学校にいたのは・・・
学校に着き、時刻は・・・8時といったところか、
僕らが、校舎に入ろうとした時、よく知っている顔が見えた。
和:「おはよう! 平林さん」
悠:「よ! 室長!」
僕らのあいさつに、平林さんは振り向いた。
凛:「あら、滝島くんに悠一、おはよ! それに梓と夕美ちゃんもね!」
夕&梓:「おはようございます!」
室長の平林 凛さんと僕らとの関係は言うまでもないけど、一応、他のことを伝えておくと、
確か悠一・梓ちゃんと平林さんは、いとこだって聞いたな。
凛:「悠一! あなた実行委員でしょ?! 私なんかより遅くきて・・・全く!」
悠:「おいおい、室長~朝っぱらから怒んなよ? 可愛くないな~」
平林さんと悠一の喧嘩が勃発した・・・こうなると・・
凛:「ひっど~い! 怒らせてるのはあなたでしょ?! 今日は、マナの送別会なんだよ? 急がないといけないのに・・・ それと、室長って呼ぶのは・・やめてよね?」
和&夕&梓「・・・・・・・」
あぁ、ちなみにマナっていうのは、愛海のあだ名みたいなものね・・・
悠:「急がないといけないのは、わかってるって・・・って、学校では室長って呼べって・・・お前以前言ってたよな? なのに、呼ぶのをやめろって・・・」
凛:「~~~~~そっそれは! ・・・だから、学校では・・・クラスの子っていうか・・・みんなといる時は、室長って呼んでほしいだけで・・・」
悠:「今、和樹と夕美ちゃんがいるけど、それはいいのかよ?」
凛:「滝島くんたちは、もういいのよ。私たちが、いとこだって知っているんだし、・・・し、信頼できるから・・・滝島くんなら・・・」
悠:「滝島くんなら信頼できる・・・か・・・室長が、そんなこと言うなんてな・・
思わず笑っちゃうよ・・」
・・・あ~ぁ・・・悠一余計なことを・・・平林怒るぞ~・・・
凛:「~~~~くッ! ユ~ウ~イ~チ~~、あなた・・・いい度胸ね~~
私がこう言ってるのに・・・まだ呼び方が変わってないんですけど?」
・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・
・・・・・・さてと、
和:「夕美、梓ちゃん、Sクラスの場所はわかるよね?」
夕:「わかるよ? 先に行ってればいい?」
梓:「お兄さん・・・凛姉さんも、始まったら・・・長いです・・」
和:「鍵取って行くから、先に二人で行ってくれるか? ちゃんと、二人も連れて行くから・・・」
夕美と梓ちゃんは、頷くと、さきに階段を上がって行った。
さて・・・ちょうど鍵を取って、戻ったら・・・収まってるころかな?・・
僕は、そう考えて・・・鍵を取りに行った。
凛:「・・・ふぅ・・・みんな私たちの喧嘩に呆れて行っちゃったのかな・・・」
悠:「さぁ? 室長がガミガミうるさいから、みんな先に行ったんだろ?」
凛:「・・・・ヒドイよ・・・今は二人だけなのに・・・それでもまだ、ちゃんと呼んでくれないの? 悠くん・・・」
悠:「ごめんごめん、ちょっと、からかってみたかっただけだよ。凛って呼べばいいんだろ?」
悠一の言葉に凛は頷く・・・
凛:「・・・うん・・・クラスの子がいない時には・・・学校でも・・・悠くんには、そう呼んでほしいよ・・・」
悠:「・・・ホント・・・裏の凛は、可愛いのに学校での表の凛は厳しいよな・・・もろ校則厳守の番人って感じだもんな・・・」
凛:「それは、室長だもん・・・仕方ないよ・・・。って悠くん・・・可愛いとか言わないでよ・・・恥ずかしいじゃん・・・」
悠:「いや・・・マジで凛は可愛いと思うぜ? ただし裏の凛だけどな! 表の凛は最悪ってか、凛じゃねー・・・ホント嫌だ・・・」
凛:「表の私が嫌って・・・、それって、いつもの学校での私が嫌っていう意味よね? ・・・・悠一、あなた、どれだけ私がいろんなとこでカバーしてあげてるか、わかってるの?」
悠:「悪い悪い、言い過ぎたよ。 ごめんな、凛」
凛:「・・・わかってくれるなら・・・いいんだけど・・・」
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・・・・・さて・・・そろそろ終わっているかな?・・・
僕が戻ると、二人はもう仲良くなっていた。そのあと、階段を上って、夕美たちが待っている、Sクラスへ向かった。
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