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母は強し、勇者は弱し  作者: しおころ
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ゲーム1本目 勇者は旅に出たくない

始まりの街で勇者が生まれようとしていた。

その勇者はゲームが大好きで、ひきこもりがちだった。



「おきなさい! お・き・な・さ・い!!」

「うるさいなぁ。 今ゲームしてるの!!」

「今日が旅立ちの日なのにあんたって子は!!

仲間が待ってるんだよ!!」



どうしてこんな勇者見習いを勇者にしてしまったんだと嘆く母親。


どうして勇者にならなくちゃならないんだとゲームをする勇者。


この物語は母親と勇者の物語。




今日は俺が旅立つ日である。

この街の掟で勇者は勇者見習いの中からくじ引きで決められる。

そして勇者に決まった物の名前は奪われてしまう。

だから名前は勇者だ。

……本当の名前は無くなった。

別にそんな事はどうでもいいのだがただ一つ問題がある。



俺はあるシリーズ物のゲームにハマっているのだがそれの最終作が発売されることになった。

俺が旅立った三日後に……。


勇者をやる分にはいいのだが、街の掟で娯楽は持っていけないのだ。

そして、勇者は魔王を退治するまで戻ってきてはいけない。

つまり、俺が誰かに買っておいてと頼んでも俺は帰ってこれない。

最終作がプレイできない。


しかも!!初回限定版には豪華特典があるらしい。

俺はそれがとてつもなく欲しい。

確かフィギュアとDVDだったはずだ。

最悪バレないようにゲーム機を持ち込みソフト(初回限定版)を買ってやるしかない。

あくまでこれは最悪の場合だ。

他に何か理由ができれば変わるかもだがそんなことはない……はずだ。

魔王?魔王なんか後回しだ!!

俺はゲームをやる!!


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