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三途の川  作者: 紅p
5/11

再会 男

「相模、こっちだ!!」

 川の向こう岸から相模に声を掛けた男。

 その男は、相模の高校時代の同級生、太牟田おおむた しげるだった。

「太牟田か!? お前、死んでたのか?」

 相模は足を止め、目を見開いた。

「まあ、そうなるわな!」

 太牟田は、へへっと、笑った。

 そして、太牟田は相模に早く三途の川を渡る様に急かしてきた。

「相模、そいつ等にそこで服を脱がされたらお終いだ! 一気に、地獄に堕とされるぞ!!

 しかも、その懸衣翁は、お前の皮膚を削り取る気だぞ!!」

 懸衣翁は死者が衣服を着ていない時は、衣服の代わりに死者の生皮を剥ぎ取ると言う。

 そんな事になってたまるか!!

 相模は太牟田のいる川の向うの方へ走り出した。

 が、しかし、

 ドボンッ!!

 相模が渡ろうとした三途の川は、底無しの深さだったのだ。

 どうなっている!?

 底が見えていたのに!?

 藻掻く相模。

 何とか浮き上がろうとするが、死に装束が濡れてしまい、

重くて浮かぶどころか泳ぐ事さえままならない。

 何がどうなっているのか。

 相模が混乱していると、冷たい太牟田の声が聞こえてきた。

「相模……。お前なんかが天国にいけるとでも、本気で思ってたのか?」

「太牟田!? 一体、これはどういう事だ!!」

「ははっ。お前はめでたい奴だな。どういう風に生きてきたらそうなるんだ?」

「分からない? 僕は善人だから、天国にいけるはずだ‼ 何かの間違いだ!!」

「相模……。お前、それ本気で言ってんのか?」

「そうだとも!

 僕みたいに誰からも慕われ社会の為に生きてきた人間が、天国にいけずして誰がいける?」

 相模が自信を持って叫ぶと、太牟田は、せせら笑った。

「俺達だよ、相模……。教えてやるよ。俺はな、お前のせいで死んだんだ」

「どういう事だ?」

 相模が目を見開くと、太牟田から笑顔が消えた。

「はぁーっ? しらばっくれんな!! てめえはな、俺の大切な人を金の力で奪ったんだ!!」

「太牟田!? 僕はそんな事はしていない!! 勘違いだ!!」

 必死に訴える相模。

 その相模に、今度は女の聞き覚えのある声が降り注がれてくる。


 この後も【三途の川】の話は続きます。

 ですが、ちとドロドロ感たっぷりな話にしてます。 えへへ♪

 そして、相変わらずの相模節は健在!

 興味がある方は明日の朝3時30分前後の更新をよろしくお願いします☆

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