二話 吸血
ブックマークお願いします!!
少女は口裂け女の消滅を見届けると俺の方へとその歩みを進める。
「やあ少年。君は何をしにここにきたのかな?」
「肝試しってとこですかね。」
俺がそう言葉を吐くと目の前の少女はため息を吐きながら言葉を並べる。
「はぁ…肝試しねぇ…。そういうのこれにこりたらやめることだね。」
その少女はそう言うと俺の側まで寄ってきてそう言葉を投げかける。
「て言われても…てかあれはなんだったんですか?」
俺がそう疑問をなげかけると少女は近くにあったガードレールに寄りかかる。
「あれは【妖】だ。人類の科学では理解することの出来ない規格外の存在だよ。」
「妖…」
「あれ?驚かないんだね。」
目の前の少女はそう驚いたような声をあげる。
「ま、あれをみたらそんな存在がいると信じざる負えませんよ。」
俺は口裂け女のことを思い出しながらそう言葉を吐く。
「ま、かくいう私も妖なんだけどねー」
そういう少女の口元からは尖った牙のようなものがチラつかせる。
「…で?どうするんですか?殺します?」
「あれ?ビビらないんだねー。」
「ビビる理由がどこにあるんですか?今のあなたからは敵意や殺気といったものを感じない」
俺がそう言うと彼女はふと考え込むような仕草をし指を口先へと持ってくる。
「君…そっち系の人間?」
「そっち系とは?」
「警察…探偵、スパイ、いや、殺し屋とか?」
「違いますよ。俺は昔からなぜかはわからないけど敵意には敏感なんでね。」
「へー。」
そう言うと彼女は寄りかかっていたガードレールから勢いよく立ち上がる。
「さて、話を戻そうか。私は妖の中でも【吸血鬼】という種類でね。暮らすためには血が必要なんだ。そして私は今ひじょーにお腹が空いている。この意味がわかる?」
「血が飲みたいんですか?」
俺がそう言うと彼女は笑いながら指を俺の口元にまで持ってくる。
「ビンゴッ。助けたんだし飲ませてよ。」
「まあいいですけど…」
俺がそう言うと同時、首元に鋭い感覚が迸る。思っていたよりは痛くない。
注射のような痛みが続き少女の喉奥からはゴクゴクと血を飲んでいる音が聞こえてくる。
「あ、あの?飲みすぎじゃ、ちょっとふらふらしてきたんですけど…?」
俺がそう言葉を吐くと少女は驚いたように声をあげる。
「えっ!?あぁ…あぁごめんごめん。あまりにも美味しかったもんだからさ。」
そう言うと少女は少し離れる。
「ねえ。あのさ、、私をあなたの家に住まわしてくれない?」
「はぁ?」
俺は思わずそう声を上げる。
「いや、ね。ここまで美味しい血は初めて飲んだから。妖の血や人間の血の味とも少し違うふしぎな味っていうの?」
「なるほど…?」
「だから…ね?お願い。」
その少女は俺の手を掴み懇願するかのようにそう告げる。
「まあ…一人暮らしだし…部屋は余ってるし助けられた恩もあるのでいいですけど。」
俺がそう言うと彼女はその紅色の瞳を輝かせる。
「やった!私の名前は白雪ツキ。よろしくね。」
「あぁ。俺の名前は如月ヒビキだ。」
そうして、俺と妖の非日常は幕を開けるのだった。
いかがでしたでしょうか。
面白いなと思ってくれたらブックマークをしてくれるとほんとに励みになります。
下のほうにある『☆☆☆☆☆』をつけてくれると評価があがりモチベに繋がるのでまじでお願いします。
感想もお待ちしています。
それではまた次回




