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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

母の夢を見た

作者: 陸 なるみ

亡き母です。死別の経験に苦しんでいる方は読まないでください。


お葬式に行ったのと笑う

おねえさんに傘をさしかけてあげたの、と

母には姉はいないし

そのお葬式は母自身のものなのに


入院した病室に母が来たと笑う

六畳くらいの広さで個室だったの、と

ああ、おばあちゃんのこと

そう言うと、ホントは来なかったって


アンタいつ帰るのと聞く

27日でしょうとやけに明確に

23日だよと私が言って

ああ、四十九日は23日

もっと一緒に居ようってこと?


死んでいる筈の母に私は抱きつく

生前、「ベタベタしないで」と言われた仕返し

なんて眩しく笑う人だろう

なんて可愛い人なんだろう


せめて夢の中でくらい死後でなく

生きてるうちの設定にしてほしい

目が覚めた時、滲んだ涙に気付くから

起き上がる力を見つけられないから


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― 新着の感想 ―
 読んだ後、何とも言えない気持ちになってしまいました。自分が押しつぶされそうなものが実際に迫ってきたとき、おそらくそれを忘れようとするのですが、そのことがありありと分かってしまう気がしました。源氏物語…
いつだったか、私も母の夢を見ました。 起きた時に涙を流していたのを覚えています。 ちっとも夢枕に立ってくれないので 一度くらい出て来てくれと願っていた 七夕でした 母の夢はそれっきり どんな夢だったか…
母親には、歳を重ねていてもなにか特別な想いが胸の奥にあって、引きずりますよね。 一度だけ夢の中に出てきた亡き母は、そこでは普通に生きていて、それを不思議に思わない私がいました。 体調をくずされたとの…
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