2026新年特別編 会話劇(陸奥守駿&鷹清)
駿:「新年あけましておめでとうございます」
鷹清:「おめでとうございます」
駿:「今年も、みなさまにとって良い一年になることを」
鷹清:「お祈り申し上げます」
駿:「さて、お硬い新年の挨拶もそこそこに」
鷹清:「本題に入りましょうか」
駿:「……」
鷹清「……」
駿:「鷹清くん」
鷹清:「何でしょう?」
駿:「僕達はいつまで」
鷹清:「この話し方を」
駿:「続ければ」
鷹清:「いいの?」
駿:「崩れてるし」
鷹清:「崩れてますね」
駿:「……」
鷹清:「……」
駿:「鷹清くん」
鷹清:「はい」
駿:「僕思うんだけど」
鷹清:「はいはい」
駿:「なんで僕達には、プロフィールが渡されてないのかな?」
鷹清:「……」
駿:「不思議じゃないか?だって、空音たちにはあったんだぞ?古参キャラの上に、登場時間もセリフも長かったアイツラに温情があって、なぜ僕達セリフは短くて登場回数もそこそこのキャラにあの秘密道具が渡されてないんだ?」
鷹清:「駿さんは古参キャラだし、登場回数もセリフも作中で結構多い方だと思いますけど」
駿:「あ」
鷹清:「気づきました?それに、これにはちゃんと理由があるんです。あの2人に比べて、俺達はまだ本編で出てる情報が少ないんです。だから、それをむやみに番外編で出すわけにもいかないんで、俺達にはその秘密道具が渡されてないんですよ」
駿:「なるほどな」
鷹清:「いまさらカッコつけても遅いですよ」
駿:「俺のかっこいいお兄さんキャラが、番外編だからといって崩れるのはどうかと思ってな」
鷹清:「いいじゃないですか。キャラの1つや2つ崩れたところで、大した影響出ませんよ」
駿:「そうか?」
鷹清:「そうですよ」
駿:「では、本題に入ろうか」
鷹清:「え!?もう?」
駿:「だめか?」
鷹清:「俺達の本題って今年の抱負ですよ?あれで残りの時間稼げるわけないじゃないですか」
駿:「難しいか?」
鷹清:「無理ですよ!あの2人ですら、事前に本題を最後にやって、それまでは雑談して時間稼ごうって話し合ったらしいですよ?」
駿:「そうか。でも、鷹清は何か雑談できる話題持ってるのか?」
鷹清:「雑談できる話題ってなんですか……。それは、持ってくるものじゃなくてひねり出すものでしょう?」
駿:「なんかかっこいいな、それ」
鷹清:「でしょう?」
駿:「却下だ」
鷹清:「え?」
駿:「僕はついていけない」
鷹清:「じゃあ、駿さんが出してくださいよ。俺は何でもいいんで」
駿:「わかった。なら……そうだな、学校が楽しいか。これにしよう」
鷹清:「いや、親戚の集まりじゃあるまいし。そんな話題、ダメですよ」
駿:「だめか……」
鷹清:「そんなあからさまにへこまないでください。……そうですね、どうしましょうか。お互いについて話しましょう!――うん、これがいいですよ」
駿:「そっか?まあ、それでいいけど」
鷹清:「駿さんは、いつから霊能使えるようになったんですか?」
駿:「そうだなー。いつからかは、わからないな。僕は生まれつき使えたから、強いて言うなら生まれたときから、かな」
鷹清:「そうなんですか、大変ですねぇ。苦労も多かったんですか?」
駿:「いや。僕のはそこまで強力じゃないから、他の霊能者と比べたらそこまで多くなかったとは思うけど、やっぱり霊の類が見えるっていうのは、気味悪がられたかな」
鷹清:「そうですか。やっぱり、気味が悪いですよね。いつ、自分が他の人と違うって気づいたんですか?」
駿:「決定的に違うってわかったのは、小学校入ってからかな。それまでも、薄々ちょっと違うのかなって、思うことはあったけど、それを自分で気づいて自分で否定してたよ」
鷹清:「へぇー。やっぱ大家以外の霊能者は大変ですね」
駿:「?鷹清くんは違うのかい?」
鷹清:「おっと。失敬失敬、俺もそうでした。俺も駿さんと同じでした」
駿:「聞かなかったことにするよ。ここでストーリーについて深堀りするのはダメだしな」
鷹清:「そうしてくれるとありがたいです。では、駿さんの生い立ちでもやりますか?」
駿:「それこそまさに、ストーリーに関係することじゃないか。却下だよ」
鷹清:「じゃあ、研究所内の人間関係でもやりますか?」
駿:「それも却下。そこは、本編で地味に描いていくところなんだから、ここで暴露していくのはダメだよ」
鷹清:「でも、本編で描かれていない大事なことって、結構ありますよね?」
駿:「それも、ここで話したら知識関連が狂うじゃないか」
鷹清:「番外編で書かれてるのに?」
駿:「それでも、だ」
鷹清:「ぶぅ。駿さんのケチ」
駿:「それが通用するのは、5歳までだろう?」
鷹清:「駿さんのロリコン」
駿:「僕はロリコンじゃない」
鷹清:「ショタコン」
駿:「ショタコンでもない」
鷹清:「駿さんのストレートネック」
駿:「それは……そうかもしれない」
鷹清:「やっと認めましたね……。その調子で他のも認めてください」
駿:「そこは認めない」
鷹清:「頑固者め」
駿:「僕はまだ頑固になる年じゃない」
鷹清:「頑固に年齢は関係ありませんよ?さあ、あなたも頑固者への道を開きましょう」
駿:「そんなに誘っても、僕は応じないぞ」
鷹清:「まったく、動かないですね!少しは動きましょうよ。運動しましょう」
駿:「そうやって、僕にロリコン&ショタコンであることを認めさせようって魂胆だな?応じないぞ」
鷹清:「では、仕事しましょう!」
駿:「物理学的に言っても無駄だぞ!というか、霊能物語はそこまで物理に準じていないぞ」
鷹清:「そうなんですか?こんなにエネルギーエネルギーって言ってるのに?」
駿:「物理学に準じてたら、校舎飛び越えたりできないだろ?」
鷹清:「確かに。あの駿さんと瑠衣さんのラブシーンができないですね」
駿:「ラブシーンじゃない!」
鷹清:「そう言って、本当はドキドキしてたんでしょう?」
駿:「したけども」
鷹清:「ほら、してるんじゃないですか」
駿:「恐怖でね?」
鷹清:「吊り橋効果を匂わせてるんですか?」
駿:「ダメだコイツ……。完全に恋愛脳のスイッチが入ってしまった」
鷹清:「これから始まるんですよね?駿さんと瑠衣さんの、イチャラブシーンが……」
駿:「よし、わかった。話を変えよう。僕が悪かった」
鷹清:「いえいえ。このままこの話を続けましょうよ。霊能物語が、これからどう発展していくのかについて、話し合いましょう」
駿:「いや、霊能物語は恋愛小説じゃないから、恋愛要素はあまり書かれないはずだぞ?」
鷹清:「そこを駿さんと瑠衣さんが大恋愛して、バトル小説から恋愛小説に変えていくんですよね?」
駿:「変えない変えない。この小説は、多少そういう要素が入っても、最後までバトル小説を貫き通す予定だから」
鷹清:「俺が変えます」
駿:「犯行予告かな?」
鷹清:「宣誓!俺達!」
駿:「言わないよ?僕達は」
鷹清:「この小説を!」
駿:「しないよ?恋愛小説に」
鷹清:「することを誓います!」
駿:「誓いません!!」
鷹清:「?」
駿:「"?"じゃないよ……。何勝手に揚げ足とってくれてるの」
鷹清:「揚げ足はとるものですよ?揚げ足は、とって掬って投げるものです」
駿:「2回とってるけど」
鷹清:「何回でもとりますよ?」
駿:「いやいや、取らないでよ……。人間関係壊すよ?」
鷹清:「それも、エンターテインメントですね」
駿:「コンプラ的にどうなのよ……」
鷹清:「ショタコンロリコンもどうかと思いますけどね?」
駿:「それは、勝手に言ってるだけだから!揚げ足とれてないから!」
鷹清:「失敬失敬」
駿:「いやいや。こちらこそ」
鷹清:「さて、そろそろ本題に入りますか」
駿:「本題ってなんだっけ?」
鷹清:「やだなぁ。忘れたんですか?大喜利ですよ」
駿:「そうだったっけ?大喜利だったっけ?」
鷹清:「そうですよ。忘れないでください」
駿:「失敬失敬」
鷹清:「さらっと俺のキャラ盗まないでください」
駿:「おっと、失言。それで、お題は?」
鷹清:「今年の抱負、こんなの絶対無理」
駿:「エベレストからジャンプで宇宙に行く!」
鷹清:「駿さん、俺本題に入りましょうって言いましたよね?何ふざけてるんですか」
駿:「ええ!?」
鷹清:「もういいです。駿さんなんて、1人でふざけとけばいいんです。そうやって1年過ごせばいいんです」
駿:「えええ!?」
鷹清:「ふざけて誰かに迷惑かけるたび、本編みたいに瑠衣さんに助けてもらえばいいんです」
駿:「えー……」
鷹清:「と、いうのは冗談で。本題は今年の抱負をいうことですよ」
駿:「そうなの?びっくりしたじゃないか。早く言ってくれよ」
鷹清:「面白くてつい……。それで、駿さんの今年の抱負は?」
駿:「僕は、今年はもっと強くなりたいな。もう、瑠衣ちゃん達に迷惑をかけたくない」
鷹清:「……」
駿:「何だよ」
鷹清:「いや、なんかフツーだなぁっと」
駿:「悪いかよ……」
鷹清:「いやいやいや。そんな事ないですよ」
駿:「……」
鷹清:「俺のもいいますねっ。俺は、今年は紅玉くんたちに追いつきたいです。あの2人への負担を、少しでも背負いたい。たぶん、俺が一番楽してるから」
駿:「いいこというじゃん……。頑張れよ!」
鷹清:「はいっ」
駿:「じゃ、締めのあいさつやるか」
鷹清:「はいっ」
駿:「今年も霊能物語を」
鷹清:「よろしくお願いします!」
鷹清:「なんか短くないですか!?」
駿:「いいじゃん?」
霊能物語2026正月特別編でした。お楽しみいただけた方は、評価とブックマークをよろしくお願いします。こんな企画を続けてほしい方、こういう企画をやってみてほしい方は、感想欄やInstagramのDMでリクエストをお願いします。




