02話 目覚めてみたら
ゆっくりと眼をあけて周りを見た、まるで生贄を捧げるために有るような悪趣味なデザインの祭壇と血で書いたような真っ赤な魔法陣。
巨大な生き物の内臓ではないかと思わせるウネウネし粘膜を想像させる濡れたような壁と天井のデザイン。
更にヤバそうな雰囲気を醸し出す薄暗く揺らめく赤紫色した松明の炎・・・ステキすぎる!
ふよふよと目の前にいる妖精もどきフレイなのか?
「ねえっフレイこれなんか間違ってない?どう見ても勇者の召喚って雰囲気じゃないんだけど」
「間違ってないよ、生まれ変わったのよツカサは、新しく召喚された魔族として」
「魔族!人間では無く」
「だって強くなりたいんでしょ、人間では50人くらい揃ってやっと上位魔族1体倒せるかどうかだもの、それにいくら経験をつんでところで100年も生きられない」
「魔族が神の使徒、これは無い感じが凄くするんだけど」
「私は人間だけの神様じゃないよ、この世界に生きる全てに恵みを与えるもの、全ての存在にたいし平等なのよ」
ごめんなさい女神様が正しいです。
「フレイこの世界には人間以外もたくさんいるの」
「もちろんエルフやドワーフのような亜人族、ワーウルフやワーキャットと言われる獣人族、そしてあなたの様な魔族ね、人族を含めだいたい4種族に分かれているわ。」
「違いに争っていたりする」
「それは時代によって変わる感じかな、それぞれの国があるし、今現在は種族間で戦争してないよ相性の良い種族同士は国交もあるし。」
良かったイキなり狩りの獲物にならなくて、なんとかなりそうだ。
「まあ魔族って何処とも国交がないし単体で強いから全ての種族に恐れられてるけどね」
ぜんぜん良かない、というより悪い予感しかない。
「それにしてもおかしいな?召喚主が居ないなんて、せっかく本体を魔神バージョンにしてツカサをよろしくって言おうとしてたのに」
フレイがブツブツいっているけどまずは立ち上がろう、悪趣味な祭壇の上で身を起こそうとして自分の体が目に入る、なんだこの格好これが装備なの素材は皮か?何より防御を完全に無視したこのデザイン。
「フレイこの格好は何なの」
「なにって、サキュバスの基本的な格好だけど」
「サキュバス!」
「えっと何処でもいいから指差してステータスオープンって言ってみて。」
「ステータスオープン、うおっ!」
人差し指を起点にシステムウィンドウが開いたゲームでお馴染みのメニューに似ている、能力値が高いのか低いのかよく分からない、死ぬほどアンバランスなのは悲しほどよく分かるけど。
中央で左右に分割されている左側には3Dで表示されたキャラクターこれが俺か!魔族を選択したとしてもドウしてこうなった、落ち着こうユックリ深呼吸しよう。
「ねえフレイ俺って ♂ だったんだけど ♀ てなに」
「サキュバスに男性はいないよ、男性ならインキュバスにしてるって」
「そういう事じゃなくてなぜ ♀なの」
「だって美しくって言ったじゃないハンサムなんて聞いてないよ、それに戦いで強いのは男性だからLVが低いうちは[魅了]で危険は回避できるわよ」
おうっ清く・正しく・美しくってな感じで言ってしまってた、なんてこった神様は願い=言葉通り実行なんだ、そんたくと確認が無い。
「性別はそのままが良かった・・・」
「大丈夫よ特殊能力[空間]のスキルで男性に見えるように出来るから、すごいでしょ!」
・・・そして繁殖も無いのね。




