表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
4/9

#4 僕のご飯と、君の能力

 紆余曲折ありながらも、僕はなんとか家にたどり着いた。

「今日は散々だ……」

ガチャリ、と玄関を開ける。当然、家には誰もいない。

 僕は荷物をおろし、風呂に入る。特にやることがないので、風呂に入ってからぼーっと座っているだけだ。

「スマホ……か」

 そういえば、と思い出した。スマホねぇ、僕はあまり興味はない。けど、友達がもしできたなら買うのも良さそうだ。もしもの話だが。

そんなこんなで、僕はベッドに寝転がる。食事はまだいいかな。お腹すいてないし。


 そして、朝になる。少しだけ何か食べていくか。ちなみに冷蔵庫はない。食べ物を必要な時しか買わないからだ。テレビもないし本もない。

コンビニにたどり着く。コンビニに入るのは久しぶりだ。

「まぁ、おにぎりでいいか」

僕はおにぎりを手に取る。

「あ、空くん?」

手に取ろうとした瞬間、声が聞こえた。その方向に振り返る。見ると、神崎雫がいた。

「神崎さん……」

「やっほ〜、空くんもコンビニ寄るの?」

「まぁね、久しぶりだけど」

ていうかまだ2日目だよね?なんでそんなに馴れ馴れしいの?と、僕は心の中でツッコミを入れる。

「おにぎり一つだけでいいの?」

「うん、これだけでいい」

「それじゃ栄養足りないよ〜?」

母さんかよ。

「別に平気だよ。1週間食べなくても生きれたから」

「……え?」

少し引き気味の神崎雫。なにかまずいこと言ったかな。

「ちなみに今は何日食べてない?」

「ん〜、4.5日かな」

「…………」

あれ、みんなって毎日食べてるの?僕がおかしいの?

「……わかった、私明日から空くんのお弁当作ってくる」

「え? なんで?」

僕がそう言うと、神崎さんは

「いいから! 私が作ってくるから食べなさい、いいね?」

「あ……はい」

僕は何も言い返せなくなり、了承の返事をしてしまった。


「それにしてもなんでそんなに食べないわけ? なにか理由でもあるの?」

 二人で並んで歩きながら、学校に向かっている。

「いや、特には無いかな。お腹すいた時に食べるだけ」

「じゃあ、空いた時に食べるものは?」

「おにぎりとか、カップラーメンとかかな。というかなんで神崎さんは僕にそんなにしてくれるの? まだ2日目だよね?」

 初日から疑問に思っていた事を投げかける。本当になんで僕なんかにそこまで……

「ん〜、なんて言うんだろ。私ね、誰かが辛そうにしてると、無性に助けたくなっちゃうの」

 そんな人、本当にいるんだな。

「僕、そんなに辛そうにしてた?」

自分では顔には出さないと思っていた。だけど、神崎さんの言葉は僕の思っていた言葉ではなかった。

「辛そうにしてた……っていうよりも、そういうオーラがあったから」

「オーラ?」

「うん、私ね、他の人のオーラが見えるんだ。で、君のオーラは灰色、辛そうだなって思ったの」

 何その能力、地球に能力とかの概念があったことに驚きだ。

「でも、僕に絡むとろくな事にならないよ」

「それでもね」

くるり、と僕の方向に振り向いて

「君を、助けたくなっちゃったの」

……あぁ、わかった。この子はとんでもない……お人好しなんだ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ