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あの記憶はいつ消えるのだろう…

作者: ばっしー

これは僕自身ばっしーの本当にあった話…

この話をすると誰もなかなか信じてくれないだろう…

同じような体験をした人が居たら共感して下さい。

それとざっくりなんで許して下さい。


大抵のみんなは仲良くしている様子だけど僕は違う道に走ってしまったんだ…


〜四月から八月〜

四月になり僕は中学1年生となった。

新しく始まる学校生活、勉強など大変忙しくなりそうだった。

僕の学年は他の学年より珍しく6クラスあり僕は4組だった。

同じクラスには全然知らない人ばかりで同じ小学校の人が37人中4人しかおらず、とても

人見知りな僕は最初、大変だった。

(このままどうなるんだろう…)そう不安になるばかりだった。


数日後、部活を決め、吹奏楽部へ入部した。

決めたきっかけは先輩達の演奏がかっこよく演奏を一緒にしたいと思ったからである。


それから部活、勉強、新しい友達と1ヶ月、楽しく過ごして5月。


ある日、同じクラスの平野という女子から手紙を受け取った。その際に「絶対帰ってから読んで」と言われた。だが僕は「誰から?」と聞いた。しかし見れば分かると言われてしまった。当時の僕は何でだろうとか何が書いてあるのかと不思議に思っていた。


その日、帰ってから手紙を読んでみると、同じクラスの平野からではなく同じクラスの鈴木という女子からだった。

鈴木は女子バスケ部でクラスでは授業中勉強が分かんないと叫ぶんで僕が教えてた人だった。


手紙の内容は付き合って下さいという告白だった。僕は小学生の頃、告白をした事は何度かあったがされた事は無かった。なのでとてもびっくりしてそれからあっさり付き合ってしまった。

最初は恥ずかしいから誰にも言うなと言っていたのだが、何故か言った本人がクラスの中で言い始めた。

僕と鈴木は2人だけじゃない時意外は話さず基本は交換ノートをしていた。


時が流れ、6月。

月の頭に二泊三日の合宿があり、そこでなんと多くの違うクラスの人に付き合ってる事を知られてしまった。

二泊三日の合宿が終わった後の学校生活は先輩にも同年代の人達にも知られていた。


僕の学校の期末テストが終わり、7月になった。7月になると席替えや体育祭の準備が始まった。

席替えはなんと、クラスの中から6人班長を当選で決めそこからどういう班員にするか決めるといった変わったやり方だった。

その席替えのやり方で僕は班長になり、班員を決めた。

班員は誰も喋った所を見た事ない荒城、ちょっとうるさい盛田、アニメ超大好き齋藤、そして鈴木というメンバーになった。

このメンバーで2学期の市内探検に行く事になった。


いざ席替えをすると最初は仲が良くは無いので班内は静かだった。

班の仲は徐々に2学期の市内探検への計画を立てたりして賑やかになってきた。



しばらくして夏休みになった。

ほぼ毎日僕は部活で鈴木もバスケ部だったので互いに忙しくなかなか会えなかった。

会えた日もあったのだが、特にやることがなく勉強を教えていた。

たまたま夏休みに部活帰りにあって結構な人数が居てキャーキャ言われた日もあった。


日を重ねていくごとに僕は段々鈴木を好きになっていったのだが…



〜神無月〜


夏休みが終わり学校が始まった9月。

学校内では体育祭の準備で忙しくなってきた。

体育祭で応援団を決めるのも結局僕にもなってしまったし、音楽祭で部活の発表もあるから忙しいし…

そんな日々を過ごしていたある日。

応援団の練習でかけ声が出てないと鈴木に言われた。

最初はそうなのかと自分も思って声を張った。だけどそれは一回きりじゃなかった。

何度も何度も声が出てない、体育祭近くなった時はやる気あんの?と鈴木に言われ流石に心の中で変だと感じた。応援団の練習も見てないくせに何が分かるんだと言う怒りもあった。


体育祭も終わり僕のクラスは学年優勝した。

次は音楽祭で優勝するぞとどのクラスも頑張っていた。


10月になり音楽祭も後1週間とちょっとのある日。

鈴木から手紙が来た。

体育祭からの様子が変わっていた事に気にしていた僕は何だろうと疑問に思っていた。

手紙の中を見るとそこには信じられない事が書いてあった。

手紙の内容はこうだ


最近なんなの?

全然話ししてないし、なんか信じたくない事もあったし。

もう他に好きな人が出来た。別れよ。

直接この事について話すのは無し。

手紙で返して。


と。

この時、疑問点が僕の中にたくさん出来た。

まずなんで怒ってるのか?そして信じたくない事ってなんだ?別れたい原因はなんだ?と。

それを全て紙に書いて渡した。

そしたらすぐ返ってきた。

内容は


なんで話をかけてきてくれたりとかしてくれなくなったのかで怒ってる。

噂で聞いた事で信じたくないんだけどばっしーが他の女子につきまとい、無理矢理キスとかしたというのがある。それ本当なの?

別れたい理由は発展しないから。


これを見た時、僕は頭の中で記憶を辿った。

確かに他の女子につきまとっては無いのだが何かと勘違いしているのだろうと思い、それに近い事をしたかを確認した。けれど全く心当たりが無かった。

発展しないと言われてもどうしたらいいのか当時の僕には分からなかった。

噂について紙に書いてまた渡した。


するとまた早く返ってきた。

その内容にもびっくりした。


そうやって嘘つくんだね。

もういいよ。

結局どっちなのかわかんないけどそんな噂が立った時点で無理だから。

さようなら。


この内容、おかしいと思った。

さっきの内容は本当なのかと聞かれたから違うしそんな事をしていないと答えたのにそんな返し無くないか?と怒りに狂い始めた。

それからどうでもよくなって別れる事にした。


これがこの先の悪夢になるとは知りもせずに…



〜1人ともう独りの完成〜


音楽祭も迎え結果はまたまた優勝。

しばらく学校では行事が無いので落ち着いてきた雰囲気だった。


音楽祭を終えた次の週の始め、学校へ登校すると何やら騒がしかった。

どうしたのかと聞いた所、鈴木と別れた理由がなぜか周りが知っていたのだった。

なぜだと思い、真っ先に疑ったのが鈴木が言いふらしたなと疑った。

けれど鈴木は知らんふりで別れたばっかでどうでもいいと思ってる相手に話されてもか…と思い、聞けなかった。

別れてからも班は変わらず、席替えをしていて隣にならないようにとただひたすら願うばかりだった。


そこから僕の地獄のような日々が始まった。


授業中には輪ゴムが一時期流行り、背中から思いっきりばちんと打たれたり、廊下で歩いてたら小さな声であいつ最低だよな、と言われたり、部活へ行っても先輩達も知っていて、対応が冷たくなったり、ロッカーの中身を全部床にぶちまけられていたり…という日々を送っていた。


これは流石に異常だと思って、同じ小学校卒業して結構頼れる友達に誰が言いふらしたか探してくれと頼んだ。しかしそれも結局裏切られた。


いつの間にか裏切る周りが憎い、殺してやりたい、死にたいと毎日思うようになっていた。


そんな苦痛があって僕はもう誰も信じられない、信じちゃ駄目だ裏切られる。と思うようになり孤独になっていった。


市内探検の日が近くなった。

市内探検で行く場所は事前に班で話し合って決めるのだが、行き先が鈴木が行きたいと行った場所と齋藤が行きたい場所だった。

学校へ行きたくないと思うようになっていたのに一日中、鈴木と一緒に過ごすのは辛いと思いながら迎えた。


重い気持ちで迎えた市内探検だったがちょっとした事で笑いが起きた。


それは昼食後の公園でみんなでグリコというじゃんけんをして勝った手だけ進み、目的の場所まで行った人の勝ちというのをしていた。グーはグリコ、チョキはチョコレート、パーはパイナップル。


鈴木と盛田と荒城が先にゴールして残りが僕と齋藤の2人の勝負だった。齋藤がリードしていた。階段の所でやっていたのだが勝ちたいと思った僕は、じゃんけんで勝った時に大股で階段を下った。齋藤を越せたのは良かったのだが、最後の一歩で思いっきり転んで尻もちをついた。班員みんなの前で転んで笑い者にされた。とても恥ずかしかった。だけど久しぶりに笑えた気がして嬉しかった。

結局勝負は齋藤の勝ちになり、痛い思いをして勝とうとしたのにな〜っていじられて市内探検が終わった。


こんな出来事があったのだが、浮ついた自分が居るのに気づき、信じちゃ駄目だと思っていた。


〜意外な出会い〜


市内探検が終わり、普段の学校になった。

やはりまだ輪ゴムで背中をばちんとやられたり色々されていた。


そんなある日、同じクラスの絵を描くことが好きな五郎部という女子の絵描きノートが男子にからかいの意味で持ってかれていた。

それを見た僕は、その男子に返すように言った。その男子は、返す気が無かったようなので無理矢理取り返した。

その取り返したノートを渡すとお礼をされた。

それを見ていた齋藤は「大事な友達の物を取り返してくれてありがとう。」

と言われそこから齋藤や五郎部など絵の好きな女子達と関わりを持つ事になった。

だが、独りなのは変わらかった。


ある日、僕は絵が上手い齋藤や五郎部達の方に見ていて楽しそうだったので絵を教えてくれないかと話しかけた。

答えてくれたのは齋藤だった。

齋藤の教え方は雑で最初に何も見ずに描けと言われ渋々描いた。

描いたとはいえいい絵では無く下手だった。

齋藤もそれを見たのだが下手とは言わず「よく頑張った」と言い、それから絵の描き方を教えてくれた。

教えてもらっている最中に、悩み事も紙に書くようになった。

まず、人を信じられないということから話してみた。

今思うと何故話せたのか不思議に思う。

すると意外な答えが返ってきた。


私だけまず信じてみて!

いきなりそんな事言われても難しいと思うけど…騙されたと思ってやってみて!


と。

もちろん、最初は抵抗が凄くあった。

だけど絵を教えてもらっていく中で段々齋藤だけが信じられるようになってきた。

これもまた今思うと不思議に思う。


また齋藤に悩み事を話してみた。

輪ゴムで授業中やられる事を話してみた。

するとまた意外な事が返ってきた。


あぁ〜。

あれ本当にムカつくよね。

思っていても口にはなかなかしないんだけどね私。

でもそれは嫌だね…

何とかしてみるよ!


と。

なんか齋藤に言われている事が全部意外な答えだと感じる程、精神状態がおかしかったのだろう。

それから齋藤は輪ゴムを当ててくる人に対してやめろと言ったらしくそれからは無くなった。


この時、僕は齋藤に頼ってばっかだと思った。

こんなに悩み事も解決していったのに何も返せてない自分の無力さを感じていた。


それからは絵の練習も励み、絵の好きな齋藤や五郎部達の方に行き、何とか精神状態の安定と約3ヶ月の間の孤独に終止符を打てるようになった。



〜その後の今〜


この後の続きはあまり細かくは言わないが完全に人を信じられるまでにはならなかった。

人間関係も完全に修復出来ず、結局誰が噂を流したのかも分からず時が流れた。


繰り返すがこの話は、僕自身の体験で信じるかは各々に任せる。

ただ世の中こういう人も中にはいるだろうと思っている。

似たような経験をしている人もそうじゃない人も…

心の傷はなかなか治らない。


今でも人を信じられない部分もある。

新しく会う人にも抵抗がある…


ここで言いたいのは自分が言われて嫌な事を他人に言わないで欲しいと。

心が傷ついた方としては取り返しのつかない事になってしまう人も出てくるし、それがトラウマになってしまう人も出てくる。


綺麗事に聞こえてしまうかもしれない。

でも確かにこれは身を持って言える事だ。

1人でも自分が言われて嫌な事を他人に言わない人が増えて困ってる人が居たら助けてあげられる志を持って欲しい。


僕はこの体験の後、転校する事になり別の学校へ行った。

そこで数は少ないが自分の経験を生かして人を助けた。


自慢でも綺麗事でもなくただ気持ちを考え、行動し、助け合えるそんな人達で溢れるようになって欲しい。


人を傷つけるのは簡単。でもその傷を癒すのは簡単ではない。

今一度君達の自分の行動を見直してみたらどうか?

僕はこれからも辛い事を抱えてる人を1人でも多く救っていきたいと考えている。

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― 新着の感想 ―
[一言] はじめまして。 僕は終盤戦争大成功大誓文大計早々です。 ↑ 名前が長くてごめんなさい(。>人<。 ) ばっしーさんはとても辛い思いをされていたんですね…。 ( * ´꒳`)ノ(´._.`)…
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