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4話 メタモルフォーゼ

冒険者ギルドまでは一日掛かるらしい。

たかが一日。されど一日。一日を笑うものは一日に泣く。この一日は無駄に出来ない。ミネアさんはね寝てるし、自由な時間だからな。


何をするべきか。そんなこともう決まっているさ。

能力の確認だ。大体の召喚者は、自分の能力で成り上がると決まってる。俺は序盤から最強系ではないらしい。ならば、成り上がり系だろう。



成り上がるためには何が必要か?俺は頭も良くない。運動もさほどだ。知識もないしな。



俺が今出来ること、それは能力を知ることだ。

王城でチラッとみたステータス。基本能力は微妙だった。


だが、「固有能力」こんなものがあった。これはチートの臭いがする。


俺の「固有能力」は「固定(カンイシハイ)」だ。


カンイシハイだよ? 絶対強いよ?


どうやって使うんだろ?「固定」っていうから、物を固定する能力だろうな。




えっと。服のボタンを握ってと………………………………



「「固定(カンイシハイ)」!!…………ってこんなのじゃ無理…………か…………え?」



動かない。体は動く。服も、握っていないボタンも。だが動かない。握ったボタンは、動かない。



これだよ。俺の能力は。大体「固有能力」だ。

俺の「能力」だ。俺が使えない訳がない。



息をするように。体を動かすように、手を、、指先を、体の一部として自然に使えるのが「能力」なんだ。使えないほうがおかしい。


なんてカッコつけたけど、もっと気になることがある。

それは「固定」の限界と、MPの減りだ。「固定」にはLvがあった。そして今はLv1だ。つまりまだ弱いのだろう。Lv1は弱い。そう相場は決まっている。限界もすぐだろう。それが固定できる範囲か、個数かはわからない。もっとほかの基準かも知れない。それを確認しなければ、すぐに殺される。勇者として召喚された王城でもアレだ。普通の場所での魔族の扱いは酷いもんなんだろうな。


まぁまずはステータスを確認するか。

ええと、王城で見た俺のステータスには「鑑定」があったはずだよな。テンプレだけど、自分に掛けてみるか。


「「鑑定」っと。」

自分の存在を意識して、そう呟く。

「鑑定」の使い方なんて知らないが、できるはずなのだ。「鑑定」は俺の「技能」。「固有能力」と同じで俺の体の一部と同じように使えなければおかしい。


外山 陽助 《Lv1》 《17》《魔族》《---》


HP 10\10

MP25\30  

攻 10

防 5

敏 20

魔 50

固有能力(ユニークスキル)

「固定Lv1」「変者Lv1」

技能(スキル)

「鑑定Lv5」「言語Lv5」

《称号》

    「神の加護を拒んだ者」「越者」


目の前に情報が浮かぶ。

ほら出来た。俺の「固定」はMPを5使うんだな。MPが25になってる。

てことは、MPは魔法とか固有能力とか技能とかを使うときのものだな。テンプレに基づくとそうだろう。



あれ?「固有能力」が増えてる。「変者」って何だろう?

「鑑定」できるかな?


「「鑑定」」


「変者Lv1」 自分の姿形を変化させられる。変化する所を変化させたいように意識することで可能


キタコレ………救済キタ。いつ増えたか知らないけどキタ。ご丁寧にやり方まで書いていやがる。自分で言うが、俺はブサイクだ。ずっと思ってた。整形したいって。でも高校生だしあきらめていた部分もあったんだ。まさか異世界でセルフ整形できるなんて思ってなかったぜ。


ええと、そうだな……俺はフレッシュ系イケメンよりも渋いおじ様系イケメンのほうが好きだからそんな感じのか顔でいくか。

顔に意識を集中………



「痛い!痛、いたたたたた!いってぇ!痛い!」

顔に激痛が走る。無理矢理ねじ曲げられてるような痛み。

「大丈夫でしょうか!陽助様!?」

「…………大丈夫です……心配してくれてありがとうございます。はぁ………痛かった…………てかまだ痛い…………」

顔は変わったか?手で触ってみる。ん?これは…………!?彫りが深くなってるぞ…?鼻も高いんじゃないか…?キテる!キテるぞこれは!鏡が見たい!バスチさん持ってるかな?

「すいません。バスチさん。」

「はい?」

「鏡、貸してくれませんか?」

「持っていますよ。お貸ししましょう。」

布の隙間から手鏡が出てくる。

「ありがとうございます。」

さてと…………緊張の瞬間だ。

手鏡を顔に向ける。そこには絶世の美男がいた。彫りは深く、鼻は高い。それでいて二重のぱっちりおめめ。無精髭がワンポイントのイケテるおじさまがいた。

「よっしゃああああああああああ!!!!!キタ!イケメンキタ!」

「アンバランスね。その顔で低身長は気持ちが悪いわ。」

「え?あ、確かに。」

顔は変わっても体は変わっていない。俺の身長は160㎝ほどだ。ミネアさんの言う通り、この渋い顔で160㎝は気持ち悪い。

「ってミネアさん起きてたんだ……」

「悪い?」

「いや!悪くはないけど…………」

「ほら、早く身長も変えたら?」

「あ、ああ、そうだね。」

身長って変えられんのかな…………質量的にすっかすかになるんじゃないの俺…………?まぁ見た目が大事か。人生のサンブンノニは見た目で決まるってばっちゃが言ってただ。まぁそういうのいいから早くしろって感じか。よし。激痛TIMEです。


体に意識を集中して…………モデル体型をイメージ…………


「いってぇえええ!!!!痛いぃ!助けて!あぁ!ああああ!!んんんんんん!!!あぁああ!」

拷問だよこんなの…………体を上下に引きちぎられてるような痛みがする。

「気持ち悪い…………」

「陽助様!?」

「気持ち悪いって…………痛いんだよこれ……大丈夫ですよバスチさん。いつものことなんで。」

「そ、そうですか。」


そして…………やっぱりキテるな。狭いぞ、馬車が狭いぞ!頭が当たる!上に頭が当たる!よっしゃ!これ!

「やったぜぇ!!イケメン化キタ!異世界最高だぜ!」

「前よりはましになったわね。」

ミネアさんにも認められて、僕嬉しい!


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