第七話・打ち明け
第六話に文字間違いがありました。
気づいた方、すみませんですm(_ _)m
これからは気をつけます((´з`;
私、
那音の彼女になったんだ……。
まったくと
言っていいほど実感が湧かない。
どんな顔して会おう。
ドキドキしてきた―…。
「桜羽!おはょぉ!!」
この声は…光奈!!
「おっおおお…おはょっ!!」
うわっ!!
なんか声裏がえった!!
「どうしたんですか…桜羽さん……ぶくくっ…」
光奈はツボに入ったらしく、腹を抱えて笑っている。
ひどっ!!
そこまで笑わなくても…((泣
「笑いすぎっ!!なんでもないよっ…」
なんか、言いにくい!!
言いたいけど恥ずかしいなー…。
なんて言えばいいかな?
とりあえず
光奈は協力してくれたんだし、ちゃんと唐突に
「付き合うことになった」って、言おう!!
「あのさ、み……」
「おめでと!!さっち♪」
――えっ……?
「………へ?」
予想もしなかった光奈からの言葉。
“おめでとう”
って………
那音から聞いたのかな?
「だ…誰から聞いたの?」
一応、確認のため、聞いてみた。
「んなの、決まってんじゃん♪那音だよ!!」
光奈は即答だった。
光奈がいうには那音からメールで聞いたらしい。
「ホント、嬉しいよ!!さっちが那音とくっついて♪」
――あ
久々に“さっち”って呼ばれた。
光奈は、テンション上がってるときはいつも“さっち”と呼んでくる。
たぶん光奈自身はこのことに気づいていない。
私だけが知ってる光奈のクセ。
「つかさ、光奈はどうなのっ?彼氏……」
ふと気になった。
光奈は私のことにかまってばっかりで、光奈から光奈自身の話を聞いたことがあまりない。
「ん?らぶらぶだよ♪」そう、頬を赤らめてハニカんだ光奈はすごく可愛いかった。
そんな光奈を見てるとこっちまで笑顔になる。
「いいなぁ…つか誰よ?私聞いてないよね??」
同じクラスって言ってたのは知ってる。
………このクラスに
光奈の彼氏がっ……!!
「あれ?言わなかったっけー?バスケ部部長だよっ♪」
「バスケ部…部長……」
思い出せ…
部長……
部長………
「あっ!!」
思い出した!!
確か麻樹 絢斗だ。
めずらしい名前だなってすぐに目に付いた名前の人だ。
「そぅそぅ♪」
「へぇー…今何ヶ月?」
麻樹は、背が高くて、顔立ちが整っている。
目が大きくて、鼻が高い。いわゆる世間一般で言う、イケメンだ。
みんなに優しくていい人
そんな人と付き合えるなんて光奈、すごいなぁ。
「んー…半年ちょい☆」
なっ………長いです!!
「…すごいねー!!」
それしか言うことありませんっ……!!!
「あ……あのさっ…」
そしてそして……
気になることがもう1つ
「ん?なに?」
「ぶっちゃけ…
麻樹…と、どこまでっ……………??」
真剣な表情で聞いた。
光奈は固まっている。
でもでもでも!!!
やっぱり、気になります
「どこまで……ぅーん…キスまでですよ?」
………!!
よかっ………
「うそつくなよ〜光奈」
「ぅわ!!ちょ…絢斗!!」
麻樹が私たちの会話の中に入ってきた。
――――てか
“うそつくなよ”
って…………
「…ッ…え゛えぇええぇぇーーーー?!?!?!」
私は今まで生きてた中で出したことのない声を出した。
「そそそそっ……!!そんなっ!!まだ中2っ…!!」
「「ぷっ……」」
――――んっ?
「ぷ」???
今、二人笑って………?
「あははっ!!さっち純粋!!可愛すぎっ…!!」
「俺久々にこんな純粋な子みたゎ!!超貴重〜!!」
二人は腹を抱えて笑っている。
き……貴重って……!!
ひどいなっ!!
「あ〜かわいい…ぶっ」
笑ってますよ。
光奈さんっ………!!!
「大丈夫大丈夫!!俺まだ手出してないよ。冗談だから。さっきの」
「じ……冗談……」
私1人でバカみたいに騒いで………
マジバカですね……。
「まぁまぁ!!さっちも那音となんかあったら報告ね〜♪」
なんかって……
何スか………
「了解です!!」
とりあえず、指示に従う私だった。
――――キーンコーンカーンコーン………
「桜羽」
「!!」
私の大好きな声が私の名前を呼んだ。
「…一緒に帰ろ?」
そう言って笑った。
「う…うんっ」
嬉しい…
まさか一緒に帰れるなんて思いもしなかった。
「…久しぶりだなぁ。電話以外で話するの」
「…そうだね……」
あぁ…
私重症だなぁ。
声聞いただけで心臓が壊れそうなくらい脈打ってる……。
「…まじ、無視されて悲しかったし…」
那音は下を向いて口を尖らせている。
―――可愛い…
「うんー…ごめんね?」
ちょっと笑いながら那音に謝った。
「……明日、デートしてくれたら許したげる」
「え………」
…デートのお誘い?!?!
「じゃなきゃ許してあげないもーん」
子供かよ!!
ってツッコミ入れたかったけど…
「わかりましたよ〜。明日ね。どこ行くの?」
「ん〜…水族館…とか?ありきたりすぎ?」
確かにありきたり。
だけど……
「那音と一緒ならどこでもいいよ」
私の、心からの言葉。
那音がいれば
那音が笑ってられるなら
私はそれ以上望まない。
本当に本当に
心からそう思えた
恋だった。