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とある時代のプロローグ

性懲りもなく新作始めました。


 20XX年。


 人の脳のメカニズムが解明されたことにより、VR…いわゆるバーチャルリアリティー、仮想現実の技術が急速に発達した。結論から言ってしまえば、フルダイブ型のVR技術が発明されたのだ。


 それにより人類は、電子世界へ行けるようになった。今では、1人1体、電子世界に自らのアバターを持って生活する時代である。


 このVRの技術により世界は大きく変容…発展した。


 まず電子世界では、言葉の壁が無くなった。


 自分の喋っている言葉が、電子世界…システムを通して、自動で翻訳されて相手に伝えられるのだ。もちろん、他国との人でもコミュニケーションは円滑になり


 電子世界では、空間…距離の壁もほとんど無くした。


 その最たる成功例が、不動産の物件探しである。電子世界に、客が気になった物件をそのまま再現出来るので、短時間で何件もの部屋を見ることが出来るし、今実際に使っている家具や家電製品などを再現することで、気に入った物件には、引っ越し後の配置の再現まで出来る。実際に引っ越してから違和感・不具合があるなどという事がほとんど無くなったのだ。


 電子世界は仕事のあり方までも変えた。


 言葉の壁が無くなったことで、国内外幅広く仕事の依頼、受諾が可能になり世界規模で経済も活性化した。また、国内外に店舗を持つ会社や企業などの会議も電子世界ですることで、移動に掛かるコストも抑えられる。

 電子世界での会議では、発言することは出来ないにしても末端の社員にまで、社長の理念が伝わる、意思の共有が可能になった。そうなることで、会社としての効率もかなり上がった。


 また、電子世界で会議が出来ることにより、オフィスを構える、つまりは巨大なビルを建てる必要も無くなった。電子世界にオフィスを構えるのである。これにより、ほとんどの人が会社に行っているのにも関わらず、在宅ワーカーというひと昔前までは考えられないおかしな状況が生まれた。電子世界に接続出来さえすれば仕事は出来るのだ。それに伴い、世界中を観光しながら仕事をするという新しい働き方も生まれた。電子世界にオフィスがあるのだから、現実の身体の現在地は関係ないのである。

 最もオフィスが無いために、直接、取引先と会う場合に備えて使用できるようにと1時間いくらで会議室を貸しますという新たなサービスも生まれた。



 人々の働き方が変わっただけではない。オフィスやビルがあまり必要とされなくなったことで、オフィス街は軒並みマンションに変わったりと、少し田舎の方に行くと大規模な農場ができたりもした。理由はもちろん、土地が余ったからである。それにより、都市部の人口増加問題は一時的に解決……というよりあまり都市部に住む必要性も無くなった。農場も増えたことにより、食料問題もほぼ解決した。



 設計・建築の分野でもVRの技術は大幅に貢献した。

 不動産と同じような技術だが、この場合には、実際に建物を建てる前に、電子世界で建物を建てることが出来るのだ。それは、今まで不可能と思われていた建築方法・デザイン・機能性などの模索が簡単に出来るようになったことを意味した。これにより、建築物の多様性が広がったのは言うまでもない。



 医療分野においても、VRを用いた心理的セラピーなどを始め、手術のシミュレーションにより医師たちのレベルの向上、若手医師たちに効率よく経験させることで医者不足の改善、またVR技術と精密機器との接続で、遠隔操作での手術を可能にし、世界中の医者、執刀医を選ぶことができるようになった。


 フルダイブ中の現実の身体は動かないという事で、健康問題も心配されたが、これもVR技術による画期的なダイエット方法が続々と生み出されたことにより解決した。


 1つ例を紹介するなら、フィットネスバイクとVRの技術の融合だ。フィットネスバイクに乗りながら、ヘッドマウントディスプレイを被ることによって、部屋にいながら世界中の景色をサイクリングしながら堪能出来るのである。ヨーロッパの街並みを散策することも出来るし、世界遺産を自転車で巡ることも出来る、雲の上の映像をダウンロードしれば雲の上の景色を見ながらサイクリングを楽しめるし、海の中でも映像なので問題はない。また、それは現実にある世界でなくてもいい。ファンタジーな世界やアニメの世界も映像であれば行けるのである。まぁ、今紹介したような技術は、脳のメカニズムが解明される前にもあった技術だから、電子世界とはあまり関係ない話だが。



 そして、最後に娯楽についても、大きく変わった。



 アイドルや歌手のライブでは、会場に行くことなく、けれでも、会場にいるかのように楽しむことが出来るようになった。それは、スポーツ観戦でも同じ。試合会場に行く事なく観戦出来るし、さらには、選手と同じ目線で試合を楽しむというサービスも出来た。野球ならバッターボックスに立つ選手のヘルメットにカメラをつけることにより、よりピッチャーの投げる球を身近に感じることが出来るようになった。



 そして、ゲームも言わずもがな。フルダイブによるVRゲームは、一大ムーブメントを引き起こした。



 これはそんな時代のとあるVRMMOゲームのお話。




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