33話 望む世界は
目の前に広がる小麦色に染まった大地、収穫を頑張る獣人達も嬉しそうです、今年も豊作で順調に田畑も増えモウ飢える事も無いでしょう。
「ヒルデノート様、見て見てコンナに大っきい」
「おおっ立派に育ちました、よく世話をした証ですよ、頑張りましたね」
大きなお芋を抱えた犬獣人の子供を撫でます。
此処は獣人達の国グンテーヌ、戦争の後なんだけど、ブルグストは侵略しない約束で、ノエルトリアがどうしたかと言うと、とても治める事ができない広さで放置することに。
フレイと俺は獣人達が奪い合わなくても生きていけるように兎獣人と協力して農耕を広めてたんだよ、全ての獣人が他を侵略したい訳じゃないからね。
獣人版の食料野営訓練とかしているうちに段々と他の獣人達も集まり、村から町になり王都からの移住の希望者が来るようになって。
それなら俺たちが行くよってなり、王都の獣人達と周辺を畑だらけにしていくうちに、いつの間にやら獣王になってた、でも問題がありすぎたよ。
なぜ軍以外の組織が元々ないの?どうやって国を運営してたんだろ、3人+1柱で必死で作りましたよ、もはや立派な農業国です。
今ではイロンナ所から農耕を学びに来てますよ、ベルタニア帝国とも友好な関係で農作業してるデーモン達を見て他国からきた人は固まりますけどナレれば怖く無いよ。
暫くしたら獣人の王を決めて国をお願いしようと思ってます、次に何しようか?冒険者も良いかな薬草の殲滅しかシテないけど鉄等級になりましたし。
それよりも今日は大事な用事があります、皆んな行きましょう。
大きな湾に面した白い壁とオレンジ色の屋根が連なる町が見えてきました、カロレオンです。
「相変わらずキレイですね、久しぶりだな〜」
「そうですね姉様、教会の皆さんも元気でしょうか」
「ヒルダお姉様、フレイ様の説得できましたの?」
教会のバルコニーに降り立ち入ります、まだ俺たちの部屋としてあるんだよね、そして今日の主役が居るはず。
「イルザ姉ただいま、久しぶりだね、うんキレイだよ」
「ふふっヒルダお帰り、ありがとう」
ウエディングドレスを着たイルザ姉ですよ、前々から主神フレイと皆んなで参加して祝福するって言ってたんだ。
さてアスク兄も見に行ってみよう、新郎はおまけだけどウロタエてるかな?
「アスク兄ただいま久しぶ・・やっぱり普通だ」
「いきなりナンだよヒルダ、これでも緊張してんだぜ・・お帰り」
シグルス団長いや今日は司教様のお仕事ですね、修道女ちゃんズも忙しそうゴメンよ俺のせいじゃ無いからね。
「シグルス団長ひさしぶり、皆んなも元気かな」
「ヒルデノート様、ええ、アルフヘイム教会は順調に出来ていますかな」
アルフヘイムはね主神となったフレイが妖精の世界を作り名付けるつもりだったけど、この世界にもらったんだ。
いまノエルトリアとグンテーヌの一部をもらって小さな公国を作ってる所で、フレイが王となり教会本部やアインへリアル騎士団も移ってくる予定なんだよ。
教会の中で夫婦の誓いをした新婚さんが順々に出てきました、こんなに大ごとにナルとは、主神フレイや天使、戦乙女から直接の祝福があるのが噂になって。
ノエルトリア中から参加したい恋人がカロレオンに集まってしまった、教会の中じゃ入りきらないんで前の広場でやりますが・・・。
「もうそろそろ紹介されるから、イジケテないで覚悟を決めてよフレイ、この世界の主神になったんだから!!」
教会のステンドグラスを背景に豊穣と平和の神フレイが現れ、天使や戦乙女が羽ばたき付き従う。
今までの行動で平和が追加されたんだけど、俺たちやアインへリアルの活躍のせいかな男神になってしまったんだ。
「豊穣と平和の神フレイの名を持って、今日夫婦の誓いを交わした者達に祝福を、その歩みが幸せで満たされるように」
俺たち3人が練習した幻術で花吹雪を作り出します、参加者達の歓声が聞こえる、神様でさえ周りの見かたで姿が変わるんだもの、俺が変わったのも当然かな。
さて立食でお祝いのウタゲですよ、いつもの火の板・網付きテーブルを脚高バージョンで山盛り作ります、修道女ちゃんズもフル稼動、おや町の人達もいますねイツの間に混じった。
まあ皆んな美味しそうに食べてるし楽しそうナンで良いけど、アスク兄イルザ姉や新婚さん達を見てると幸せ一杯って感じ、でもイチャイチャしすぎ!
まったくコヤツら・・まあ良いか・・・いつかフレイから此の世界を引き継いで俺の使徒を見つけるんだけど、幸せ溢れる世界に呼んであげたいですね。
―――fin―――
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