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第十話

 毎日更新――正確には25時間更新を目指していたのに昨日はうっかりと……。この作品の隠れテーマがうっかりミスで挫折してしまうというのは意外と響いてくるものですね。


 予定では明日が最終話になります。


 

 川中と俺の喧嘩の決着は、着いたというべきか、着かなかったというべきか、結局この喧嘩の勝者は毎度のことながら丸子だったんだよ。



「ほら、もう喧嘩しちゃ駄目なんだから。

 返事は?」



「……分かったよ。丸子さんに迷惑をかけるわけにはいかないからね」



「川中よぉ~、てめぇは相変わらず丸子には弱ぇなぁ~♪」



「鯉黒も反省しなさいよ!

 この喧嘩バカっ!(ドゴンッ!)」



「だ~、いてぇからやめろって。

 俺らも反省したから、喧嘩しねぇって!」



「分かればよろしい♪」



「(ふふふ、やはり僕と違って荒井君は馬鹿だね)」



 互いにいい一撃を入れて、このまま行けば、ついに長年の因縁に決着がつく、ってところで邪魔が入ったのさ。


 今回だけでなく、これまでの喧嘩同様に、俺達の決着は丸子が、俺と川中の間に入って棍棒で殴打。


 川中の奴も、種族的優位性や権力を笠に着ることはあるが、優等生としてのプライドやらなんやらで、丸子には決して手を出さねぇからな。


 そして俺は……、なぜか丸子には敵わない。


 刃物で斬り付けられたんなら防ぐんだが、鈍器なんかの攻撃は命に関わらない分、避けるのは駄目なのでは? という感覚になっから避けられねぇんだよ。



「それよりも早くご飯食べよ。

 あたしや鯉黒もだけど、川中君もまだなんでしょ?

 早く食べないとお昼休みが無くなっちゃわよ」



「わーったよ。

 ……ったく、いつもいつも俺の喧嘩を邪魔しやがって(モグモグ)」



 丸子が喧嘩が始まってからすぐに買ってきてくれたパンを食う。


 付き合いが長い分、丸子は俺の好みもよく分かっている。


 焼きそばパンとミルミルだ。これぞジャスティスな組み合わせだぜ!


 川中はカロリーメイトとオロナミンCこそジャスティスだったが、丸子はちゃんと買って来ていた。


 これも俺と川中が喧嘩するのが日課だから覚えたんだろうな。



「僕としたことがレディの前で失礼だったね。

 丸子さん、やはりあなたは僕の理想の女性です。

 これを機に僕とお付き合いしていただけませんか?」



「おい、てめぇ何どさくさ紛れに抜かしてやがんだ!?」



「あっはっは、相変わらず川中君は面白いこと言うのね。

 でも、あたしは誰かと付き合う気はないわ。

 (……鯉黒がいつか振り向いてくれるかもしれないし)」



「ぐっ……(やはり僕のライバルは荒井君か! よくも僕の愛しい女性を傍に置いておきながら平気でいられるものだ)」



「俺も川中が丸子と付き合うのは嫌だが、こいつくらいしかお前に惚れる奴ななざいねぇんじゃねぇのか?

 (まぁ、最低条件として、俺より強くなけりゃ丸子と付き合うなんざ認めねぇけどな)」



 父親みたいだって? 俺は丸子の幼なじみとして、親父さん達のこともあるし丸子を守ってやんなきゃいけねぇんだよ。



キーンコーンカーンココココン♪



「おっと、喧嘩でだいぶ時間を使っちまったから昼休みは終わっちまったな。

 ほれ、丸子、それに川中も、教室に戻んぜ」



 ゴミを小さく潰してゴミ箱へ捨て、さっさと教室へ戻ろうとする。



「あ、こら待ちなさいよ!

 川中君も、次の授業は提出物があるし、クラス委員の川中君が集めておかないと」



「あ、ああ、確かにそうだね。

 それじゃ丸子さんに不本意ながら荒井君も、教室に戻ろうじゃないか」

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