28/30
005-007
「……おまえを、なんて呼べばいい?」
おれたちは宿をとった。二人で、一部屋。
「あなたが、つけて」
娘は悪びれず、こう言った。
「では……ノエル」
これしか思いつかない。
おれの愛する女の名は、これでなければ。
「ノエルと呼んでいいか」
「かまわない」
かまわない、か。
おれは苦笑した。奴隷らしからぬ、生意気な口のききようだ。
それがまた似合うのだ、ノエルタリアの、この声には。
その夜、おれの奴隷女は、おれの女になった。
「……おまえを、なんて呼べばいい?」
おれたちは宿をとった。二人で、一部屋。
「あなたが、つけて」
娘は悪びれず、こう言った。
「では……ノエル」
これしか思いつかない。
おれの愛する女の名は、これでなければ。
「ノエルと呼んでいいか」
「かまわない」
かまわない、か。
おれは苦笑した。奴隷らしからぬ、生意気な口のききようだ。
それがまた似合うのだ、ノエルタリアの、この声には。
その夜、おれの奴隷女は、おれの女になった。
特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。
この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。