09話 レベルアップしてました
イルザ姉と話しながら雑貨やさんへ、必要なものは粘土で何をするかは秘密です、でも良いのかな今日だけで金貨15枚ほど使ってる、早く稼げるようにならないと。
調理器具や食器などは家にあるみたいだけど調理はあまりしてないとのこと、以外と女子力なさそうだ。
屋台で夕ご飯を買ったんだけど、結構買ったのに銅貨5枚1人あたり250円くらい、1人1日1000円かからないんだ、そりゃ外食するよ。
家に到着かなり大きいな、白い壁に黒の窓枠、オレンジの屋根さあ見習いとして頑張ろう、そして俺の部屋をきめたイルザ姉のとなり、机と椅子しかないけど広さは8畳くらいある十分です。
革鎧をイルザ姉に助けてもらいながら外しワンピースぽい服に着替えた、着替えると布の服の良さがよくわかる軽いな~、夕ご飯は肉これも塩味のみだけど結構美味しい。
イルザ姉が家の中を案内してくれた、キッチンのコンロは魔道具だ、使ってみるとMPをまあまあ消費する、外食になる訳だよ、上下水道があるのは驚いた、疫病対策がしっかり出来てるさすが元最前線の町。
お風呂もあるが、沸かす機能が付いてない何で?イルザ姉に聞いたら逆にお湯に入るの!と驚かれた、そうかここは異世界だった。
お風呂に入り部屋で工作しようとすると、フレイから
[たまにはステータス見んかい!!]
と怒られた、どうもLVが上がってたらしい、何も倒してないのに?不思議に思って聞いてみたら
[模擬戦でも経験、ゲームとは違う]
確かにそうだ。
初めてのステータスを弄る、全部入力したら実行か再入力の選択が出るらしい、いいシステムだ入力前に悩まなくて済む。
ステータス
ヒルデノート ツカサ フレイヤ
サキュバス♀使徒 :豊穣の女神フレイ
LV 1→2 P:10→0
HP 10→20
MP 100
体力 5→10
魔力 10
敏捷 100
幸運 100
装備
寝間着
サキュバスインナー
特殊能力
魔術 LV1→3:スキル[土:水:火:風]
魅了 LV1:スキル[異性:同性]
吸収 LV1:スキル[HP:MP]
空間 LV1→4:スキル[探知120m:幻術]
鑑定 LV1:スキル[生物]
こんな感じで実行、HPが上がりにくいMPは魔力の10倍なのに此れは種族特性なのか。
それにしても[空間]能力の探知がヤバい、もともと両手を広げた10倍、半径15mが→30m→60m→120mに、これ次は240m?そのうちKm単位になりそうだ、でも吸収の範囲は半径15mなんで?LV1だから?正解みたいだ魔術は60m先を狙える、まあフレイに聞いたら答えてくれそうだけどLVアップの楽しみがないとね。
考えてた短弓の追加部品を作る、粘土から石にするとかなり硬いのが出来たコレなら割れまい、デュアルカムとノーカムの上下を1セット作った、土魔法は便利だねコンナノの手で捏ねては作れない、想像した形に成型出来るんだからサキュバス印3Dプリンターだ。
ただ予想で作ったのでカムが同期できるかは弦を貼ってみないと確認出来ない、1人では無理アスク兄とイルザ姉が休みの時お願いしてみよう。
その弦なんだけど、この世界には劣化防止のエンチャント魔法が有り便利です、弦が伸びない切れない一度調整すればずっと使えるのだから。
後はハンドル部分に可動式のケーブルガードを作り取り付ける、照準器も、ネジや工具の六角レンチも全て石で作った。
なんか疲れてきたな、この家のネズミさん蜘蛛さんGさんイルザ姉以外は全て死んでいただく吸収されて我が糧となれ。
次は畑を作ろうしたらイルザ姉が来た、ベットが1つなので一緒に寝ようとの事、もちろんOKこちらからお願いします。
イルザ姉と背中合わせで話していると寝息に変わった、昨晩あまり寝てないもんね、そっと離れて裏庭にいく。
聞いてた通り広い、雑草だらけだけど畑に出来るかな?両手を組み跪く、魔術に必要なわけではないけど、この場合は祈る感じがする、瞳をとじる。
雑草を風魔術で細かく切り、土魔術で石も細かく砕く、掘り起こした土に混ぜて足りない養分を追加する、イメージ、集中、MPが減ってゆく、なんか身体が薄っすら光ってる、50ほど消費したくらいで出来た、何を作ろう胡椒・唐辛子・パセリ・バジル・・・だいたい植わった、後は成長促進か。
もちろん踊りながら畑の周りを回ったりしない、夜中にそんな事してたら不審者だ、ただ願うだけ。
女神フレイよ。
「何よ、今忙しいんだけど」
ステータス画面から出てきた。
「ごめんただ祈ってるだけだから気にしないで」
「ふーん珍しいわね、そんな信者みたいな事するなんて、でも良い心がけよ」
満足そうな表情でステータス画面に戻った、神の使徒とは何なのだろう?まあ良いか、その豊穣の力を持ちて大地に恵みを与え給え。
世界の狭間でやっていたようにフレイに祈り植物のハイスピードカメラ映像イメージ、おおっ生えてきた、もっと成長、ストップ、やばいMP使い切るところだった、パセリやバジルは出来たな、眠い今日はここまでにしよう。
ヒルダが離れていって目がさめた冒険者なら気配の動きでわかる、トイレかなイヤ足音からすると裏口、外に出た何してんだろ?眠たいけど2階の窓から見た、雑草だらけの裏庭で跪き祈ってる、月光に照らされたヒルダがぼんやりと光った幻想的だ。
うそっ裏庭が畑になってく、これは夢だリアルに感覚があるけど、さらに何か出てきた妖精?いや羽が無い。
現実とは思えない目に見えて植物が成長してる、やっぱり夢だソンナに疲れていたのかな、ベットで横になってると足音が近づくヒルダが戻ってきた、さて眠りましょう。