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青春部  作者: 葎花
3/3

ゲームをするやる気のない部活だった件


いつもの放課後。

部室にはいつものようにみんなの姿があった。

ラノベを読んでいたり、ネトゲを満面の笑みでやっていたり、ふかふかのソファに横になって顔に本を置いて寝てたり、鼻歌を歌いながら紅茶を淹れてみたり、各自がてんでに好きな事をやっている。


ふと、俺の脳内に素朴な疑問が生まれた。



──この部活って何をするんだろうか?!?!



「この部活って何をするんですか。部長」


好奇心を抑えられなくなって、俺は(つい)()いてしまった。


「・・・」


当然だが、寝ている人が返事をくれるはずがない。


「あの〜??」


「寝かせてやってはくれないか」


マウスを軽やかに動かしながら、美鈴先輩が言った。


「え?何でですか」


(はるか)は寝ている途中で無理矢理起こされると機嫌が悪くなるんだよ」


「遥部長は美鈴先輩の事を「美鈴」と呼ぶ。そして美鈴先輩は遥部長の事を「遥」と呼び捨てにする。

前に訊いたのだが、どうもこの二人は幼馴染らしい。


「…そうなんですかぁ」


真尋(まひろ)も暇ならゲームすればいいじゃん」


忍が水を差した。


「いや、だいたいこの部活何する部活何だよ」


「……ゲームじゃない?」


「…学校にゲームする部活なんてあるわけないだろ!」


俺が忍と話しているとソファに寝ていた部長がノッシリと起き上がった。


「…あ。」


「起きたのか、遥」


また美鈴先輩が画面を凝視しながら言った。

何故分かったのだろうと少し謎めいた。


「丁度いいや、部長!この部活って何する部活何ですか?」


遥部長は目を擦りながら、ゆっくりと口を開いた。


「……ゲームじゃない…?」



──やっぱ、ゲームかよ!!!!


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