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第十一話


律斗が帰ったあと、宿題とにらめっこをしている佳にむかって、


「佳、リツの事好きだろ」


風呂上がりで絶賛色気大放出中の凌がさらっと爆弾を放り込んだ。


「うん、好きだよー・・・ぅん!?」


佳は佳でさらっと答えたが、少し考えた後、自分の失言に気付いた。


「凌にぃ、それはどういう…」


冷や汗タラタラで凌に問うと、


「もちろん、恋愛感情って意味でだ」


凌のファンなら気を失ってしまうであろう、とっても良い笑顔で凌はのたまった。


「・・・!!」


佳はみるみる顔を朱く染めると机に突っ伏した。


「おーおー、青春だねぇ」


佳の頭を撫でくりながら、まぁ気づいてたけど、と密かに思いくすりと笑った。


少しの間机とキスしていた佳はガバッと顔を起こして叫んだ。


「凌にぃだけ私の好きな人知ってるのはずるい!だから、凌にぃ。凌にぃの好きな人、教えて?」


長年の経験から佳は凌が佳のキラキラした笑顔に弱いと分かっていたので精一杯ぶりっ子しながら訴えてみる。


「そんなぶりっ子しなくても可愛いよ、佳」


が、あっさり見破られてまた頭をなでなでされるのだった。


「うー、教えてよー」


少し拗ねたようにして言う佳は、ぶりっ子している時よりも数段可愛い。


「今、落としてる途中だから。落としたら教えるよ」


「なんだ!じゃあ時間の問題だね。凌にぃが落とせない人なんているわけないもんね!」


これは佳がブラコンだからと言うわけではなく、事実凌が微笑めば大抵の人は落とせるだろう。


「ふふ、がんばるよ」


「て言うか凌にぃ。リツに言ったらだめだからね?絶対だめだから!」


「心配し無くても、そんな不粋な真似しねぇよ?」


「言ったら凌にぃと縁切るから!」


「なっ!!??言わねえってば」


こうして荒槻家の夜はふけていった。


閑話みたいになってしまいました。

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