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異怪妖話  作者: にあ
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一話 怪異との遭遇

まあまあ自信作なので見てください!

ブックマーク本当にお願いします!!


夜。それは人々が生活を終え寝鎮まる時間。辺りは暗く月明かりが夜道を照らす。


子どもの頃、夜遅くまで起きていると妖を見るなどと言われたことはないだろうか?


多くの地域では子どもを寝かすための迷信としてそう伝えられている。

しかし、妖や怪異といった存在を俺、如月ヒビキは信じていない。そりゃあそうだ。俺も幼い頃は人並みにビビり怖がっていた。

だが、高校生となり大体の現象に理由をつけることができ、そういった存在は信じなくなっていった。


「はぁ…心霊スポット…ね。」


俺はそうしてそのトンネルの前まで来ていた。

ここはこの辺りの地域では有名な心霊スポット。俺は友人間の罰ゲームとしてここに訪れていた。


「確か…トンネルを往復してる動画を撮れば良かったんだよな。」


俺はそう言いながらスマホを取り出し、撮影を開始する。


ポチャンポチャンとトンネル内に水の滴る音が鳴り響き、薄ら寒い空気を感じさせる。


「まあ普通のトンネルって感じだな。イタズラ書きのようなものはされているが…。」


そう言いながらカメラを壁に向け壁に書かれたイタズラ書きを動画に入れる。


そうして先へ進もうと再び前を見る。


「人?」


そこには赤い服装をしマスクをした女性が立っていた。少し遠くて顔はよく見えないがこんな時間に普通女性が立っているだろうか?


「俺と同じ肝試し…って感じか?」


俺はそういいながらその女性に恐る恐る近づいていく。


(動かない…。なにをしているんだ?)


そう疑問に思うが俺は深く考えずに横を通り過ぎようとした。


「ワタシキレイ?」


そう突然その女性に話しかけられ俺はすこしビックリしたが気を持ち直し気さくな笑みを浮かべる。


「まあ綺麗なんじゃないですかね?よくわかんないですけど。」


俺がそう言葉を告げるとその女性は少し俯き手をマスクにかけゆっくりと外していく。


ゆっくりと見せていくそのマスクの下の口は裂けていて痛々しい。

そうして完全にマスクが外れた瞬間その女性の手には二つの巨大なハサミが突然現れる。

本当に突然無から現れたハサミに俺は困惑する。


「は?」


「コレデモ?」


(…口裂け女?いや、怪異というものは空想上の存在だ。ありえない。だが、あのハサミはなんだ。突然無から現れた。怪異という空想上の存在でもなければあんなの説明がつかない。だとすると本当にあれは口裂け女なのか?だったらどう答えるのが正解だ?)


俺はその質問に思考をめぐらせる。数秒の沈黙の後俺は決意を固める。


「口が裂けてようが裂けてなかろうがお前はお前だろ?」


そう俺が言葉にした瞬間その女は一瞬停止する。


(正解か?)


「ダッタラ…アナタモオナジ二シテアゲル。」


瞬間女は俺の方へ襲ってくる。俺は最初の一撃を何とか回避し後ろへ下がる。


俺が元々いた場所はハサミが突き刺さり、クレーターのようになっていた。


「おいおい。バケモンじゃねえか。」


俺はそう言いながら背を向け全速力で逃げようとする。


「アハ…アハハハハハハハハ」


そう言いながら口裂け女は追ってきていてその速度は人間のそれではない。


俺の身体能力は人間の中でもトップクラス。しかしこのままでは追いつかれる…。


(どうすれば…。)


トンネルからはなんとか逃げ切るがそれでも彼女は俺を追い続ける。


「チッダメだ。逃げ切れねえ。」


女は俺を射程圏内に納め一気に飛び上がりそのハサミで俺を貫こうとする。


刹那の出来事。光が迸りその女は吹き飛ばされる。


「ふー。なんとか間に合ったね。」


そう言いながら俺と口裂け女の前に現れたのは俺と同い年くらいに見える女性だった。


その少女は長いキレイな白髪をしていてその瞳は紅に染まっている。

そうしてその女性は空に浮かんでいる。


「そんなに見つめてどうした?惚れちゃった?」


そう言いながら地に下りてくる少女は口裂け女の方へと向き直る。


「悪いけど…話はあれを片付けたあとだね。さて…」


次の瞬間少女は地を蹴り口裂け女との距離を一気に詰める。

その少女の速度は口裂け女のそれよりも速い。


少女はそのままの勢いで思いっきり蹴りを放とうとするがその蹴りの先にハサミを置かれその足は切断される。


「悪いね。足の一本くらい軽いもんなんだっ。」


そう言うと空中で体制を変え少女はその斬れた足を上へと向ける。


刹那その足は傷口から生えてきてその少女はそのまま上から口裂け女の脳天めがけ蹴りを炸裂する。


「ガッッ。」


その蹴りはとてつもない威力で口裂け女はコンクリートの地面に叩きつけられる。

その余波は俺の方まできていてその威力を想像させる。


「これで…終わり。」


少女はそう言いながら手を拳銃の形にする。

その手からはなにかの塊のようなものが物凄い速度で射出され口裂け女を貫く。


そのなにかに貫かれた口裂け女はそのまま灰のようなものになり消滅していく。


「さて、一件落着だね。」


そう言いながら振り向く少女の髪は月光により輝いて見えた。



いかがでしたでしょうか。

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それではまた次回

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