表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
緋色の魔獣と紅眼の異神  作者: 望月 京華
第0章【アレン・トーカー】
1/3

始まりの始まり

初投稿、初作品です。

拙いと思いますが、しっかりと書けていけたらいいなと思っています。


もしよろしければ注意点などの指摘をお願いします。

 神々の国レンドレア



 ここには数多くの神々が住んでいる。

 神々の国レンドレア、その国の中心には神々の都市レンドレシアがある、そのレンドレシアのちょうど真ん中にある巨大な神殿の奥の部屋には30人は座れるような大きな机があった、その机の上座に紅い髪をした黒目の青年が座っていた。否、この人物は青年ではない。

 彼こそが神の国の長たる神の王アカメトスであった。



「あ~、なんか生きるのがめんどくせぇ」



「唐突にとんでもないことを言わないでください!!」



 大きな神殿の中に響く声。


 アカメトスの独り言にツッコミを入れたのは長い銀髪に碧い瞳を持つ転生と生命を司る女神ネルリアであった、彼女もまたこの国に住んでいる神の一柱である。



「いやあ、だってね、ほかの神たちは気楽に自分のやりたいことだけやって生きてるのに、俺だけ神や天使の管理しながら生きてるんだよ、つまらなくない?」



「それが辛いって言うから私が手伝いに来ているんじゃありませんか、それに私だって転生の仕事なんてしたくありませんよ」



 愚痴ぐちを垂れながら書類を整理するアカメトスと、

 その二倍の量はあろうかという書類の山を整理するネルリアは心底疲れたようにため息をついた。



「それに、あなたはちょくちょく仕事を抜け出して現界を見に行っているじゃありませんか」



「それでもだよ、主神であるこの俺のことを信仰している国なんてどこにもありゃしない、罰当たりにもほどがあるよ人間たちは」



「それは……そうですが、それでも我々神はあなたのことを敬愛しているんですから、仕事くらいしっかりとやってください、それにあなたが抜け出さなければこんなに仕事が山積みになることもないんですから」



 ネルリアのお説教がヒートアップしていく中、コンコンッと軽い音が神殿内に響く。

 キィ…という音とともに申し訳なさそうに部屋の扉の間から顔を出したのは背中から二対の翼を生やしている人、否、天使であった。



「何ごとだ」



 先ほどのだらけた態度と一転して、威厳のある声音でアカメトスが訪ねる。



「執務中失礼します。転生の神ネルリア様に緊急のお仕事がございまして」



「なんでしょう、そちらにおもむいたほうがいいですか?」



 名前を呼ばれたネルリアは書類から天使に視線を移し尋ねる。



「はい。少々時間をもらいたいのですがよろしいでしょうか」



 ネルリアは視線をアカメトスに移す。



「すみませんね、アカメトス。私にも仕事がありますのでこれで失礼します」



「むっ…」



 するとアカメトスは少し困ったように眉根を寄せた。



「あ、ご心配なく、私の分の書類はもう整理し終えたので」



「そうか、仕事が早くて助かる。また困ったら次も頼むぞ」



「もう二度と呼ばないでください!」



 ネルリアは立ち上がると扉のほうに歩いていく。

 扉の前でネルリアは立ち止まり天井を仰ぎ見、ゆっくりと肩越しにアカメトスの方を向いた



「……アカメトス。現界でまた魔王が復活したようですよ」



 そう言い残し、ネルリアは扉の向こうへと消えていった。



「そうか………」



 アカメトスは一人そうつぶやくと、また書類の整理へと意識を集中させていった。





 

 ――ネルリアは天使から話を聞き、信じられないといった顔をした。



「嘘。まさか、そんな……」



ネルリアは自分の耳が信じられなかった。

執務机の上の花瓶に入っている花から花びらが一枚落ちた。



「いいえ、ネルリア様、嘘ではございません」



 天使ははっきりと言う。



「現界にて紅眼あかめが誕生しました…」

この作品、長続きするといいな…

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ