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~片想い~  作者: 春風 飛翔
片想い
23/27

『 結果 』 そして・・・

あと少しでしょうか?


では、どうぞ~



・・・・・・・


・・・・



グラウンドでは、悠一たち、クラスに残っていた子たちが遊んでいる。


僕は、グラウンドへも行かずに、家目がけて走り帰っていった。


涙を見られては、恥ずかしかったから―――――――――――――――




家に帰ると僕は、ベッドに潜っていた。


いつの間にか眠っていたらしい。


時計を見ると、もう5時だった。



「(さよなら……か…)」



自分で言っておいて、なんだよ……?!



言わなければ良かったと、後悔している自分が情けない。



「ピンポーン」



「(………?)」



誰だろう? 夕美? いや、夕美がカギを忘れたことなんてないし、まだ部活だろう。



それじゃあ誰だろう?



………考えたくなかった僕は、また、眠りに落ちていた。



―――――――――――― ・・・・・ ―――――――――――――

―――――――――――― ・・・・・ ―――――――――――――

―――――――――――― ・・・・・ ―――――――――――――



「おーい? 和樹? 聞いてんのか? ここからが重要なんだぜ?」


「っえ?!」



「(あぁ、そうか………昨日の送別会のことを思い出していたら…頭がボーっとなって、……苦しくなって……自分にムカついて…)」



「えーっと、メールの『結果』についてだよな?」



和樹は、必死に明るく振舞っていたが、表情とココロは離れていた。



「あぁ、昨日……和樹はいつの間にか帰っちまったみたいだけど、外で遊ぶ前にさ、 俺ら……俺と愛海…一緒に帰ってきたじゃん?」



「あぁ…そうだったね(知ってるさ…そんなことは………っ!!)」



「あの時、俺らは屋上に行ってたんだよ」



「屋上? どうしてそんなところに?(…………)」



「まぁ、とにかく俺の話を聞いてくれ」



悠一は、ニヤニヤしている。………一応、和樹も期待に満ちた目をしているように見える。



僕は、悠一の話を聞き流していた。なぜかって? そんな理由……わかってるだろ?



話が長くなりそうだったから、僕は言った。



「それで、悠一、……『結果』は、どうなの?(僕が聞きたいのは、それだけなんだ……!!)」



悠一は、キョトンとしていた。




「あぁ、悪い悪い、なんかそれを伝えるために呼んだのに、話が長くなっちゃって悪いな」




和樹と悠一は、互いに違う意味の「笑い」をした。



「『結果』はな………」



悠一が言おうとした時だった。和樹が先に切り出した。




「実はさ……悠一、昨日、僕も屋上にいたんだよ? 気づいてた?」



「………って、……っえ?」



悠一は、普段は他人に見せない……そんな顔をしていた。



「……じゃあ、俺が告白した時……お前いたのか?(………まじかよ? 全く気付かなかったぞ……?)」



「うん、隠れているつもりはなかったんだけど、邪魔しちゃ悪いと思ってね……へへっ、隠してて、ご

めん」



「ん? ……あぁ、別に和樹ならいいぜ?(っくそ、なんでお前はそんなにイイやつなんだよっ? 俺

は邪魔したっていうのによ……っ!!)」



「あぁ、うん良かった。なんか一応、あの時僕もいたっていうのを言っておかないと、ダメな気がしたんだ」



「そうか……、悪いな、変に気を遣わせたな………ってことは、もう結果のことは知ってるんじゃないのか?(なんだよ……そうかよ……)」



「うん……まぁ、でも一応、悠一の話が聞きたくてさ……(悠一……やっぱり、優しいな……僕に言うのを抑えてくれてるのか……)」



「そうか……じゃあ、もう決着はついてんじゃねーか……」


悠一は、笑って外を眺めだした。



「そうだね……決着…か」



和樹も苦笑いをして、外を眺める。






――――――――――――――― 空は、もうあかね色に染まっていた ――――――――――――――





・・・・・・・・



・・・・・・



・・・








――――――――――「(………決着……か…、……完敗だよ)」―――――――




―――――――――――ガチャリッ



誰かが、玄関の扉を開ける音がした。





よろしくです ノシ

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