表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
連携で近代日本史を変える  作者: 四式戦闘機疾風甲
3/11

2話 政権奪取

1914年

第一次世界大戦の最中日本は大陸進出の機会をうかがっていた。史実ではこの隙をついて大陸進出したことにより欧米列強から批判を大量に受けた。よって土屋と浜野は警察庁の協力と共に直ちにクーデターを行うことを決定した。


同年10月某日

土屋と浜野と塩田は皇太子の元へ時間をずらして向かい、陸軍と海軍の内部の粛清を行うことを報告。皇太子はこれを許可した。今月の最後には日本軍による青島上陸があるからだ。


土屋は武装機動隊と海軍陸戦隊を率いて海軍省や横須賀の司令部など要所の占領に成功。そこで上層部を拘束した。

これに続いて浜野も近衛師団と手持ちの大隊を率いて陸軍省や要地を占領した。これもまた上層部を拘束した。

占領後に塩田はラジオにて陸軍と海軍の上層部は天皇と皇太子の許可なしの勝手な政策や内閣に対する圧力をかけていたことを発表。これを皇太子が許さず今回の大粛清が発生したと説明。民衆はこれを聞き陸海軍の上層部に怒りを覚えたのと同時に数少ない部隊のみで皇太子の期待に応えた浜野と土屋と塩田を称えた。これにより3人は日本国民から英雄視されることとなった。


なにはともあれ改革に必要な上層部(古いor固い頭の持ち主達)の一掃が完了した。ことの処理が終わったのちに土屋と浜野は陸海軍の名誉元帥となった。拘束された上層部は全て退役させられることなった。そして3人は直ちに皇太子の元へ向かった。


「3人共、今回はご苦労だった。」

浜野が

「いえ、滅相もありません。」

土屋は

「我々の改革に邪魔だっただけです。」

とそれぞれ言った。

それを見て皇太子は満足気に頷いた。

「しかし、欧州大戦(第一次世界大戦)は激戦となっている。いつ同盟しているイギリスが負けるとも限らんし。」


すると塩田が

「陛下、一つ許可して頂きたい事があります。」


「なんだ?申してみよ。」


「はっ。今回の欧州大戦のように国際関係は複雑化してまいりますと各国は敵、いや主要国の情報を抜き取ろうとしてきます。」


「確かにそうだろうな。」


「はい、それにこれからの戦争は情報戦です。いかに敵の情報を多く得られるかで戦争の趨勢は決まります。よって警察庁と陸軍省、そして海軍省で合同の諜報部を設立しようと思います。」


「確かにその通りだろうな。よし、諜報部の設立は余が認める。内閣にも話を通そう。」


「ありがとうございます。」


次は土屋と浜野が話した。

「海軍は連合艦隊を編成して南洋諸島と青島にいるドイツ海軍の撃滅を図ります。」


「陸軍は海軍の支援のもと青島を占領後に南洋諸島に出兵いたします。その後国内で部隊を編成したのち欧州大戦に対応してまいります。」


「ふむ。よかろう。その通りしてゆけ。」


「「はっ!!」」


その後3人はまたもや料亭に集まった。今後の政策について話し合うためだ。すると塩田が


「お前らにまず言うことがある。俺たちのいた日本とこの日本は僅かながらに違うようだ。」


「というと?」

浜野が食いついた。


「それがな…なぜか知らんが平野めちゃくちゃあるのと鉄鉱石がめちゃくちゃとれる。」


「「はっ!!??」」


「俺も驚いたんだが調べてみると鉄鉱石は日本のどっからでも出てくるし変なところに平野がある。しかも災害が起こりにくい場所ばかりだ。」


「その影響は?」

土屋は尋ねた。


「今のところない。」


「「マジカヨ。」」

2人は声を合わせて驚いた。


「まぁこの話は俺たちには都合が良いことだ。あまり気にせんでおこう。」


「「いや、まぁそうだけどお前軽すぎだろ!!」」


「まぁ、それは置いといて。俺らは陸軍、海軍、警察のトップとなったわけだが内閣の政策は動かしにくい。よって日本の大物政治家3人をここに呼んだ。」

すると女中さんがやってきて「お連れ様がまいりました。」といった。


「西園寺公望さん、加藤高明さん、原敬さんどうぞお入り下さい。」


「西園寺公望です。陸海軍の暴走を止めてくださったあなた方には感謝しております。塩田さんから聞きましたよ。なんでも政策についてお話があるとか。」


「加藤高明です。お二方ともはじめして。原敬さんは今回のクーデターで責任をとり総辞職した大隈内閣のあとを政党とともに次ぎます。私は外務大臣になる予定です」


「原敬です。私は現在は内務大臣でしたが護憲三派からの後押しと元老の後押しとで内閣総理大臣になります。ご協力のほどをよろしくお願いします。」


「海軍名誉元帥の土屋です。これからは国難に対して海軍は政府と意思疎通しながら協調していきます。よろしくお願いします。」


「陸軍名誉元帥の浜野です。陸軍も海軍同様の決意をしています。さらに陸軍と海軍はこれから協力姿勢をとってゆきます。予算の削減などはお任せください。」


挨拶を終えまず土屋が口火を切った。

「さっそくですが西園寺さん。私は現在おられる元老の方が最後の元老のメンバーとします。やはり内閣の設立は天皇陛下と国民が決めるべきです。」


西園寺も同意した。

「私もそう思ってました。そう致すことを他の元老にも話します。」


土屋は感謝ののち

「ありがとうございます。あとは第一に日本の工業化、第二に人口増加です。そして最終的な目標は国民取得倍増です。」


「なるほど、わかりました。私が総理大臣になったら早速実施します。」


「ありがとうございます。」

その後も日本の政策についての会談はおわった。今回の会談は終始円満だったといえよう。



後日土屋と浜野は陸軍と海軍の事実上のトップとなり新しい人材の育成に取り掛かった。そしてその人材育成の方針として陸海軍の友好を第一とした。そして無理な特攻の禁止と捕虜の虐待を禁じた。さらに補給と情報の重要性もといた。

さらにその後浜野と土屋は合同で航空隊の設立を宣言した。航空隊員は陸海軍の傘下の第三軍となった。そして原則として航空隊は陸海軍の作戦に従うことが義務付けられた。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ