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侍VS機械兵

中二病小説です。アクション系






とある星


機械と人間が共存する世界。





この星での娯楽は侍と機械兵の闘いを闘技場で見せるものだった。




機械は侍に勝てるように改良され、侍は機械に勝てるように修業をする。





今日もまた闘技場で殺し合いが始まる。






歴戦の勇者、赤い瞳の二刀流侍"ハンベエ"



対するは最新のCPUを積んだ神機兵"戒弦Mark-1126"(以下、戒弦と略す)






これはこの闘いの一部始終を記録したものである。











___________








両者が闘技場へ入場すると観客は歓声を上げた。




そしてゴングが鳴る





『レディー、ゴー』



「参る」


ハンベエは瞬時に刀を抜き戒弦に詰め寄る



「殲滅開始」


戒弦は腕を大槍に変形させて応戦する






二本の刀が槍に当たり、火花が散る。




「踏み込みが甘い」



初手はハンベエが優勢。槍を弾くと、間合いを詰めて右の刀を突き刺す。



戒弦は斜め後ろにバックステップをして急所に刀が刺さるのを防ぐ




「カウンターシステム、発動」



戒弦の胸部が開き一本の刃が発射される。




「チッ」




左の刀でそれを弾き飛ばし、刺さっている方の刀を抜いて間合いをとる






「二刀流…、二重燕返し」




二本の刀を同時に振り落とし即座に手首を返して切り返す。




「ギギ…ダメージ。一部損傷。問題ナシ。殲滅続行。ランススピン起動」




戒弦の反撃。槍を高速回転させ、突き出す。



ハンベエは刀を交差させて受け止めるが、高速回転の威力に負けてガードを崩される。



「まずい」




槍はハンベエの右脇腹をかすり、血が吹き出る。




「畜生、やりおる。だがまだ終わらん」





身体を捻り二本の刀を並列に重ね切り付ける。




「二刀流、横弐文字!」




戒弦は槍の柄で防ぐが、刀はそれをすり抜けるように切断し、胴体に到達する。戒弦の部品の一部が切断によりスパークする。




「ダメージ。ランス使用不可。胴体損傷部位アリ」




戒弦は背中に積んだブレードを抜き、構える。





「フラクタルスラッシュ」





「二刀流、乱華滅戟」





お互い、目にも留まらぬ速さで刀を奮い、衝撃波で闘技場が揺れる。



「うおおおおおお!」


ハンベエの刀が戒弦の篭手にヒット。そこから体勢を崩し腕を切断する。





「左腕、損傷。全壊。緊急エフェクト発動、スプラッシュ・ニードル」



戒弦の頭部の穴から鋭い針が飛ぶ。




グシャッという音をたてハンベエの腕に針が貫通して刺さる。




「くっ、この腕はもう使い物にならないか…」






「最終殲滅体制に移行。全装甲解除、最軽量化。ファイナルマシナリー起動。…一撃で仕留める」






「最後の一撃か。これを制した者が勝者だ。目の前の敵は必ず倒す。我が太刀の前にひれ伏し、滅びよ」




「一刀流、終の型、無幻之太刀。」







両者の間に刹那の静寂が流れ、刃が交わされた。






…………











体の至る所から血が吹き出し、ハンベエは膝をついた。





戒弦は………









音もなく体を両断され、コアが真っ二つに割れて沈黙。二度と起動することのないただの鉄屑と化した。







勝者はハンベエ。大量の失血により瀕死に陥ったが、医療班の治療により命を取り留めた。








これにて今回の闘いは閉幕。会場はいつもにましての大盛り上がりだった。






_______________






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