第190話「ユウキとマーサ、グレイル商会を訪ねる(後編)」
しばらくすると、マーサは席を外した。
商会の担当者がお茶を持ってきてくれたからだ。
その味に興味を持ったマーサは、ローデリアの勧めで、高級茶の淹れ方を教わることになった。
今は、担当の女性と一緒に別室にいる。
あとでお茶のおかわりと、お茶菓子を持ってきてくれることになっている。
「ローデリア。例のものの準備はできてるか?」
マーサが席を外したタイミングで、俺は別の話を切り出した。
「はい。断片的なものになりますが、こちらです」
ローデリアは机の引き出しから書類を取り出した。
それを広げて、テーブルの上に置く。
書類に書かれているのは町の名前と、その町の情報だ。
町の名前はニノル。
ガイウル帝国の南方にある町だ。
位置はリースティア王国との国境付近。
その町に、グレイル商会は商品を卸しているそうだ。
「ニノルの町には、グレイル商会の支店があるんだよな?」
「そうです。そこが帝国では唯一の支店になります。小さなものですが、信用できる者が店長を務めています。この書類に書かれているのは彼女からの情報をもとにしたものですから、内容に間違いはないはずです」
「先方に、こちらから人が行くことは伝えてあるのか?」
「向こうには『ローデリア=クーフィの部下が訪ねる』とだけ伝えてあります。目的は、新たな商品の仕入れのためと」
「『魔術ギルド』の者が行くことは、言わない方がいいだろうな」
「そうですね。支店の者も、まわりとの付き合いがありますから。与える情報は最小限にした方がいいでしょう」
グレイル商会のニノル支店は、商品を卸すだけの小さな店だ。
帝国は排他的で、他国の民をあまり信用していない。
商会が直接、商品を販売しても、あまり客の入りはよくない。
だから、帝国の商人に商品を卸すだけにしているそうだ。
「それでも、ある程度の人脈を作ることには成功しています」
ローデリアは書類にある名前のリストを指さしながら、
「こちらは、これまで正しく取り引きを行ってくれた商人のリストです。帝国民ですが、商売をする上では信用できます。心を許せるわけではありませんが、利害に関連する取り引きでならば、ある程度は成立すると思います」
「ありがとう。助かる」
「いいえ。この程度のことしかできなくて申し訳ありません」
ローデリアは悔しそうに、唇を噛みしめていた。
「帝国の皇帝一族と『聖域教会』の残党が関係しているとわかっていれば、もっと帝国の深いところまで人を送り込むことができました。もしかしたら帝国の中枢を探ることもできたのかもしれませんが……」
「それは危なすぎるだろ」
「はい……商人としては、あまりにリスクが高すぎます。『グレイル商会』の目的は、あくまでもマイロードと、転生したアリス……いえ、アイリス殿下の生活をお助けすることですから」
「そうだよ。あんまり危ないことはしないでくれ」
俺はローデリアに言い聞かせるような口調で、
「ただでさえ……俺はライルたちがどうなったのか、心配でしょうがないんだから」
「『伝説の賢者』と、その奥方ですね?」
「ああ。ナイラーラはレミリアを『策謀の淑女』と呼んでいた。つまり、帝国中枢にもレミリアの名前は知れ渡ってるわけだ」
「レミリア=カーマイン。『フィーラ村』に生まれた天才にして、伝説の賢者の妻。それが帝国では『策謀の淑女』と呼ばれているとは……」
「レミリアがなにをやらかしたのか……気になるよな」
「帝国に潜入するのは、それを調べるためでもあるのですね」
「ああ。ライルとレミリアがどうなったのか、まだわかってないからな」
ライルとレミリアは『エリュシオン』を出たあと、ミーアを信頼できる人間に預けた。
それはたぶん、ミーアを逃がすためだ。
あいつらのやりそうなことだ。
ライルたちは、自分たちがやらかすことに、ミーアを巻き込みたくなかったんだろう。
だからミーアは、ライルとレミリアがその後、なにをしたのかを知らない。
メッセージにその情報がなかったのはそのせいだ。
それでもミーアは満足して生きたんだから、俺としては十分なんだが。
「俺は……うちの子たちがやったことを知りたいんだ」
「……マイロード」
「もう、頭をなでてやることはできない。ほめてやることもできない。だから、せめて、あいつらの努力と、その結果と、あいつらの行く末を知りたい。もしもあいつらの仕事がまだ終わっていないのなら、俺が終わらせてやりたいんだ」
結局、この時代にも『聖域教会』の残党が残っていた。
しかも帝国の内部に食い込むという、面倒なかたちで。
それとライルたちのやったことに、どういう関係があるのかも気になる。
ライルたちがすべてをやり遂げたのなら、それでいい。
もしも……やり遂げられなかったことがあるなら、俺が引き継ぐ。
この世界はライルたちがやったことの結果として、今も続いている。
だったら、この世界はライルたちの遺産のようなものだ。
一応は平和な王国と、悪用されていない『古代魔術文明の遺産』
俺はそれを守って……ついでに『聖域教会』と決着をつける。
それがライルの親代わりだった、俺の仕事だろう。
『聖域教会』の連中が生き残ってると、落ち着いて暮らせないからな。
この時代には、たくさんの知り合いができた。
アイリス……は、俺を追いかけて転生してるから例外として……。
オデット。マーサ。父上と兄上とルーミア。
ローデリア。ジゼル。トーリアス領にいるナターシャやオフェリア。
それほど親しくはないけど、デメテル先生とカイン王子、老ザメルとフローラ。
──みんなと知り合えたのは、この時代が平和だからだ。
ライルたちは必死に戦って、、俺が平穏に生きられる時代を作ってくれた
だったら、それを守るのが、俺の役目だろう。
ライルたちは『マイロードはもう危ないことをしないで!』と言いそうだけど。
それに対する俺の反論は──
『お前らだって、俺の遺言を無視して危ないことしたじゃねぇか!』
──以上だ。
結局、俺たちは似たもの親子なんだろうな。きっと。
時代を超えて、同じようなことをしてるんだから。
「帝国と関わるのは面倒だけど、しょうがないよな」
俺はローデリアを見ながら、肩をすくめた。
「この時代にも大事な人はいるからな。ローデリアもそうだし、俺の家族もそうだ。俺はみんなには、のんびり平和に暮らして欲しいんだよ」
「マイロードらしいですね」
「そうかな?」
「だからこそ、マイロードのまわりには人が集まってくるのでしょう」
「さみしくないのはいいよな。ただ、時間制限はあるんだが」
「マイロードが不老不死だからですね?」
「ああ。俺は、齢を取らないってことがバレる前に、みんなの前から姿を消さなきゃいけない」
「はい。そこでご提案があります! マイロード!!」
いきなりだった。
ローデリアはすごくいい笑顔で、手を叩いた。
「グレイル商会には、いい化粧品があるのです」
「いい化粧品が?」
「はい。使えば5歳は若く見えると評判のものです」
「すごいな。でも、俺の知り合いは若いから、まだ必要ないと思うぞ」
「いえいえ。若く見せる化粧品があるのですから、当然、齢を取ったように見せる化粧品もあるのです」
たぶん、最初から用意していたのだろう。
ローデリアはすごくいい笑顔で、机の横に置いてあった箱を持ち上げた。
開くと、入っていたのは化粧品だ。
化粧水に、化粧用のブラシ。付けヒゲなんかもある。
「これらを活用すれば、マイロードが齢を取ったように見せかけることができます。みなさんと一緒にいる時間を、延ばすことができるのではないでしょうか?」
「……化粧で齢を取ったように見せるってことか?」
「おっしゃる通りです」
「それは……考えなかったな」
俺は、身体が完全に大人になったあとは、齢を取らなくなる。
年齢で言えば18歳か、そのあたりだ。
不老の体質を持つアイリスも似たような感じだろう。
そんな者が、ずっと人間の世界にいたら不審に思われる。
だから20代のうちに、俺とアイリスは姿を消す必要がある。
そう思っていたんだが……。
「人間を年齢より若く見せるのは難しいことです。それに比べれば、年齢より年を取ったように見せるのは、そんなに難しくはないのですよ」
ローデリアは不敵な笑みを浮かべて、そんなことを言った。
「マイロードと出会って……いえ、『フィーラ村』の子孫としてマイロードと再会してから、私はあなたのお役に立つ機会をうかがってきました」
「ローデリアは十分役に立ってくれてるだろ?」
「それは先祖から受け継いだグレイル商会の力です。私は、自分自身の力で、マイロードのお役に立ちたいのです。そして、マイロードが『齢を取ったら人間の世界から離れて』とおっしゃったときに、ひらめいたのです。私、ローデリア=クーフィは、マイロードが人間の世界にいられる時間を延ばすことで、お役に立とうと!!」
「すごいな。ローデリアは」
「いいえ、すごいのはマイロードです」
ローデリアは頭を振った。
「転生されたあとのマイロードは『フィーラ村』の子孫たちを繋いでくださっていますから」
「俺が『フィーラ村』の子孫たちを繋いだ?」
「はい。そのことがグレイル商会の発展にも繋がっています」
ローデリアは立ち上がり、一礼した。
「グレイル商会は公式に『オデット派』を支援することになりました。『オデット派』にはアイリス殿下も参加していらっしゃいます。その流れで、グレイル商会は王宮に出入りすることができるようになったのです」
「……なるほど」
「アイリス殿下と、公爵令嬢でいらっしゃるオデットさまと関わることで、様々な取り引きの手がかりも得ることができました」
「それがグレイル商会の発展にも繋がっている、ってことか?」
「そうです。そして、トーリアス領との繋がりを作ってくださったのもマイロードです」
そう言ってローデリアは、懐から書状を取り出した。
「以前、マイロードはナターシャさまとオフェリアさまが、『フィーラ村』の子孫だということを教えてくださいました。ですから、私も個人的に連絡を取ってみたのです。その結果、グレイル商会はトーリアス領とも繋がりを得ることができました」
「本当にすごいな! ローデリアは!」
「もちろん、得た利益はマイロードのために使うつもりですが」
「そこまで気を遣わなくてもいいんだが……」
「グレイル商会の目的は、マイロードとアイリス殿下の支援ですから」
有無を言わせないような笑顔を見せる、ローデリア。
「トーリアス領は水産物が豊富です。内海で採れたものを、一般魔術で冷凍保存して運べば、かなりの利益をもたらしてくれます。また、トーリアス領と繋がりを持ったことで、港もスムーズに使えるようになりました」
「そこまでトーリアス伯と親しくなったのか……」
「ナターシャさまとオフェリアさまが、間に入ってくださいましたから」
「そっか」
ローデリアも、オフェリアもナターシャも『フィーラ村』の子孫だ。
みんなは村の伝承を語り継いで、今に残している。
たぶん、おたがいを遠縁の親戚のように思っているんだろうな。
だから、素早く仲良くなれたのだと思う。
「ナターシャとオフェリアには最近会ってないけど、ふたりは元気か?」
「はい。おふたりともとても元気でいらっしゃいます」
「そっか、それならよかった」
「マイロードの方には、連絡はないのですか?」
「『オデット派』を作るときに連絡したっきりだ。オフェリアにはコウモリと、犬のガルムを預けてあるんだけどな。あの子はあんまり書状を寄越さないんだよ」
「不思議ですね。私の方には毎月、オフェリアさまから連絡をいただいているのですが」
「そうなのか?」
「はい。オフェリアさまは当商会の支援によって、トーリアス領で毎月『歌姫オフェリア』コンサートを開いておりますから。その成果についての報告が──」
「ちょっと待て」
歌姫オフェリアコンサートって……いつの間にそんなイベントが。
いや、もともとオフェリアの歌は人気があったんだけどさ。
問題は歌詞だ。
オフェリアの歌というのは、前世の俺、ディーン=ノスフェラトゥのことを語るものだ。『フィーラ村』の子孫にしかわからないように、内容はぼかしてあるけどな。
それを毎月オフェリアは、人前で披露しているのか……。
「コンサートは……人気があるんだろうな」
「大人気です。トーリアス領もグレイル商会も、大きな収益を上げております」
「……だろうな」
「オフェリアさまは『いずれは王都の皆さまにも、私の歌を届けたいです』とおっしゃっていました」
「オフェリアが連絡をよこさないのは、コンサートをやってることが俺にバレないようにするためだろうな」
「マイロードが知ったら、中止するように言われると思ったのではないでしょうか」
「かもしれないな。で、今から中止にしたら、どうなると思う?」
「オフェリアさまの歌を愛するトーリアス領の人々が暴れ出すかもしれません」
「だよなぁ……」
『フィーラ村』の子孫のみんなは、本当にたくましい。
ローデリアもオフェリアも、自分の才能を活かして活躍している。
それはいいことなんだろうけれど……。
「あのさ。ローデリア」
「はい。マイロード」
「商売がうまいのはいいけどな。あんまり無理をしなくてもいいんだぞ」
「これは、必要なことですから」
「必要なこと?」
「マイロードがいずれ『第2のフィーラ村』を作られるとき、資金が必要になりましょう?」
ローデリアは言った。
まるで、当たり前のことを口にするかのように。
「人知れず隠れ住むのは、簡単なことではありません。土地も家も、食料も、生きていくための手段も必要になります」
「俺は自分たちを養うくらいはできるぞ」
転生した今は、古代魔術を使える。
ライルが残してくれた『王騎』も『古代器物』もある。
俺とアイリスとマーサ……数人で隠れ住むくらいなら、難しくはないと思うんだが。
「マイロードのところには、あなたを慕う人が集まって来るものです」
けれど、ローデリアが口にしたのは、そんな言葉だった。
「私も、ナターシャさまもオフェリアさまも、いずれあなたのところに行くことになります。そうなったときに良い環境を整えておきたいのです」
「みんなが……隠れ住む俺のところに?」
「はい。ですから、私たちが商売をするのは、私たち自身のためなのです」
「いやいや、商会はどうするんだよ」
「いずれは引退します。そうなったとき、私はマイロードの側にいたいのです。『フィーラ村』の人々がマイロードの側で生きて……寿命をまっとうして、その後もマイロードの記憶に残ったように」
「200年前のみんなのように?」
「はい。マイロードが今も覚えていてくださる、200年前の人々のように」
「……しょうがないなぁ。お前たちは」
俺は手を伸ばして、ローデリアの頭をなでた。
ローデリアは目を閉じて、気持ちよさそうに笑ってる。
本当にうちの子たちは、しょうがない。
しょうがないから……面倒を見よう。
いずれ現世での役割を終えて、俺たちが隠れ住む場所に来たときに。
ローデリアだって、いずれ結婚するかもしれない。
そうしたら気が変わる……ことはないな、きっと。
ローデリアのことだから、夫と子ども連れで来るんだろうな。
もしかしたら、ナターシャやオフェリアも。
そうしたら人が増えていく。
その結果、本当に『第2のフィーラ村』ができることもあり得る。
200年経って、結局、俺はまた村の守り神になるのか……。
……それもいいか。
今回は200年前と違って、人間のこともわかってる。
それなりに上手く、守り神をやっていけるだろう。
「わかったよ。でも、その前に『聖域教会』と帝国をなんとかしないとな」
俺は言った。
「あいつらの問題が片付くまで、俺は人間の世界にいなきゃいけない。だから、俺が大人になって……年を取らないと不自然な年齢になったら、化粧を頼む」
「はい。マイロードが年相応の見た目になるように、力を尽くしましょう」
ローデリアはうれしそうな顔で、うなずいた。
「では、マイロードの身近な人に、お化粧のやり方をお教えした方がいいですね」
「そうだな。毎回ここに来るのは大変だからな」
「……失礼します」
そんな話をしていると、ノックの音がした。
「お茶を淹れてまいりました。入ってもよろしいですか? ユウキさま。ローデリアさま」
「ちょうどよかった。入ってくれ、マーサ」
「素晴らしいタイミングです。お入りください」
「あ、はい。失礼します」
トレーを手にしたマーサが、支配人室に入ってくる。
お茶を淹れる指導が終わったらしい。
ひとまず俺たちは話を止めて、マーサが淹れてくれたお茶を飲む。
まずはなにも入れずに。
次に、すこし甘みを追加して。
そうして口にしたお茶は──
「うん。すごくうまいよ。ありがとう。マーサ」
「素晴らしいです。これなら、取引先に出すこともできるでしょう」
俺とローデリアはうなずいた。
「すごいな。こんな短期間で新しい技術を覚えたのか……」
「さすがはマイロードの相棒です。マーサさまになら、安心してマイロードをお任せできます」
「そ、それでほどもありません」
恥ずかしそうに、マーサはトレーで顔を隠す。
照れることないと思うんだが。
マーサはいつも、レミーに家事を教えている。
他人になにかを教えるためには、技術や知識を言葉にする必要がある。
それは自分自身の中にある技術や知識をあらためて確認する作業でもあるんだ。
そんなことを繰り返しているマーサだから、新しい技術を覚えるのが早いんだろう。
ということは──
「そんなマーサに、お願いがある」
「はい。なんでしょう。ユウキさま」
「俺の化粧を手伝ってくれないかな? 化粧品はローデリアが用意してくれるだろうから。もちろん、今すぐじゃなくて、先の話だ。俺が成人してからのことになるんだけど」
「ユウキさま」
「うん?」
「まずは、詳しい説明をお願いいたします」
苦笑いをするマーサ。
「ユウキさまのことですから、重要な理由があるはずです。それをうかがいましょう」
「ありがとう。マーサ」
「マーサさまがいらっしゃれば、マイロードは心配ありませんね」
「……そうだね」
「かいかぶりすぎです。でも、ありがとうございます」
……『第2のフィーラ村』か。
本当にそんなものができるかどうかは、わからない。
でも、あったらいいな、とは思う。
そこは俺とアイリスとマーサが、家族としてのんびり暮らせる場所だ。
ときどきオデットたちが訪ねてくることもあるかもしれない。
ローデリアは、月1回くらいのペースで遊びに来るだろう。
そうして時は流れて。
人間の世界にいることをやめた人々が集まってくる。
もしかしたら、家族や子どもを連れてくるかもしれない。
そうして、いつの間にか、そこは村になる。
そこは人間の世界でなにが起ころうとも、揺らがない場所で。
100年……200年くらいは続く場所で。
俺はそこで、魔術の研究をしたり、子どもたちに勉強を教えたりする。
そんな場所が、あってもいいと思う。
まあ……それも先の話だ。
俺はまだ、人間の世界でやることがあるからな。
ライルたちの消息を探すこと。
そして『聖域教会』の残党をなんとかすること。
将来、安心して暮らすためには、これくらいの仕事は済ませておきたい。
200年前に必死で戦った、『フィーラ村』の連中のためにも。
「あのな。俺に化粧をして欲しいのは、みんなと、長い時間一緒にいるためで──」
そんなことを考えながら、俺は化粧についての説明をはじめるのだった。




