表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

Many stories spun by the gods online 神々の紡ぐ物語

作者: 式 佐井

ゲーム初版の出来事、リアル時間で300日に満たしていません

リアルとゲーム内の経過時間は1:1ではありません

神々の降臨する世界に原初の魔王が現れその猛威により神々の楽園が脅かされて2年と241日。

魔王の猛威を抑えるのに2年近くかかったが、その反抗の勢いをもって原初の魔王の目前へと迫った。

原初の魔王は謁見の間の壁に退路を断たれ周囲は炎と神々に包囲され袋のネズミとなっていた。

 原初の魔王の周囲に巡っている炎継続ダメージを避けそれでも止めを刺そうと剣を、槍を、戦斧を、大振りの鎌を、様々な武器や盾も中には素手もいるし彼らの後方にはワンド・杖・弓などの後方支援系武器さらに遠巻きに傍観してる神々。

この反抗戦は大々的な神々による初めての『レイド戦』として語られそして『伝説』とも『神話』にもなろうかと思惑がひしめく・・・最後の止めを、その瞬間を、歴史の一員として名を上げるために。

なにせ原初の魔王は一人、対して300人超の神々が原初の魔王を謁見の間に包囲し『反抗戦』の終焉を迎えようとしている逃れるはずがない『この世界の大いなる歴史』の一ページができあがろうとしていた。

 ・・・なのにだ!逃げ場のない原初の魔王は苦痛に歪めつつも両手を広げ高笑いを決め込んでいる。

これまでの戦いで弱点は炎だと判明し炎系攻撃を重視してきた、原初の魔王が苦痛に歪むのも道理だ・・・だが高笑いしたいのは?ここまで追い詰めた神々ではないのか?。

神々にとっても炎属性と化したこの謁見の間は神々にとっても居心地のいいものではない、炎耐性効果のある装備を多少装備しているものもいれば全く対応しきれてない神々もいるのだ、それ故の300人規模であり安全マージンやや余裕が出来る最低限でもある。

「炎撃隊うてーっ!」スケイルメイルを装備した男神が号令を下し後方にいる50人超の神々から炎の塊が魔王に向かって射出される。

炎弾は魔王やその周囲に着弾し直接ダメージと炎属性継続及び地形ダメージ時間の延長を、着弾後に弓矢が魔王を襲うこれは反抗戦において確立された手法で炎地形ダメージの影響を拡がるのを抑えるためだ。

「ぐわぁぁぁぁっ~」魔王が初めて断末魔をあげ右手を天に左手は砲丸投げの玉を投げるかのように・・・まるでライブのボーカルのようでもあるパフォーマンス・・・と思った神がいてもおかしくはない・・・その長い断末魔がこのレイド戦の終わりを告げているのではと固唾をのんで見守る神々・・そしてクソ長かった。

「ぐああああぁぁぁぁ・・・・・はっはっはっは!神々どもよまだまだだな、我を倒せると思っていたのか~?あっはっはっはっは~~」

「苦し紛れに何をほざいてやがるっ!もう虫の息じゃないかっ!!」

「炎ダメージを受けすぎてバグったのよっ!」

「なにが我を倒せるだ~っ!俺がその減らず口を終わらせてやらぁぁ~~!」

「止めイタダキ~~!」最前線にいた槍使いが止めとばかりに原初の魔王に突撃をかます!

最後の一撃を狙おうと我も我もと槍使いの後に続く前衛が続出する、数人の両スタートを切ったもの以外は錐揉みあい手柄に目がくらんだ遅れ組が衝突事故をかます。

 いまだに続く高笑いを槍使いが一撃をかまし鎮まり重なり合う、それに続いてまた一人また一人と最後の一撃を!

 魔王の笑い声が鎮まり出遅れ組が見守る中、魔王に重なり合うシルエットから眩い輝きが広がっていく。戦場にいる神々が遠巻きに傍観していた神々を・・・そしてそれを通して見ている視聴者も眩い輝きに色彩られ。

 固唾を呑んで見守っていた神々や観戦者が声が、微かに聴こえだす「・・・・・その呪縛より放ち印より解け、この地で眠りについた息づく炎よ再び高みへ昇り全てを飲み込めぇ~!」最後は高らかに聴こえた詠唱が周囲に響くと共に大地が揺れ動く!

 大地が赤く燃え上がり眩い輝きが赤く染まり大地全体から炎が吹き上がっていきレイド戦に参加していた前衛の、中衛の炎撃隊を、そのやや後方の右翼・左翼をも、支援部隊をも。

 支援部隊の歌声が止まり、阿鼻叫喚の声が響き渡る、謁見の間の最奥からは似非笑いが、何とか生き繋いだ実況者の悲鳴が、1秒1秒進むごとに炎の継続ダメージが彼らを襲い消滅していく。

 「ははははは・・・言い忘れてたよ!この魔法はデスペナルティとしてランダムで装備品を1つ剥奪す~る~!っはっはっはっは・・・君たち俺をただのイベントモンスターだと思ってただろ~!そこが失策だ~、俺はプレイヤーだったんだよ!貴重な装備品ありがとう~」

 高笑いからしてやったりのドヤ顔である、原初の魔王は言い終わると継続ダメージがまだ続く大地を後に謁見の間の最奥へ姿を消した・・・・。

 この日2年と241日に渡ったレイド戦は神々の大敗戦として歴史に刻まれた、そして勝利した原初の魔王の居地は一夜にして巨大迷宮と化し、原初の魔王への道のりはさらに厳しくなりその消息は不明となった。

 不本意ながら原初の魔王の攻撃はなくなりイベントっぽいこの戦いは終戦したのだった。

短編設定だと次話投稿出来ないということなので

こちらは閉鎖します

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ