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愛の人

作者: 白宮 安海



僕は今まで捨ててきたよ。あらゆるものを捨ててきたよ。

他人に愛を受ける術もなく、孤独に魅せられて、途方もなく彷徨ったあかつきに、素っ気なく吹き荒ぶ風に手を伸ばした。


僕は愛を学んで、愛に堕ちて、愛を捨てた。


僕は今まで捨てられてきたよ。あらゆるものに捨てられてきたよ。

他人も愛を知る手立てもなく、孤独へと歩いてゆき、途方もなく彷徨った挙げ句の果てに、荒れ狂う海のまにまに身を投じた。


僕は愛を学んだ。愛を飲んで、咀嚼したとき、愛は姿を消した。


空っぽになった僕は僕に愛を注いだ。


僕の心はとどろき、また初めて胸いっぱいになる。

僕は今あなたと手をつなぎ、ようやく愛に満たされた。

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