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第三話・メール



りっちゃんに那音のことを話してから私は余計に那音のことを意識するようになった。

りっちゃんはこれでもかってほどに協力してくれた。




───…だから

あんなこと隠してたなんて思いもしなかったんだ




〜♪〜♪


「っわ!!」

いきなり鳴り始めた携帯にびくっと肩が上がった。時計を見るともう夜中の11時を回っていた。

こんな時間に誰だろ??


ゆっくりと携帯を開けると、携帯の画面に映ってた名前に私は固まった。

「な…那音…??」予想もしなかった、那音からのメール。

初めての那音からのメール。


何の用事だろう??


いろいろな疑問を抱きながらもメールを開いた。


【やほ!!メールしてみた♪メーワクかな??】


う……わぁ……!!


好きな人からの

初めてのメール。


すごい嬉しい……


【やほ♪メーワクじゃないよ〜(●^∀^●)】


こ…こんなんでいいのかなっ!?

冷たい??

大丈夫かなぁ……??


ていうか、なんでメールごときに私はこんなに悩んでいるんだっ…!!!


「あ〜……もう…」


これが…恋………


なんかすごい新鮮だ。



変な感じ…

メール見ただけですごい会いたくなる。

顔、見たくなる……。



〜♪〜♪


返信早いッ!!

嬉しいな…。

【よかった〜f^_^;

 つかさ、明日暇??

 桜羽の転入祝いってか はじめまして会??みん ながしたいらしいょ】


…転入祝い…??


クラスのみんなが…??

うそぉ…

すごい…嬉しいよ…。


【もちろん☆すごい嬉し い。ありがとう】


心からの私の本音だった。みんながそんなこと考えてくれてたなんて…


〜♪〜♪

【ょし☆じゃぁ明日の夕 方6時からな♪

学校前集合だって】


【了解☆★じゃぁまた

明日ね〜】


───パタン


ゆったりと携帯を閉めた。

那音に…会いたいなぁ…


「うっかり…好きって言っちゃいそうだよ……」


那音…

私が那音のこと好きって言ったら那音はどんな顔するかな…??

やっぱり…

困るんだろうなぁ……


……ねぇ、那音…。



──チチチ…

「…ん……」

あれ??

あ…私あのあとすぐ気づかない内に寝ちゃったんだ…。



〜♪〜♪〜♪

いきなり携帯が鳴った。電話だ。


「もしもし〜??」

『もしぃ☆律だょ』

電話の相手はりっちゃんだった。

「どうしたの─??」

『今日一緒行かない??』

「ん…??あ、うん☆」

一瞬なんのことだかわかんなくなってた。

寝起きでまだ頭が起きてないよー…

『じゃぁ5時に桜羽んち行くね〜♪』

「うん。ばぃばぃ〜」

『ばぃばぃ♪』


ブツッ─…ツーツー…


私は電話がキレたのを確認してから携帯を閉めた



─────5時


「桜羽っ…可愛い!!!」

「えっ…!!ありがと♪」私は白中心のワンピースを着た。りっちゃんは短パンにカットソーを着ている。

スタイルいいからすごい似合ってて可愛らしい。


「さ、行こっか♪」

「うんっ!!」



学校に着くともうみんなが着いていた。

「え…まだ、5時半…」



「「桜羽ちゃん♪」」

「「綾野っ」」


「「ようこそ2年3組へ─っ♪♪」」


みんなが声をあわせて言う。


……なに…これ…??


「桜羽、びっくりしたっ??」

「………」



「な…那音!!ほら桜羽ちゃん引いてるじゃん!!ばかっ!!那音の考え古いよっ!!」


───え…??

那音が…考えたの??




「ありがと…」


「桜羽ちゃんよろしくね」

「仲良くしてね☆」


みんなありがと…

那音ありがとう…


私この学校にきてよかったよ。



**********************

「「ハニーフラッシュッ☆★」」


只今カラオケ中でございます。みんなのテンションはMAX☆


私は歌わずにタンバリン係り。


………ん?


そういえば那音がいない。


不思議に思ってりっちゃんに聞いてみるとトイレに行ったらしい。




──ブー…ブー…


「?」

携帯が鳴ってる。


お母さんとかかな?

私は急いでカラオケボックスをでた。

「もしもし?」

『…もしもし?俺』


───え…?


「な……那音?」



『うん。俺。今どこ?』

「ん?えと…カラオケの近くの公園だよ」



ドキン…ドキン…


心臓がすごくドキドキしてる。

『わかった。じゃぁな』

「?…うん。ばぃばぃ」

───ブツッ…

ツー…ツー…



…………?

なんだろう?


───ドンッッ!!!!!!



「桜羽っ…!!」


「っわぁ?!」


後ろから那音が背中を押してきた。


ま…まじびっくりした!!


「な…なにっ?どうしたのっ…?」


二人きりだ…

すごいドキドキする…。

「…や、上見てみ?」


───…上??


私はふっ、と上を見た。


「…ぅ…わぁ……」


見上げた、夜空には

数え切れないほどのたくさんの、星……。


「キレイっしょ!!今日すんげぇ晴れてたから星も綺麗だろうなって思って…なんか桜羽に見せたくなっちゃってさ」


「……あた…しに?」


「おぅ。今日だけ特別」

そう言って那音は私に笑ってくれた。


嬉しいよ…


好きな人からこんなことしてもらったら


涙でてきちゃうじゃん…


「…ありがとう」

「うん…」


そう返事をすると那音は力なく微笑んだ。


「……那音?」

「えっ?あ…なに?」

「…どうかした?」


「……いゃ、なんもね─よ!!気にすんな?」


「…うん?」


さっきの顔が頭から離れない…。

モヤモヤするなぁ…。


でも気にすんなって言ってるし…

あんま気にしすぎもいけないかも知れない。


「お前、可愛いなぁ」

「っえ?!?!」

いきなり那音が口にした言葉。


「や、なぁんかね♪じゃぁな!!俺帰るわ!!」

「えっ…!?ちょ……」

那音は走って行ってしまった。



“可愛いなぁ”



……なによ、それ…


バカ…


心臓おかしくなるでしょう……?


──…ガチャ


「あ!!桜羽どこいってたんだよっ!!心配したじゃんっ」


「あっ…ごめんね─!!」

カラオケボックスに戻るとみんなに心配された。

結局10時まで歌って解散になった。



「バイバーイ」

「またね─」



**********************


「はぁ……疲れた」


私は携帯を開いてみた。“新着メール一件”


誰かからメールが来てた。りっちゃんかな?


【俺のサプライズパーティーすごかったっしょ】

「な…那音だっ!!」


実は少しは那音かも、なんて心の端っこで思ってたりもした。

私は返事を考えた。

【…好き】

…なんて。送れたらいいのになぁ…。


今の私には勇気がないから…。


「…アホらしい…消そ」

───バンッッ!!!!


「ッお姉ちゃんっ!!!」


「ひぎゃぁっ!!!」


───ポチッ


「あっあんた!!いきなり入ってこないでよっ!!…って………ん?ポチッ…?」


“送信しました”



“送信しました”



“………送信しました”


送信……


【…好き】


“送信しました”



「ぎょわぁぁぁぁ────────!?!?!!?」

「なっなにっ…?!」


送った?!?!

好きって?????


うそぉ────っ!!!!!



アホだ!!

バカだ!!


冗談でも打たなきゃよかった!!!!!



───ていうかっ!!!


「元はといえば…美羽がいけない…」

そう言って私は1つ年の離れた妹の美羽みうを睨みつける。

「はぁっ!?お姉ちゃんが勝手に美羽の携帯の充電器取って使うからでしょっ?!」


んな話あとででええわ────っ!!!!!


「あー…最悪…」


〜♪〜♪


メールの着信音が部屋に響き渡る。


──ドクン…



「…はぁっ!!あとですぐ返しにきてよっ?!」

そう言って美羽は部屋を出て行った。


「……ッ…」


開きたくない。


怖い……。

だけど…しょうがない。現実と向き合わなきゃ…



────…ポチ……





そこには

思いもしなかったことが書かれていた。



ドクン…ドクン…


嘘でしょう……?

ねぇだれか…嘘…って


誰か嘘って言ってよ…。


【律から聞いてない?俺 律と付き合ってるんだ けど…ごめんな。あり がとう】




………信じてたのに



りっちゃんのこと



─────信じてたのに




そんなこんなで

頑張って書きます。


ご覧になられた方、

ありがとうございます。

嬉しいです((´Δ`♪

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