この場所から、始まった
遅くなってすみませんww
頑張ります…
それでは、どうぞ~
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どうしよう…ちょっと目を離したのがいけなかったな…悠くんが教室にいないよ…どうしよう?
きっとマナのところに行ったよね?
あぁ…マナ、許してね?
そして、滝島くんも戻って来ちゃったし…・もぅ最悪…
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Sクラスに戻ると、ほとんど人はいなくなっていた。
平林さんと数名の女子、男子は…いないね…ってあれ? 悠一は?
「平林さん、悠一知らない?」
「っぇ?! あぁ、うん…さっきまでいたんだよ?! だけど、うん…トイレにでも行ったんじゃないかな?」
そうか、と言って、僕は窓の方へ……、
少し疲れたから、愛海と悠一……二人がここへ戻ってくるのを待つことにしよう…。
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何なのだろうか…?
なにかが、彼を……和樹を揺さぶっていた……
……ってちょっと待って?
平林さんは、悠一がトイレに行ったと思ってるみたいだけど、本当は愛海に会いに行ったんじゃ…?
……いや、別に会いに行ってもいいか…
うん、僕も探しに行ってたんだし…悠一が行ったって、別に問題ない…
―――――――――――― 別に … ね ――――――――――――
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別に、ダメなわけじゃない……だけど、気になる……!!
もう少し、見てこようかな……今度は二人を…
「平林さん悪いんだけど、もう一度見てきてもいいかな? もし二人がもどったら、携帯に連絡してくれる?」
平林さんが了承してくれたので、僕はもう一度探しに行った。
二人が一緒にいるのか、そうでないかはわからない。けれど、何か嫌な予感がするんだ…
図書館には、いないと考えて、後はどこに行こう? 思いつく場所がない…
……愛海が行きそうな場所、そして、悠一も行きそうな場所…
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「急にどうしたの? 屋上なんかになにかあったかな?」
……愛海と俺は屋上にいた。
「特には何もないよ。ただ、愛海と屋上に来たかったっていう俺の願望? かな」
「悠一くんにも願いがあるんだね」
彼女はそう言うと、少し微笑んで見せた。
「(やっぱり、無理だよ……こんなの諦めることなんてできねーよ…!!)」
「そりゃあ、俺にだってあるよ。 ないものだと思ってた?」
俺は疑問形で聞いた。
俺にだって願いがある。 愛海…君を恋人にしたいっていうね…
「うそだよ。 本気にしないでね? ただ、悠一くんは和くんと違って、何でもできるじゃん? 何でも叶えられるから、叶えたい願いとかそういうのはないんだろうななぁ? って思っちゃったわけです」
わかってる。本気になんてしてないよ。それだけ、俺は君のことをわかってるつもりだよ?
「それで、そんなこと思っちゃってた私に何の用だったのですかな?」
また、彼女は笑ってくれる……もう、何もいらなくなるこの感覚………
「なんの用だったと思う?」
質問に質問で返す。
「でた。 悠一くんの得意技、そういう悠一くんは嫌だな?」
つい、彼女との時間を独占したくなるが、ここでは我慢しよう。
そろそろ和樹が感づいてもおかしくない頃だ。
俺にも時間がないからな…
「悪い悪い、それじゃあ、本題に入るよ?」
彼女はコクっと頷く。
「愛海……お前、和樹が好きだろ? 友達じゃなく、男のヒト としてさ?」
「……?!」
わかってるよ、そんな反応しないでくれよ。余計に苦しいんだぜ?
「それで、今日、アイツに告白しようとした。まぁ、まだ告白はできていないんだろうけど?」
愛海は下を向く。
「なぁ、アイツ……和樹じゃないとダメなのか?」
―――― 強い風が吹いた……
「――――― っえ」
愛海は眼を見開いて、悠一のほうを見る…
「俺の恋人になってくれないか?」
「悠一くん……どうしたの? いきなり…… あっ! びっくりさせようとしたんだね? う…嬉しいなぁ…嘘でも――」
俺は、愛海に近づき、手を取る―――
「嘘なんかじゃない、ずっとお前のことが好きだった。好きで仕方がなかった。この想いに嘘はない。だから、恋人になってくれっ……!!」
「………悠一くん」
彼女がそう言ったとき、反射的に俺は、彼女を抱いていた。
その時には、いつもの優れた感覚は働かなかったのだろう。
彼も、頭が彼女のことでいっぱいだったのだ。だから……
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数分が過ぎた感覚がした。
「悠一くん、離して? 苦しい」
「あぁ、…っとごめん…… つい…」
二人は、互いに一度深呼吸をした。
「それで…えーっと、抱きしめといて、アレなんだけど、返事は?」
彼は尋ねる。彼女の返事はこうだった。
―――――――「 」――――――――
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よろしくです ノシ