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ノクサ視点・四幕
「どうしようかな……」
ノクサは高い場所に腰掛け王都を見下ろしていた。
「とりあえず……喧嘩は売りたいな。」
「確か……王都にはギャングが居たはず。」
「取引してこよっと。」
「なんだお前は!」
ノクサはギャングに囲まれていた。
「ボス出して。」
「ふざけんな!」
剣、杖、斧―各々の武器を向けられた。
「取引しに来ただけだって。」
全員地面に伏せさせられていた。
「てめぇ……」
「やめとき、あんたらじゃ勝てへんよ。」
そう言いながら奥から女が歩いてきた。
「ボス……!」
女は倒れた部下たちを一瞥し、ノクサを見据えた。
「……面白いことをするんやね。」
「取引とか言うてはったけど。」
「何がしたいん?」
「王都に喧嘩売りたくて。」
女の目が、わずかに細くなる。
「そんなことできるんか?」
「私は理を持ってる。」
「……」
「名前と人員、貸したるわ。」
「我はエレナ・ヴァレル。」
「私はノクサ、仲良くしようね。」
ノクサは楽しそうに目を細めた。
「今日からこの女の話、無視すんなよ。」
「王都に喧嘩売る。」
「……交渉成立、だね。」
ノクサは満足そうに呟いた。




