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母は強し、勇者は弱し  作者: しおころ
3/7

ゲーム3本目 ご飯とかくれんぼ

……よし! この作戦で行こう!!

その前にお腹が空いてきた。

ん? なんかいい匂いがする!

腹が減っては実行できぬ。

ご飯食べに行こう!



「おはよっぐはっ!!」

「おはよう、寝ぼすけ勇者」

「いきなり殴るのは酷くない!?」

「あー手と足が勝手に技を決め始めちゃったー」

「いや悪意バリバリ……いたたたたっ痛い!!」

「えっ? もっとやって欲しい??」

「そんなこと一言も言ってないよ? はっ! もしかして歳!?」

「なるほど……そんなにこの拳を喰らいたいか?」

「あっ、大丈夫です!!」



さっきから殴るし技決めるとか暴力的だなぁ

というかこんなに凶暴だったかな?

何か理由があるのだろうか?


ぐうううう……ぎゅるるるるるるぅ

俺のお腹よ、うなれ!!



「……そんなにお腹空いたの?」

「お腹空いたと言ったら?」

「今日のご飯は勇者の好きなものです」

「食べます!!」

「旅に出ますか?」


▷母親 が 質問してきた

▷勇者 は どうする?

ここは作戦のためにもはい一択だ!


はい


YES


OK


▷謎の力 に よって 選択肢 を 書き換えられた

勇者は肯定することしかできない!

元々そのつもりだったから消さなくてもいいのに……



▷勇者 は はい を 選択した

▷母親 は ご飯 の 用意を始めた

母親は台所へ向かっていった。



……よし、作戦の前段階は完了だ。

次はご飯を食べてからだな。


〜30分後〜


「勇者ーできたわよ」

「俺の好きなものだから楽しみ……!?」


そこにはずらっと並んだ俺の好物たちがいた。

コンソメスープ、ハンバーグ、オムライス、キャラメルソースのかかったパンケーキ……美味しそうだ!!



しかし問題がある。

この量を食べきれるかどうかだ。

残したらどうなるか怖いところだ。


「ちなみに残したら、わかるよね?」

「……がんばろ」



そしてなんとか完食しきった。

ボリュームあるのばっかで少し辛いが作戦のためだ。

動くぞ!!



▷勇者 は ご飯 を 食べて 家の外に出た

さて、外に出たのはいいが次はどうするか。

うーん、まずは探すとするか!

奴に見つからない場所をな!



……おかしい。

絶対におかしい。

なんで全部の隠れ場所がばれているんだ!?

洗濯機の中や押し入れ、布団の中、それに滅多な事がない限り開けない呪われし宝箱、父さんのなんだかよくわからないコレクションをどうして掃除していたんだ!!



おかげで行ったように見せかけてこっそり戻ろう作戦が台無しだ。

くそっ、どうにかしなければ!!

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