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桜色メモリアル(ギャルゲー)

作者: パンター
掲載日:2012/05/09

今回はギャルゲー風です。

 運命の木。この学校にはそう呼ばれる伝説の木がある。恋人たちにとっては重要な木である。

 この木の下で愛を誓い合ったカップルは永遠に結ばれるという。

 おれも今日はそのジンクスを試すためにここで彼女を待っていた。

 半年前から少しづつ近づいていった二人の距離。隣の席のクラスメイト。今は恋人未満のガールフレンドだ。

 だが今日こそ恋人になってみせる。おれは彼女を心から愛している。だからこそ本物の恋人になりたかった。

 おれは思い切って昨日の放課後二人で帰宅途中に話しかけた。

「明日の夕方運命の木の下に来てほしい」

 彼女は唐突な申し出に少し戸惑い固まっていたが、すぐにゆっくりと頷いた。

「うん」

 承諾してくれたのだ。

 うん。いいぞ。いいぞ。

 昨日の夜は寝られなかったよ。今日はずっと授業は耳に入ってこなかった。ただ時間が過ぎるのを待っていた。

 そしてついに運命の時が来た。

 確かに昨日は頷いてくれたが本当に来てくれるかは分からなかった。

 彼女は本当におれが好きなのか。ただのボーイフレンドに過ぎないのではないのか。不安が募ってくる。

 そして。彼女はやって来た。

 だが、彼女は道着を来ていた。黒い帯で締められていた。

 これは一体。

「我が愛を勝ち取りたければおのが拳で勝ち取るがいい!」

 彼女は構えておれを待っている。

 おれはどうしたらいい。


 1.冗談はよしてくれよ。おれは真剣なんだ。

 2.おれは女を殴らない主義なんだ。

 3.良かろう。だがその前にお前には北斗七星の横の星が見ているか?


 彼女の家はある流派の武道を受け継ぐ一族だったのだ。

 そして一族に名を連ねようとする者は一族のものを一人倒さなければならなかったのだ。

 知らなかった。だが彼女を自分のものにするには逃げるわけには行かなかった。

 ではどうする。


 1.本気で彼女と拳を交える。

 2.おれは女を殴らない主義なんだ。

 3.おれだって英検三級だ。


 彼女は本気だった。だがおれも本気だった。

 二人の魂は熱くぶつかり合いより高みの魂のつながりへと昇華していった。

「やるわね」彼女が微笑んだ。

「ああ。君もね」

 二人共肩で息をしている。残りの力はあと一撃を放つ程度しか残されていなかった。

 これで決着だ。

 彼女が突進してくる。彼女も同じ事を思ったに違いなかった。

 ではおれの対応は。


 1.持てる力を込めた一撃を。

 2.おれは女を殴らない主義なんだ。

 3.映画ダイハードの直訳は死に難い。


 一番星が輝いている。

 二人共地面に仰向けに倒れてその星を見ていた。

「負けたわ。あなた見た目以上にすごいわね」

「それほどでもないさ」

 決着はおれの勝ちだった。

「いいわ。あなたの恋人いなってあげる」

「それは早計だぞ。甘いわ」

 誰かの声がした。

 おれは起き上がり声のした方を見た。そこには頭にフードを被りマントでからだを覆った三人の何者かがいた。

「何者だ?おれ達に用か?」

「ふふふ。そこの彼女は我らの関係者。四天王の一角なのだ」

「あなたはおとうさ…」

「言うな!私は四天王の第一席。そいつは末席で最弱の者。そいつに勝ったところでまだ負けたわけではない」

「はあ。よくわかりませんが、つまりどういうことですか?」

「言うまでもない。この者を手にしたければ我らを倒すのだ」

「そうだ」

「ああ。何処の馬の骨ともしれない奴に可愛いいもう、いや四天王末席を渡すわけにはいかんのだ」

 ちなみに彼女には二人の兄がいるという。

 でおれはどう対応する。


 1.ここは大人の対応をしてちゃんと挨拶をしておこう。

 2.おれは男は殴る主義だ。

 3.ついに珠算二級の実力を見せる時がきた。


 おれの戦いはまだ続くらしい。



 

少し前のエロゲーやギャルゲーの選択肢にはかなり面白いものがあったのに最近のは中途半端なものが多くつまらなくなったという感じ。まあ関係ない人々にはどうでもいい話ですけどね。

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