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004-006

 ノエルタリア。

 孤独になると、彼女のことが脳裏を占める。

 考えてしまう、どうしても。

 あの賑やかな道連れといると、いやでも面倒事が次から次へと降って湧くので、センチになるヒマもなかったのだが。


 狂気にかられるまま、一時おれはわざと、命知らずな真似を何度かやってみたが死ねなかった。

 こうなると強運なんだか凶運なんだか。

 つまらなくなっておれは、無謀な行為をやめた。

 理性が戻ったのだ。


 ノエルタリア。

 あの時のおれは、本当に無知なガキだった。

 でも今は……今のおれなら、もしかしたら。


 ノエルタリア。

 ばかげた考えかもしれない。でも、ありえないことじゃない。

 二百年のときを超えることがでたのなら……もしかしたら、遡ることだって!

 いつか、そのうち、なにかのきっかけで!


 今のおれになら、できるかもしれない。

 状況をくつがえすことが。

 あなたを救うことが。


 一縷の望みを心に灯して、おれは生きることにした。

 この、付録の人生を。

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