表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【人間属性】の追放王女と改造された仲間たち 〜バイタルもメンタルも”完璧”に調整します〜  作者: クロン・ベリル


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

28/37

27話 店主の治療、次の目的。


「おじいちゃん! こっちはいいから寝ときなよ!」


「お客さんならワシが出んと!!!!!!!! まっちょれ!!!!!!!」



声を出す度に店が揺れている。

杖が少し反応している。声に魔力が乗っているのか? なんでもいい、とにかく声がデカい。

奥から、杖をついて老人が出てきた。

……その杖、つく用じゃなくない? 杖は杖でも。



「そこの嬢ちゃんか!!!!!!!! 杖がほしいのは!!!!!!!!!」



声にびっくりして私の元に戻ってきた二人のうち、シエラを指さしてそういう。

私とシエラのどちらかを迷う事なく指さしたという事は、この老人も魔法使いかな。魔法使い同士は見たらわかる、らしい。

ちなみに私は魔法使いではない。人間属性は、魔法でありスキルである、よく分からない括りなのだ。ナディアの魔物支配も同じ括り。転生者の授かっている能力はみんなそうなのかはわからないが、特殊ではある。



「この子の杖を探しにきました。オススメはありますか?」



私が尋ねる。

老人は片眉をあげ、シエラを凝視する。



「……無くはない!!!!!! が、一生モノにできるレベルのモノは今はここにないぞ!!!!!!! オーダーメイドになる!!!!!!!」


「なるほど」



声でっか。

……つまり、そこそこの物で間に合わせるか、オーダーメイドで良い物を頼むかだ。

それはもちろん、一択である。



「オーダーメイド、頼めますか?」


「もちろん!!!!!! と言いたいところなんじゃが!!! ……今は杖をつくれん!!!! 腰をいわしててな!!!!!!」



確かに、椎間板ヘルニアもあれば脊椎管狭窄もある。腰だけじゃなくて手も腱鞘炎に、虫歯、白内障、その他もろもろ…… にしては声が元気だな。



「私が治す、と言ったら、どうします?」


「もちろん治してくれ!!!!!!!!!! なんぼでも出す!!!!!!!」


「ちょ、おじいちゃん! そういうのはもっと話ちゃんときいてから……!」


「では、対価はシエラの杖を作ること。いいですか?」


「請け負った!!!!!!」


「だから、おじいちゃん……!!」


「では、治しますね」



よし、シエラの杖は良い物を手に入れられそうだ。しかもタダ。私は運がいいな。


老人に近づき、腰に手をあてる。

……面倒だし、全部治すか。

よし、いろいろ治した。


治りすぎた老人をみて、店員さんが目を見張る。

やりすぎたか?



「……おじいちゃん?」


「おお、おお。キキちゃん。顔がようみえる。美人に育ったのう」


「おじいちゃん、顔が……腰が…… え、若いんだけど。ど、どういうこと……?」



店員さん……キキさんが混乱しているが、まあそのうち慣れるだろう。

あと何故か声が小さくなった。いや、普通になった。耳が遠かったから声がデカかったのだろう。



「面倒なのでいろいろ治しました。感覚の違いなどは自分でなんとかしてください。問題は無いですか?」



老人が、全身を動かし、確かめる。

うん、何も問題はないだろう。



「まるで若い頃のようだ。ありがとうな、嬢ちゃん。……さて、杖をつくってやりたいが」


「まだなにか?」



老人が困った顔をして、シエラをまた凝視する。



「嬢ちゃん、使える属性は、いくつある?」


「えっと…… 火、水、雷、風、土、毒、あとはそれの混合と、変化ね。付与はできないわ!」


「ほお、ほお。改めて『診て』みると、やはりとてつもない…… それなりのモノは作ってやれるが、最高のモノは材料が足りんな。うーむ、すまん…… 材料さえあれば、我が人生で最高の一杖を造れるのじゃが……」



つまり、材料さえあれば良いと。

次の目的は、それを集めることにしようか。

私の目的のための種は、芽吹くまでまだかかるだろうし。

少しだけ寄り道も良い。それに、シエラがさらに強力になるのは、私の目的の為にも必要だ。

……あと単純に、その材料が他の用途にも使えそうだから。一石二鳥、三鳥にもなりそうだ。

先に思考を読んでしまったが……必要な素材というのは。



「『ミスリル』と、『老魔樹の髄』、それと『エルダーリッチの魔石』か『古代ゴーレムのコア』が必要じゃ。老魔樹の髄だけはあるから、他のふたつじゃな」


「エルダーリッチと古代ゴーレム、どちらでもいいんですか?」


「エルダーリッチのほうだと、威力増幅値が高まる。古代ゴーレムのほうだと、魔法操作難度がとても下がる。どちらがいいかは、本人が決めるとよいぞ」


「なるほど。シエラはどっちがいいですか?」


「うー、うーん…… 両方捨てがたいわね…… もう少し悩んでもいいかしら?」


「もちろん。どちらにせよ、ドベルグに帰る事になりますし、それまでに決めてくださいね」


「うん、わかったわ!」



というわけで、次の目標はミスリル集めとコア集めだ。

ミスリルはとても綺麗なのでガストンの鎧にも使えるだろうし、貴族へのなにかしらにも使えるだろう。

そして、ミスリルはドベルグの鉱山地帯にある、『ドベルグ鉱山第二ダンジョン』の深部にあるのはわかっている。



「ダンジョン、楽しみですね」



ファンタジーと言えばダンジョン。

今からもう楽しみだ。

ここまで読んで頂き有難うございます。

【ブックマークの登録】

【画面下↓の【☆☆☆☆☆】からのポイント評価】

是非宜しくお願いします!!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ