弱肉強食-4
戦闘を終えたアルスマークは生き残った村人のもとへと向かい、生存者の確認及び、死者の弔いなどを手伝っていった。
陽が傾きはじめ、闇がちらほらと侵食していく。さすがに、夜とはまだ言えない暗さではあるが、それも時間の問題だろう。
村人の手伝いを手伝っていたアルスマークは、魔力感知系等の常時魔力を消費する魔法は全てカットしていた。
それも、雷皇牙の固有魔法を発動したため、彼の魔力はかなり減っていたためだ。
通って来た最中にいたモンスターが森を抜けてくるとは考えにくいが、もしもの時の為に、もう一度は切り札を切れるようにしておきたい。
今は、村長の客室で休ませてもらっている。
自身が住んでいた家と比べるのは失礼に当たるだろう。
やはり、自身の家は素晴らしい、美しい調度品に安眠できるかのようにふかふかしていたカーペットだってない。だが、こういう必要最低限に揃えられた家具などもそれはそれで素晴らしいものであった。何より、こういう新しい経験は彼にとって好きな分類に入る。
ちなみに、村長たちには旅をしていると告げている。
一般的に自分のように先祖から能力を受け継いでいる者は"覚醒者"や"先祖帰り"などと呼ばれている。そして、このような辺境に住んでいる――集められている――者たちは奴隷のように扱われる。
そのため、自分に対する感謝の気持ちは感じられるが、一部で不審がっている節も見受けられた。
だが、村長の妻であるアンラ・ヨハネが一喝し抑えていった。
村を助けてくれた感謝や迷惑をかけた謝罪の件も含めてこの客室にて休憩をさせてもらっている。
さて、どうしたものか。と彼は考える。
それも、森に置いてきたモンスター達だ。あれでも支配階級モンスター程度の力を持っているはずなので、一夜で全滅することなどは無いと信じたい。しかし、森に現れたであろうモンスターの調査もしなければいけない。
そのためには、この村から一時的に出ていかなければいけない。
しかし村長には部屋からは出ずにごゆっくりくつろいでいて、と言われてしまった。
つまり、これ以上私たちに村に何もしないでくれ、ということだろう。
ただでさえモンスターに襲われ、多くの犠牲者を出しピリピリしているのだ、こちらがさらに刺激して何かあればそれこそ村にとっての最悪だろう。
こちらが言えば従うだろうが、それでも何かあったときのためしこりは残しておきたくないものだ。
「よし!」
おもむろに立ち上がり、少しだけ彫刻が彫ってある扉を開け歩き出す。
ほんの少しだけの廊下を抜け、外へとつながる玄関を出ると村の端へと向かう。
村の外れには共同の墓地――簡素なものだが――が少しだけ存在し、そこで夫と別れを告げてくると告げられたためだ。
村の端までそう時間はかからなかったが、やはり村人からの視線はあまりいいものとは言えない、特に年配や中年に多い。小さい子供は無邪気に手を振ってきたりしていたが、母親に止められていた。
別に何もしないのに。
そう自身が思ったとしても世間からの評価とはそういう物だ。自分たちのように力の持つ者が犯してきた行為を考えれば予想は簡単につく。
(この村に何かしてあげたいが、さすがに無理があるか)
力の持つ者は弱きものを守る義務があると、口酸っぱく言われてきたため弱者救済することが正しいと、それこそ真の強者と信じて疑わないアルスマーク。
だが、今までその真逆が当たり前だった村人にとって、自分が言ったとしてもこちらの言葉を信じるのは容易ではない。それこそ長年受けていた老人なんかは。
そして、目的の人物を見つけたアルスマークは森に行って何か食べれるものでも取ってくると、アンラに告げる。
「分かりました。そして村の人が迷惑をかけて申し訳ありません。何かあれば責任をもって罰しますので何卒村の者はお許しください」
綺麗なお辞儀であった。九十度に届くのではないかというくらい頭を下げているが気品を感じられる。だが、どこか機械的な行動にも感じられる。
「気にしないでくれ、我々してきた行為の数々を考えればこのような目を向けられるのは当たり前だろう。何故その行為にたいしてあなたが頭を下げなければいけないのだ」
頭を上げ驚いた表情を浮かべる。想像と百八十度違っていたらそう思うのは当たり前だ。
「では、俺は少し出てくる」
思い出したように、自分の食事は準備しないで良いと告げて森の方へと歩みを進めた。
「お気をつけ下さい」
先ほどと同じような礼であったが、その内の感情は先ほどとは全く別の物であった。
森に入り、少し歩くとすぐさま転移魔法を発動し、置いてきた中級モンスターの群れにたどり着く。
転移には、その場の座標を調べてから飛ぶように未知へと飛ぶことも可能だが、一度転移した場所など明確な座標を知っていることでも転移が可能となる。つまり転移距離が飛躍的に伸びるということだ。
その内に眠る強大な力――隠蔽はしているため、本能でだろう――を感じ取ったモンスター達はすぐに服従の姿勢を取る。
「なにかあったか?」
「偉大ナオ方。何モアリマセンデシタ。無事ニ生キテイラレテイルコトニ最大限ノ感謝ヲ!」
流暢ではないが、それでも高い知性を伺える。
話したモンスターはモンスターの中でも膨大な年月を生き、そして比較的高い知性持つドライアドと呼ばれる種族の物だ。その文直接的な戦闘力は低いが、広大な森という自分のフィールドを駆使しながら土属性を使用してくるため、厄介極まりない。
基本的にドライアドは棲家と呼ばれる自身の木から離れることはあまりなく、する必要もあまりない。むしろその木を守るため日夜監視しているといっても過言ではないくらいだ。
しかし中級にもなると膨大な魔力を使用すれば自身の棲家を変えることさえも可能になる。そして、高位のモンスターになれば棲家を持つ必要すらなくなる。
「そうか、ならばよろしい。では、この森で——あ、先ほどは悪かったな。止めるために足を切り落としてしまったな。直しておこう。【神聖なる抱擁:Ⅳ】」
光属性の上級に含まれる魔法の一つで、体力はもちろんのこと、毒などの状態異常をさらには欠陥部分や失った血などを広範囲にわたり完璧に回復することが出来る。もちろんその分多くの魔力を必要とするが、しょうがない。
あたり一面が神聖な光で満たされていき、ハイ・シャドウウルフやハイゴブリン、そしてトロールの傷がみるみるうちに元の状態へと治っていく。
そして周囲の木や草にも効果があったようで、先ほどよりも生き生きしているような気もする。
モンスター達が一斉に、声を上げる。それは驚きや感謝。さらには恐怖すらも混じっている。
そんなモンスター達を無視し、話を続ける。
「よし。では話の続きだ、この森で何があった。お前らをここまでするその元凶はなんだ?」
いたって簡単。そして単刀直入。
逆にそのほうがいい。何故なら、相手は知性の高い人間や高位モンスターではないのだから。
「ハイ。ソレハ黒イ"何カ"デス。我々ハ森ノ支配者デアル、ムーア様ガ敗レ、サラニハ我々ノ同胞ニモ攻撃ヲシテキタタメニ森カラ必死ニ逃ゲテキタノデス」
はっきり言えば、聞きづらい。それも長くなればなるほど。だが、だいたいの流れが分かってきたアルスマーク。ならば、と提案する
「お前たちはこの森で住んでいたいだろ?」
「モチロンデゴザイマス。コノ故郷ヲ去ルノハ耐エ難イコトデス」
「よし、ならばその"何か"っていう奴のところまで案内してくれないか? 恐らく倒せると思うから倒してやるよ。ただし――」
先ほどの場所からかなり離れた。
今現在は、ハイ・シャドウウルフの二匹――雄がクーリで雌がリルというらしい――の案内で元凶の場所へと急行している。
(話し合いですめば一番いいのだがな)
そんな夢を語りながら走る。
さすがというべきか、二匹のウルフは最初からスピードが全く落ちていない。闇属性の適正能力は魔力だ。つまりそこまで体力が身体能力強化によって上がらないはずだ。
ということは、この二匹の素の体力ということだろう。
もちろん、人間なんかと比べてしまっては当たり前なのだが。そして、この二匹に軽く付いて行けるアルスマークのほうが異常なのだが。
そして、近づいてきたためか徐々にそのスピードが落ちていく。
(そろそろってことか。ならば)
今までカットしていた感知系魔法を再度発動する。そして、直ぐにその元凶を見つけることが出来た。
「お、おぉ。なるほどな……これは、あのゾールが負けたのも頷けるな」
それを一言でいうなら、台風だろうか。
今まで、感知系をカットしていたためわからないが、この辺にはその"何かから発している、異常なほどの魔力が漂っている。
ちと、厳しいか。通常時にはさすがに及ばないにしても今の魔力量なら相手のほうが上だ。
魔法の打ち合いなどはおろか、身体能力強化でも相手のほうが長く続くことを意味している。
「本気を出すということか。不覚だ、やはりゾールに使ったのは勿体なかったか……失敗だ」
近づいていくが二匹のウルフはその魔力に恐怖し体が震えている。アルスマークはその震える体をなでながら話しかける。
「安心して、仲間のところに行っておけ。ここは俺にまかせろ」
そのふさふさした毛をなでると、少しは良くなったのか強い目になり、体の震えがおさまった。
行ってこいと、声をかけると二匹は脱兎のごとく走り出した。やはり、恐怖には勝てないようだ。
(俺も行くか)
その元凶はもうじき視認できるはずだ。
もし戦闘準備が行えない状態になった場合さらに不利になる。だからこそ、ここから本気でかかる。
「さぁて、こんなところで負けてはいられないのでね。勝たせてもらいますよ」
右手に雷皇牙を【保管倉庫】から取り出す。そしてさらにもう一振りの太刀を取り出す。
その太刀は雷皇牙と瓜二つで色が漆黒だ。いや、正確には紫も混じっている。
そして、纏うオーラも稲妻ではなく、黒い靄のようなものだ。
その太刀こそ闇属性に特化し魔法を行使するという分野では並ぶものは無いとされる冥皇牙である。
二振りの太刀を両手に持つ。
太刀を二刀流というのは勧められたものではない。その長さの武器では攻撃の際には隙が大きくなる。そして、防御の面では小回りが利かない。
片方を防御用の短い武器。もう片方を攻撃用の長い武器と扱うのが一番効果的だ。
だが、そんなセオリーばかり気にするのは二流の戦士といったところか。
アルスマークは、超一流であり、武器を扱う超天才だ。
その二メートル弱の刀身でも器用に使いこなす。
そして、自身を強化する魔法を発動していく。アルスマークの持つ支援系魔法は基礎的な身体能力アップから直感を上昇させるものなど多岐にわたる。
自身の魔力を温存するためにも〈魔素制御〉を使用するのも忘れない。
一通りかけ終わった後は目標に向かいただ走るのみ。時間にして数秒。その"何か"と呼ばれたモンスターがいた。
それ一般的に悪魔と呼ばれる種族。
高度な魔法文明を築く種族でその種族のポテンシャルは人間を優に超える。同階級のモンスターであれば天使と対を成す。最強の一角。
ただ魔法に関しては、使用してくる攻撃魔法が闇属性に片寄るため、闇属性対策をしっかりと行えば全く脅威とはなりえない。
その男であろう悪魔は、おそらく上級に達する。
豪華な装飾などは一切ないが、高級であることが伺える黒色のスーツのようなものを着ており、手には特に武器と思わしきものは見当たらない。
背中からは黒色の蝙蝠のような翼が二対四枚生えており、それが悪魔であることを主張し偽物なんかではないことを物語っていた。
男の顔は非常に整っているが、年齢は人間にして三十を超すあたりだろう。しかし、寿命がない悪魔にとってその顔が偽りであることは分かりきっている。
髪の毛も同じように艶のある黒を長く伸ばし全て後ろに流している。
周囲を渦巻く魔力は今なお収まる気配はなく、こちらに気づいている筈なのに攻撃を仕掛けてこないところを見ると敵意は無いとみていいのだろうか。
そのとき不意に悪魔の声が届く。
「やぁ、こんなところで人間に会うとはね。何か用かな私は非常に忙しいんだ。死にたくなければ逃げてほしいんだけどね」
敵意が全く感じられない。それは、アルスマークのことを驚異的な敵と認識していないからか。
「いや、お前がここの主を痛めつけるからそのあと処理を俺がやったんだ。これ以上面倒ごとを増やさないでほしいんだ。だからここから出て行ってくれるか? お前じゃ個々の奴らと仲良くやっていけそうにないしな」
「人間風情がこの私に口答えするだと! さらには侮辱を! 考えが変わった。貴様はここで殺してやる!」
急激な態度変化。
殺気さえも発している。
「儀式か。それも下賤な。全く悪魔ってのは屑ばかりなのか?」
明らかな挑発。
「死ね! 【精神障害:Ⅲ】!」
目に見えない魔法が飛ぶ、その魔法は直接心にダメージを負わせる魔法だ。必中と考えて問題ない。
だが、冥皇牙を持つアルスマークに闇属性系の魔法はほとんどが効果を発揮しない。
体に触れる寸前にその魔法が消滅する。それは術者である悪魔にはすぐにわかる。
「な、なに!?」
「お前にくれてやるよ。味わえ! 【魔力熱滅:Ⅴ】!」
対象の魔力を大幅に削る魔法。それのレベル五が炸裂する。さらに冥皇牙や先ほどかけた強化系魔法の効果ものるためさらに効果が上昇する。
急激に魔力がなくなった悪魔は、生まれてから初となる恐怖を味わう。
渾身の魔法が無効化され、さらに聞いたこともない魔法で自身の魔力が一気に消滅した。
戦闘が始まる前は圧倒的な有利に立っていたので格下だとなめきっていた。
恐ろしい。目の前の存在が恐ろしい。
改めてみると、見たこともない異常な魔力を発する二本の武器を持っている。知識だけは知っていた。あれは、太刀といういものだろう。
だが、同族の中でも自分は強い。先祖から受け継いだこの力で貴族の地位も持っている。そんな自分がたかが人間に負けるわけにはいかない。
「その程度か! なら、貴様は私の敵ではないな!」
悪魔が叫び、接近してくる。手にはいつの間にか邪悪なオーラを放つ剣を握っている。そのただならぬオーラが単なる短剣ではないと語っている。
「接近戦闘を取るのか。愚かな悪魔だ!」
先祖からうけつぐ主な能力としては、その手の甲に浮かび上がる紋章が一番重要となる。その紋章を持つか持たないかで強さに決定的な差が生まれる。
持たないものは非常に弱く、持つ者は非常に強くなる。そして、その紋章が示す職業によりどの先頭に向くかが決まる。
戦士であれば物理戦闘、魔法使いであれば魔法戦闘という具合だ。
そして、アルスマークが引き継いだのは、そのどちらでもない。最強の紋章。
無の戦士だった。それも生まれたときには既に三次職業の無の極致であった。
この無の極致は、あらゆる職業の能力を全て使えることが出来る。劣化版ではあるが。
そして、極稀に生まれてくる――百万に一回程度――"覚醒者"と呼ばれる者。
両手に紋章を持つその者は、二つの紋章が示す職業を使用することが可能となる。
一般的に"覚醒者"は魔法と物理、両面を使用できる。いや、"覚醒者"でなければ両方を使用することなど不可能だ。
アルスマークももちろんその"覚醒者"と呼ばれる一人。そして、二つ目の紋章が示す職業は戦士系であった。
幼少期を全て費やした鬼の猛特訓で現在は三次職業の剣闘士を修めるまでになった。
アルスマークはどちらかというと、接近戦闘が得意である。二つの紋章から能力を引き出せば、どんなものでも相手を満足にできないだろう。
「オラ!」
短剣が顔のすぐ横を通り抜ける。
確実に一撃で命を狙ってきた。そして、それが出来るほどの実力者でもある。
「なるほど。貴様も覚醒者か」
「お前と同じにするな。俺はストーム、栄光の一族だ!」
二振りの巨大な太刀。そんなことを忘れるかのような華麗な動き。ダンスのように回転しながら切り付ける。
その重厚な二連撃を必死に受け止める。だが、反撃することはできない。悪魔が距離を取ろうとするが、アルスマークが即座に懐に入り込み横から一閃する。
ギリギリ短剣で防ぐが、その不安定な体制から大きくバランスを崩す。
その隙を悪魔よりも瞬時に見切ったアルスマークがもう一方の太刀で武器を握る右手を狙い切り付ける。
防ぐことが不可能と判断した悪魔は、もう一方の手でその迫りくる太刀を掴む。その手にはどす黒い魔力のオーラが纏っていた。
キン、という金属音とともに太刀が弾き返された。
その時間、実に数秒。短い時間で何度も金属がぶつかり合ったが、他者からすれば一度か二度くらいしか聞こえないだろう。
「強いなお前。さすがに覚醒者なだけある」
「貴様こそ……ハァ……だが、勝つのはこの私だ!」
「地獄に送ってやるよ。かかってこい!」
戦況は誰が見ても明らかである。息が乱れる悪魔と、平常なアルスマーク。
だが、悪魔の瞳に輝く紅い眼光は未だ光を灯す。
先ほどのような攻防が何度か続く。途中悪魔の体に何度も太刀が掠っていくが、どれも致命傷とはならない。しかし、雷皇牙の追加ダメージと麻痺効果、冥皇牙の追加ダメージと様々な呪い系効果を無効化することは叶わない。
徐々に悪魔の体力が蝕まれていく。魔力は呪いを消すために全て使い果たした。身体能力強化も時間の問題だ。体を動かすスタミナも底を付いている。死ぬしか選択肢が無いという状況になっている。
現在彼を支えているのは、そのプライドと今まで本気を出せなかったために溜まった不完全燃焼が爆発しているだけだろう
「ハァ……貴様のような人間がいるとは……世界は広いものだな。私は最期に貴様と戦えて幸せなのかもしれないな」
「名は何という」
「私の名か……フン。人間なんかに教えるとはな……」
沈黙が一瞬。そして、悪魔が口を開く
「私の名は、ディーゴ。ディーゴ・クァワン・カリエンス。貴様は?」
「アルスマーク・ライガ・ストーム」
自分の名前は一番の宝だ。その名を名乗るときに自慢げになってしまうのは仕方が無い事だろう。
「そうか。強き人間。私を上回るその力、羨ましい限りだ。だが……勝つのは私だ!」
最初に比べれば、天と地の差があるほどの突き攻撃。
隙もあれば速度も無い。その力の差を知った恐怖すらも感じられる。
数分間戦い合った、ディーゴの気持ちを察せないはずもない。
見る影もないその突きを躱し、流れるように首を雷皇牙で一閃する。
「あ、なんでここに来たのか聞いてねぇな。まいっか。一件落着だな」
死んだ悪魔は、無に帰する。その魂は天にも地獄にも行けず、無を彷徨うことになる。
光の粒子と共に消えていく死体。
既に感情などは一切ないだろう。だが、アルスマークはしっかりと感じる。
悪魔からの感謝の念を。
この世界はゲームのような職業やレベルという概念があります。
無双ではありませんが余裕で勝ったアルスマークと、ディーゴさん。そして一般人の参考ステータスです。
レベルアップの概念もありますので、今回の戦闘でアルスマークはまた強くなりますね。少しですが
能力の数値は個体ごとに上限が決まっています。成長限界というやつですね
アルスマーク
種族・・・???(上級) LV.88
職業・・・ジョーカー LV.75
グラディエイター LV.63
体力・・・16500 (本気時 ???)
魔力・・・13000 (本気時 ???)
筋力・・・8800 (本気時 ???)
知性・・・6000 (本気時 ???)
敏捷・・・7900 (本気時 ???)
意志・・・5000 (本気時 ???)
ディーゴ
種族・・・グレーターデビル LV.21
職業・・・ウィッカ LV.60
ナイトローグ LV.40
体力・・・5000
魔力・・・8600
筋力・・・1600
知性・・・3200
敏捷・・・2800
意志・・・650
高ランクハンター・男(紋章あり)
種族・・・ヒューム LV.57
職業・・・ウォーリア LV.40
体力・・・1200
魔力・・・80
筋力・・・700
知性・・・150
敏捷・・・360
意志・・・60
一般人・男(紋章なし)
種族・・・ヒューム LV.8
職業・・・無し
体力・・・140
魔力・・・20
筋力・・・28
知性・・・20
敏捷・・・13
意志・・・6