侵入者
なんやかんやで進んでますねぇww
とりあえずupです
・・・・・・
「…じゃあ私から…先に言うね…?」
…愛海の声? ってことは…あぁ、和樹も…やっぱり当たってたか…
……・・俺は、階段を上がって、上の扉をかすかに開けて、隙間から彼らを見ていた…
…・・どうやら、まだ告白とかはしてなさそうだな…
「…どうしたの? 愛海…?」
なんか最悪だな…隠れてこういうことするのは…
「ううん…あのね…」
「うん…」
あぁー! 二人ともじれってーな。いつの時代の人間だよ!?
…・
…そして――――――――
「私…ずっと…その…あの…本当は和君から言って欲しいことだったんだけど、その…・・、うん、でも私から言うね――――」
愛海が「僕」に向かって…、
「あのね…和君…、私…ずっと、その…あなたのことが――――」
最後の言葉が「彼」には聞こえなかった…というより、彼の声で、言う前に愛海が口を閉じたのだ。
「よぉ! やっと見つけたぜ? あれ?! 愛海も一緒だったのか! なら、ちょうどいいや。 もう準備できてるぜ? Sクラス行こうぜ?」
愛海は笑顔で「うん」と応えて、和樹に「行こ?」と言って、悠一の後について、階段を下りて行った…
「……僕は……・」
風が和樹を笑っていた…
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ダメ…・・限界が来ちゃう…でも、悠一くんには見せられないし…
そうだ…あそこなら…
愛海が口を開く……
「悠くん、あの…先に行っててくれる?」
「っへ? どうして? なんかあんのか?」
「…その…ちょっと…」
彼女は顔を赤らめる
「(…あぁ、トイレね)ああ、オーケー。 それじゃ和樹と先に行ってるよ」
「うん、すぐに行くから」
悠一は愛海と別れて、和樹を待った。
………・
……・
…・
少しして気持ちの落ち着いた僕は、階段を下りて行った。
悠一が待っていてくれて、一緒にクラスへ戻った。「愛海は?」と聞くと、トイレにいったらしい。
…さて、送別会だけはなんとか成功させたい…・笑顔で、愛海に接しよう…別れるまでは…・・、
…・・
………
……・
…・
女子トイレから、鳴き声が聞こえる…ハンカチで口を抑えて、音は最小限に抑制されているが、それでも瞳から流れるものは止まってはくれない。
「(二人きりのチャンスだったのに… 私は言えなかった… これが最大のチャンスだったのに… 凛も協力してくれたのに!! …私って…・本当に弱いんだ! …かず…くん―――)」
彼女は顔を洗って、顔のほてりが治まってから、教室に向かった。
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よろしくです ノシ