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水色日記

作者:


お前は水みたいだな…


少年は少女に言った


形なく何にもとらわれない…


そんな水……


清らかでー


透き通った水ー


でも、それは同時にはかなくて…


触れれば壊れてしまう…


揺らいでしまう…


少年は少し悲しそうな顔をした


とたんに、底が見えなくなり


乱れる……


美しく


はかない


そんな水……


透明だけど、時に反射し色を持つ


触れることの許されない水ーー


少年は静かにそういった


少女は言った…


あなたは花火のような人……


打ち上がる音は、激しく


まっすぐ上をいく


花開く火華はとても美しく


とても儚く……


一瞬で消えてしまう……


あなたはそんな人……


少女は少年に言ったーー


水面に浮かぶ小さな百合ーーー


私はもろくすぐに乱れてしまうけどーー


僕は一瞬の生の儚い花だけどーー


どうか百年後会いましょう


どうか……


どうか……


小さな百合は静かに散った





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