05話 冒険者の回想
アスクに起こされ目が覚める交代の時間だ、今日は本当に色々とあった、パーティーメンバー二人の死は残念だったが下級とはいえ魔族レッサーデーモンだ、私が死んでもおかしくなかった、ふとヒルデノートを見る。
「可愛い格好は痴女だけど」
アスクが扉の前で固まってたのも分かる気がする、わたしも初めて見た時は人形としか思えなかった、あまりに整い過ぎている。
抱きしめた時に見えないけど翼が有ったから警戒していたんだけど、人のふりと言うか、あまりに自然体で人だった。
とても貴重な探知スキル、そして人間には決して出せないあの速度。
そんな能力を見せちゃダメだよ、いつかバレて狩られるから。
まあその格好だけでサキュバスとしか思えないんだけど、これでバレてないと思ってるところがなによりヤバい。
命の恩人だし可愛いし、でも何でこんなに気持ちになるんだろう、私らしく無い不思議だ?起きたあと、冒険者見習いになる気はないか聞いてみよう。
イルザに起こされ目が覚める交代の時間だ 、今日は本当に色々とあった、パーティーメンバー二人の死は残念だったが下級とはいえ魔族レッサーデーモンだ、俺が死んでもおかしくなかった、ふとヒルデノートを見る。
「何者なんだろう子供の速さじゃない」
魔族の神殿の地下迷宮、子供のくせに全く緊張していなかった、そしてあの距離から放たれた矢を掴む?大人でも無理だ。
どう見てもラスボスを感じさせる部屋の扉を中からノックして入ってますだぞ、自宅か!子供だからか?それにしてもあまりに不自然すぎる。
まあ探知スキルが有れば危険を察知できるのか、だが人間には決して出せないあの速度。
イルザの人を見る目は間違いはない悪い存在では無いんだろう、なんか動きそうだし様子を見てみるか。
「格好はサキュバスなんだけどな」
まあそりゃ無いか上位魔族で希少種、うわさで聞いた魔族奴隷の話と比べてあまりに色々と足りてない、男の夢が壊れる。