なろうで筆を置く前に。
なろうで投稿されている全ての先生へ。
そして特にポイントについて嘆かれている先生へ。
思ったまま構成も考えずに書き綴った私なりの考えですが、読んでいただけたら嬉しいです。
小説を好きな方は、ほとんどと言っていいでしょう。
想像力が豊かです。
当然です。
文字の羅列から、情景や人物、果ては世界や内面の心情まで思い描くことができるからです。
ましてや、自分の考えをイメージ化して、文字として形にできる作家先生であればなおさらです。
でも、投稿しても投稿してもポイントが増えない。
話数も増えた。文字数もよく書いたと思えるくらいになっている。
それでも評価はない。ブクマもされない。
ポイントに繋がらないとはいえ、レビューも感想も来ない。活動報告を上げてみても、コメント数は0のまま。
あるのは多少盛り上がったPVだけ。
不定期ながらも一年近く書き続けて、ブクマは20前後を行ったり来たり。
逆お気に入りユーザーさんは一桁だ。
ブーストも経験したことがないうちに、長期連載モードへ突入。少し増えたブクマは、新しい話をいくら載せても一向に増えてくれない。
それどころか最近は相互のお気に入りやブクマの数が減るなんてことも。
ログインしたらトップに表示されていた赤い文字。
感想一覧が更新されました。
初めてもらった感想。ワクワクしながら、それでも少しビクビクしながらクリックする。
そこには誤字の修正と小説のルールがどうしたとかいう内容。
物語や登場人物にではなく、書いている自分に対してのクレームみたいなやつ。
ああ、才能ないんだな。なんで書いているのかな。もうやめようかな。
そう思ったことはないですか。
では、PVはいくつですか。
投稿した話数はいくつですか。
ここは単純にPVを話数で割ってみましょう。
さあ。乱暴ですが、これがあなたの小説を読んだ人数です。
もちろん、全員が全員全ページを読んでいるわけではありません。二日遅れのユニーク数だって正確な人数は出していません。
ですが、誰かがそれだけのページを読んでいるのです。
パソコンからかもしれない。スマホからかもしれない。ガラケーからかもしれない。
その人の時間と手間と、ある程度の通信料をかけて、あなたの小説を読んでいるのです。
それではあなたの優れている点。特殊能力ともチートとも言ってもいい想像力を発揮してみてください。
駅前の路上ライブで、はたして何人が足を止めて耳を傾けてくれるでしょうか。
昼下がりの公園でジャグリングをしていて、どれだけの人が楽しんでくれるでしょうか。
拡声器片手に演説をして、どれくらいの人を集められるでしょうか。
広大なネットの海の中、あなたの小説にたどり着いた方たちは、どれくらいの人数になったでしょうか。
ブクマが減ったり、逆お気に入りが減ったり。
確かにショックです。
では、ブクマをし続けてくれる人はどれだけいますか。
今も逆お気に入りになっている方はどれだけいますか。
そしてなろうにはカウントされない、ブラウザでお気に入りにしている、更新したらPVを上げている人たちはどれだけいますか。
その人数が集まったら、どのくらいの人だかりになるでしょうか。
公園に入りきれるでしょうか。
警察官が来て交通規制をしてくれるくらいになるでしょうか。
それだけの人たちが、あなたの小説に触れているのです。
みんな、あなたの小説を読んでいるのです。
もちろん、全部が全部じゃない。
頻度も深さもまちまちです。
でも、あなたの書く続きが読みたいのです。
喫茶店かもしれない。
電車の中かもしれない。
ベッドの上かもしれない。
起きたばかりかも。
ご飯を食べながらかも。
宿題の合間かも。
そんな人たちが、あなたを待っているのです。
どうか、その方たちに応えてあげてください。
あなたの想いを伝えてください。
あなたの書くお話が好きだから。
更新、待っています。