第六話・答え
「えーーっ!!!!」
「ちょっ…光奈!!声大きいよっ!!」
今さっき光奈に全てを話した。
光奈はいろいろ表情を変えて、話を聞いてくれた。
「ごめん、ごめん。…でもさ、もし那音が律と別れて桜羽を選んだら、すぐに律に情報行くんじゃない?」
「ぅん…そだょね…」
りっちゃんはきっと泣いちゃうんだろうな…。
私のこと……恨むんだろうな…。
「……だぁいじょぶっ!!光奈は桜羽の恋応援するよ♪」
私が心配しているのが顔に出ていたのか、光奈は私の背中を軽くたたいて笑ってくれた。
「ぅん…ありがと」
光奈は本当に優しい。
いつも光奈の優しさに助けられている。
本当に、感謝です。
「とりあえず今は自分の恋頑張ってみな?」
「…うん。頑張る…」
まだやっぱりりっちゃんのことを気にしちゃうけど今はとりあえず頑張ってみよう。
那音に精一杯、恋しよう……。
私は家に帰ってきて携帯を眺めていた。
……那音からメールこないかなぁ……
なんて。
付き合ってるわけじゃやいのに、バカみたい…。
―――でも
もしかしたら……
那音と付き合えるかも知れないんだよね…。
そう思うとなんかすごく不思議な気持ちになった。
――もしかしたら……
…もしか……したら……
〜♪〜♪〜♪
「ん……?」
あれ…気づかないうちに私寝てたんだ……
―――ていうか!!
携帯なってるしっ!!
ヤバいヤバい―!!
私は急いで電話にでた。
「も…もしもし…?」
誰だろう…
なんて、思う前にわかった。
『…俺…です…』
…やっぱり、那音だ…
「………」
何を話せばいいかわからない。
ドキドキしすぎて心臓が壊れそう…
『……別れた』
「え…?」
ドキン…ドキン…
心臓が速くなっていく。
『…なんかね、桜羽が好き……』
「…りっちゃん…大丈夫だった……?」
―――…無意識に言葉がでていた……
私、なんでりっちゃんのこと気にしてんだ…?
ひどいことされたのに…
ひどいこと…されたけど
だけど……だけど……
まだ友達のいなかった私に女の子で、一番に声をかけてきてくれた…。
りっちゃんは…
私のこと好きだったかな…?今はもう、私のことなんて嫌いになったかな……??
『……泣いちゃった…けど、大丈夫だと思う…』
“泣いちゃった”
「……そっか…」
―――…私が、りっちゃんを泣かせちゃったんだ…。
私が、
那音を…好きになったから……。
『気にすんなよ?律は強いからさ…きっと大丈夫。すぐに新しく好きな人できるよ…』
そう、小さな声で那音は言った。
「……うん…」
私は、なんて言ったらいいかわからなかった。
一呼吸おいて那音は真剣な声で……
『……桜羽…俺と付き合って…?』
って言った。
私の返事なんて決まっている。
「っ……はぃ……」
気づけば
私の目からは
涙が溢れ出ていた。
ずっと
ずっと
側にいてくれますか?
那音
私は那音に
…何か残せましたか?
「側にいる」
そう言ってくれたね
那音
私は、本当に本当に
…幸せでした…
展開はやくてすみません・・・(ρ_;)
これからが長いです。
たぶん
・・・たぶん!!笑