屋上へ・・・
はてさて、どうなるのやらww
では、どうぞ~
・・・・・・・・・・・
・・・・・・・
凛の目を盗んで、俺は教室を抜け出した。和樹…お前だけ動くのはずるいぜ?
悠一は携帯を取り出し、愛海の携帯に電話する。
普段、愛海が携帯を持たないのは知っている。だけど、「今日」という条件が付いたら? 何か起こるかもしれないと考えて、愛海も持ってくるのでは?
「もしもし? 悠一くん?」
繋がった…悠一は密かに笑みを浮かべた。
「あぁ、愛海? 悪い、今大丈夫だったか?」
「うん、大丈夫だけど、どうしたの?」
「あぁ、和樹知らない? アイツ今日携帯忘れたみたいなんだよ。繋がらないし…」
まずは、和樹にかけないようにっと…
「そうなんだ…でもごめん、教室離れてから見てないよ」
会ってないのか…ならちょうどいい、
「そうか、ありがとう。…それとな」
さて、どうするか…
「それと? …・なに?」
そうだな…よし、
「あぁ、そのな…ちょっと今大丈夫か? もしオーケーなら、朝、和樹といた屋上に来て欲しいんだけ
ど…」
少しの間があった…彼女は考えているらしい…
「…だめか?」
悠一が念を押すと、彼女は答えた。いいよ、と。
通話を切ると、もう一度電話をかける。今度は和樹に…
「悠一、どうしたの?」
繋がった。少しの時間稼ぎだ。
「いや、ちょっとな…愛海知らねーか?」
「えっ? 愛海? …ごめん、知らない」
………どうやら見つけてもいないみたいだな
「そっか…、ところで和樹、今どこだ?」
この聞き方はまずいかな? けど、どこにいるのか、そしてどこへ向かっているのかは知りたいところだ。
「えっ? どうして?」
……だよな。さすがに不思議に思うよな……なら、仕方ない。
「いや、いつのまにか教室にいなくなってたからさ、まぁ、気になってさ…あぁそれと、愛海がいたら教室に戻ってくるように言ってくれるか? いつものごとく携帯は持ってきていないみたいだからさ」
悪いな…和樹…、今ここでお前たちが繋がると厄介なんだよ…
「わかった。見つけたらそうするよ」
そう言われて通話を切られた。
……自分で最低なことをしているのは、わかっている。
二人に最悪なことをしているのも承知している。
だけど、俺にも時間がないんだ…
……すまない、…和樹…
携帯を仕舞った彼は、屋上へと向かった―――――――――――――
よろしくです ノシ