廃村とダムに行ってきた話
そう言えば書いてなかったと思って、思い出して書くことにする。
どこのダムに行ったとかどこの廃村に行ったとかは書かないけど、行った時の事を鮮明に覚えているうちに書き起こしておきたい。
(※入っていい場所にしか入ってません。立ち入り禁止の場所には入らないように!)
あるとき、私は友達と遊ぶときにどこに行くか考えていた。
特に行きたい場所もないし、金が吐いて捨てるほどある訳じゃないので豪遊はできない。
うむー、どこに行くかーと考えたとき
そうだ! 廃村に行きたい!
と、なった私は比較的近場で行ける廃村を調べると、ダムの建設の関係で廃村になったところがあるとのことだったので廃村とダムも行った。
久々に私の運転で友達を乗せて山奥にGO。
友達とは音楽の趣味が同じなのでお気に入りの音楽をかけながらご機嫌で車を運転する。
友達が助手席でナビしながら私はその指示通り運転して目的地に向かった。
途中で鍾乳洞があって入ったが、アップダウンが激しいというよりはアップアップな鍾乳洞でかなり息があがった。
運動不足の私にはかなりきつかったけど、楽しかった。
鍾乳洞から出たときに私と友達は暑さでかなり参っており、出たところの近くで一緒にかき氷を食べた。
私はいちごみるくを食べた。
かき氷自体は普通のかき氷だったが、過酷な運動の後のかき氷は格別に美味しかった。
その後、廃村近くのダムに寄った。
寄ったという表現はあまり正しくないかもしれない。
ガッツリとダムを楽しんだ。
ダムの上から下界を見ると圧巻だった。
ダムの周りは人気もほぼなくて(出くわしたのは総数6人)、自然豊かで鳥の鳴き声だけが響いて長閑な場所だった。
車もほぼ通ってないので車の走る音もないし、大きな魚影とダムにせき止められた大量の水と鳥の鳴き声しかなくて、超自然! って感じだった。
いつも部屋に籠ってパソコンカタカタしてる私にとってはかなり開放的で良かった。
友達と私は詳しい廃村への道を知らなかった。
調べてみたけど、マイナーな廃村で車でいけるような場所でもない。
それにGoogleに依存しきった生活をしている私にとって、Googleマップにない場所を探すのは大変だった。
友達は「見つからないと思って行った方がいいよ」くらいの諦めムードだったけど、廃村が目的だった私は諦めなかった。
しかし、なんとかそれらしい道を見つけて車を降りて山を登り始めた。
一度は道の終わりまで車で行ったけど、そこから少し戻って別の道を車で行ける場所まで登った。
車のアクセルをベタ踏みしても登って行かないくらいの急勾配の道を頑張って(車に頑張ってもらって)登った。
ある程度道なき道を歩く覚悟はしてたけど、一応道はあった。
土砂崩れの形跡があった。
天気が雨だったら行けなかったと思う。
僅かな情報を頼りに頑張って道を登っていく。
つ、つらい。
体力がモヤシの私にとっては息があがって何度も休憩した。
それでも廃村を目指して頑張って足を前に進める。
道の途中にサイトに掲載されている写真の場所を見つけたときは
「ここだ! この道で合ってる!」
ってなってヤバかった。
道が合っているかどうかなんてGoogleマップに依存して生活しきっていた私にとって道が合っていると分かったときのあの快感よ。
そして無事に廃村に到着。
水が一応引かれていたらしく、誰もいない場所にチョロチョロと水が出ていた。
壊れたバケツが置いてあってそこに水が少しずつ流れて行ってて幻想的だった。
電機は通ってなさそうだった。
家の廃墟はあったけど、あそこに暮らしていた人はどうやって暮らしていたのか謎すぎる。
降りるにしても車が通れるようなしっかりした幅もないし、ガードレールとかもないので脱輪したら絶壁に真っ逆さまで落ちる。
廃村とかダムの辺りは、とにかく木が大きくて別世界に迷い込んだかのようだった。
何の木なのか分からないけどとにかく私の生活圏の木とは比べ物にならないくらい大きくて沢山生えている。
上を見上げると高い木々に遮られて空は殆ど見えなかった。
虫が凄くて、蜂が飛んでるような音がずっと聞こえてた。
あれと比べたら私の生活圏で出る虫は大したことない。
それから、その廃村の近くに秘境の神社があったので私と友達はそこで初詣をした。
もう今年に入って半年経っているというのに初詣である。
秘境の神社でお参りしたので私は今年あと半年弱はバリツキしていると確信している(盲信)。
神社って全然行かないけど、立派な神社よりも秘境の崩れかけてる神社の方が強そうっていう偏見がある。
仮に神様がいたとして、沢山の人が訪れる神社よりも人が殆どこない神社の方が個人個人の願いをちゃんと聞いてくれそう。
音楽かけてノリノリでドライブもできたし楽しかった。
いやぁ、出不精もたまには外に漕ぎ出してみるもんだね。
めっちゃ楽しかった。
私はガチガチのインドアだから小説書いてても想像に過ぎないけど、現地の取材(?)も大事だなと思った。
自分の感じ取った感情以上のことは書き出せないから貴重な経験だったと思う。