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心懸けの片曇り・前編

これは王都にアルベルが来る少し前のお話。

その前編

ここはベルドブール王国の王都ユニコス。

その中心部に位置する城の中にある無数の部屋の中の一つ。

一人の細身の男ともう一人、屈強な男がいた。


「――以上が報告となります。」


「そうか、ご苦労だったな。下がってくれ。」


「は。」


暗い部屋の中、王国騎士団諜報員から報告を受けた王国騎士団特別指南役のデルミア・ブラックは報告を終えた諜報員を下げさせた。


「やはり、信じざるを得ないようだな……フォルゲルよ。」


諜報員が部屋を去ると、デルミアは大きく息をついた。

鋭い目つきが一瞬だけ柔らかくなり、窓辺へと歩み寄る。


「……エリナ様、お健やかにしておられると良いのだが。」


独り言のように呟きながら、夜の静寂に包まれる王都ユニコスの街並みを見下ろす。

エリナ様の幼い頃からの成長を思い返すと、胸が熱くなる。

乳母として、あの小さな手を握り、微笑む姿を見守ってきた日々。

今や立派に成長された彼女の姿を見て誇らしい反面、どこか不安が付きまとう。

それは記憶喪失のせいもあるだろう。

まだ幼い頃に記憶をなくして、その時の精神年齢のまま、大人と変わらないような対応を強要してしまっている。

エリナ様は何も言わないが、私は未だに夢に見る。

記憶を失っていなければ、ここまで苦労を欠けることはなかったのではないか……と。

あの優しい心が傷つかぬよう、自分にできる限り支え続けたいと思っている。

そんな思いにふけるデルミアの耳に、控えめなノックの音が届く。


「誰だ?」


低く落ち着いた声をかけると、返ってきたのは聞き慣れた声だった。


「デルミア、私です。入ってもよろしいでしょうか?」


「エリナ様……もちろんです。どうぞお入りください。」


扉を開けて入ってきたのは、エリナだった。

その小柄な体は落ち着いた動作に包まれているが、どこか心配げな表情をしている。


「こんな時間にどうなさいましたか?」


デルミアは椅子を勧めながら、彼女を迎える。

エリナは椅子に座り、膝の上で手をそっと重ねると言葉を紡いだ。


「デルミア、少し気になることがあって……相談したくて来ました。」


「気になること……詳しくお話しを伺いましょう。」


デルミアは彼女に視線を向け、真摯な態度で耳を傾ける。

エリナは一呼吸置き、慎重に言葉を選びながら話し始めた。


「最近、フォルゲル様のことが少し気になっているのです。直接何かを仰ったわけではないのですが、以前より表情が険しいような気がして……。」


「フォルゲルが、ですか。」


デルミアは眉をひそめる。


「はい。ただの私の思い過ごしであれば良いのですが……気になってしまって。」


デルミアはしばらく黙考した後、口を開いた。


「フォルゲルは、普段から笑顔の事が多かった子ですからね。あまり表情に変化が無くて違和感に思うのも分かります。ですが、仮に何かあるのだとしても、あやつがそれに屈することはないでしょう。なんせ、私の息子ですから。」


エリナはデルミアの言葉を聞き、小さく頷いた。


「そうだと良いのですが……少し気がかりで。」


デルミアはその言葉に微笑みを返しながら、慎重に言葉を選ぶ。


「エリナ様、あまりご心配され過ぎませんように。いざという時は、私が全力で支えます。どうぞご安心を。」


エリナの顔に、ようやく少し柔らかさが戻る。


「……ありがとうございます、デルミア。」


デルミアは微笑みを崩さず、優しく語りかける。


「今夜はもうお休みになられてはいかがでしょうか。お体に障ります。」


エリナは少し気恥ずかしそうに立ち上がり、深々と頭を下げた。


「それでは、失礼いたします。おやすみなさい、デルミア。」


「おやすみなさいませ、エリナ様。」


扉が閉まり、部屋に再び静寂が戻る。

デルミアは深い息をつき、目を閉じた。

彼女にとって、エリナの存在は誇りであり、そして何より守るべき宝だ。

その誓いを胸に、デルミアは再び己の剣を手に取るのだった。


「さて、そろそろ行くとするか。」


見た目を女性へと戻し、体にピッタリな黒装束でデルミアは窓から静かに飛び出した。





−−−





デルミアの仕事は昼に剣術と戦術の指南、そして今のような夜は王都の大半の人間が寝静まった頃に始まる。

それは夜中の街の警備だ。

王国騎士団の、しかも末端の騎士の仕事であるハズのこの仕事をデルミアがやっているのには理由がある。

それは――


「やっているか、店主。」


「おや、いらっしゃい。……ってなんだいつものお姉さんじゃないか。」


「今日も何か情報は無いか。有益だと判断すれば幾らでも払おう。」


「簡単に言ってくれるねぇ。記憶を取り戻す薬なんてそう簡単に見つからないんだよ。なんせ、人の脳みそは複雑で緻密で、それ以上に適当なんだから。」


そう、デルミアが夜の街の警備をしているのは、誰もいない時間帯にのみ営業している薬屋の老婆から情報を聞く為。

ちなみにこの薬屋は違法営業だが、経験や知識が豊富な為、デルミアが特別に営業を許している。

そして、その情報というのは『記憶を取り戻す薬』の情報だった。

用途は言わずもがな、7年前に記憶を失ったエリナに服用させる為だった。


「やはりダメか。」


「なぁお姉さん。ここ数年ずぅーーっと通ってるけど、本当にそんな薬あるのかい?あたしゃ長年、曲がりなりにも薬師やってるけど、そんな薬見た事も聞いた事もないよ。」


薬屋が疑いの眼差しをデルミアに向ける。

その眼光は真面目そのもので鋭さはデルミアといい勝負だった。

しかしデルミアはそれに臆すること無く薬屋の言葉を否定した。


「いや。その薬は皮肉な事にエルフ族に伝わる秘薬なんだ。」


「皮肉ねぇ……お姉さん、エルフと因縁でもあんのかい。」


頬杖をしながら薬屋が言った。

その言葉に少し反応したかのように思えたが、顔を向けずに薬屋へ言った。


「話す義理は無い。だがある事は確実だ。その在処が誰にも分からないというだけでな。だからお前に情報を集めてもらっているというのに、有益な情報がひとつも無いとは……どうやら"貴様"を買い被りすぎていたようだな。」


デルミアは何も無い影から大剣を取り出す。

それは自分の愛剣であるハウンドダガーでは無く、ただの一般兵も持っているような大剣だった。

愛剣を使う程の相手では無いと酷く落胆しているのが見て取れた。


「ちょっ!!お姉さん本気かい!?」


「私はいつだって本気だ。あの人の為ならばな。」


デルミアは薬屋の耳の真横まで大剣を振り下ろす。

薬屋は小さな悲鳴を上げることすら許されないデルミアのプレッシャーに脂汗が止まらなかった。


「情報は惜しみなく吐き出せ。詳しく簡潔に確実にだ。その足りない頭でよく考えろよ。情報を握っているのは貴様かもしれんが、その貴様の命の手綱を握っているのは私だということを努々忘れるな。………あまり調子に乗るんじゃないぞ。」


彼女のその瞳は最早、エリナへの執心のようなものまでも感じさせた。

しかし、それを感じ取る術を薬屋は持っていなかった。

何も情報がないのに薬屋にいても無意味だと考えたデルミアは、薬屋の真横から大剣を引き上げ、影へと仕舞った。

そして背を向け薬屋から出ようとした。


「もう貴様に用は無い。一週間以内にこの街から出て行け。ここにはもとより何もなかった。そう報告しておく。」


そう言って出入り口の布をめくった瞬間だった。


「じゃあ一つ。お姉さんに一つだけ、不確かだが確かめる価値のありそうな話をしてやろう。」


薬屋が先程の焦りが嘘のような冷静なニヤリとした笑顔で言ってきた。

デルミアは薬屋のその態度に気味悪さを覚えたが、特に表情に出すことはなかった。


「王都から少し離れているんだけどね、『星詠みの森』という森があるんだが、そこの泉がお姉さんの言っていたような効能があるという情報を聞いたことがある。」


「星詠みの森だと?ここから馬で1週間近くはかかるな……。報告をしに帰るか……。」


デルミアが呟いていると薬屋がまたしてもニヤニヤとしながらデルミアを見つめる。


「お姉さんの探し物、見つかるといいねぇ。」


「……何故、今になって口を割った。」


「さぁね、老婆の気まぐれだとでも思っておくれ。」


「……一応、礼は言っておこう。助かった。」


そう言ってデルミアは早足で薬屋を出た。

デルミアの言葉を受けた薬屋は小さく呟いた。


「いえいえ。全ては……この世の安息の為……ですよ。」


老婆の顔には笑みが浮き上がり、出て行ったデルミアの背を見つめるようにただ入口を眺めていた。






−−−






デルミアは夜明けを待ち、日が昇ると城に戻った。

普段もこのような生活をしており、デルミアが寝ている所を見た者は極端に少ない。

そして城に戻った後、エリナに暫く休みを取る事を報告した。


「本当ですか!あのデルミアがお休みが欲しいだなんて……!今まで言ったことも無かったのに……!」


「はい、エリナ様には御迷惑をおかけしますが……」


「いえいえ!私は嬉しいのです!あの働き過ぎなデルミアが休んでくれる事が……!普段、私が休みを勧めても、毎回躱されてしまっていたので……。」


「それは……申し訳ありません。エリナ様の御側を片時も離れる訳にはいきません。」


「では今回は何故?何か仕事で困っている事が……?理由を聞いてもいい?」


「……すみません、お話できません。しかし、今回は私個人の要件ですので休みを頂戴したいのです。」


「……そうですか、分かりました。それじゃあデルミア、休暇、楽しんできてくださいね。」


「はっ、御心遣い感謝します。」


そう膝を着いて頭を下げた後、デルミアは自室へと戻って行った。

そしてそこから星詠みの森に向かうための準備を始めた。




ーーー




そして翌日。

デルミアは誰も起きていないような朝早くから馬に跨り、城を出た。

念の為女性の姿でマントを羽織り、その下は動きやすいように体にピッタリとくっつく黒い服を着ていた。

すぐに必要とならない大きな荷物は馬に積み、手には何も持っていなかった。

いざとなればエルフの魔術である『影収納(シャドウボックス)』で様々なものを取り出せるため、小さな荷物は必要なかった。

エリナには好きなだけ休めと言われたが、休暇は往復の日数である2週間と探索の為の3日とかなり切り詰めた内容にした。

彼女の記憶が戻るかもしれないという思いと、早く帰らなければならないという従者としての使命によりこのような日数になった。


「楽しんできてください……ですか。自分の為の休暇では無いとはいえ、楽しみ方など分からんな……いや、あの方の記憶を取り戻すのは結局私の為になってしまうのか。」


デルミアはそんな独り言を呟きつつ順調に進んでいた。

次第に朝日も昇り、草原では動物や小さな魔物達も起床し、活動を始めていた。


「ここから1週間か……それなりに長くなりそうだな。だが頼むぞ『ルド』。」


そう言ってデルミアは馬を撫でた。

それに対し、馬は鼻を鳴らして返事をした。

デルミアが現在乗っているのはデルミアの愛馬である黒い馬、その名もルド。

長年デルミアと共に戦場を駆け巡り、様々な戦果を挙げている。

馬の中では珍しい黒い体に黒いたてがみを持つ馬である。

デルミアの愛剣であるハウンドダガーとほぼ同じ時間をデルミアと共に過ごしていた。


「さぁ急ごう。一刻も早くエリナ様の記憶を取り戻さなくてはならない。」


そうしてデルミアはルドを早足で走らせた。

その日の内は何もなく、焚き火を焚いて出発一日目を終えた。




−−−




デルミアが星詠みの森へ向けて旅立った翌朝、彼女は険しい山道を進んでいた。

馬車での移動を避け、足の早い愛馬を駆って旅を進めていると、森の入り口へと通じる谷の近くにたどり着いた。

霧が立ち込める中、突然、前方の道が封鎖されているのに気づく。

倒れた大木が道をふさいでおり、その周囲にはいかにも怪しげな人影が見える。


「盗賊か……いや、ただの山賊にしては動きが整然としているな。」


デルミアは気にせずルドを歩かせ、冷静に周囲を見渡す。

すぐに数人の武装した男たちが姿を現し、彼女を取り囲んだ。


「おっと止まりな旅人さんよ。ここを通るには通行料がいるんだよ。」


一人の男が嘲るような口調で言いながら、デルミアに視線を向ける。

彼らの装備は統一されていないものの、それなりに使い込まれた武器を持っており、簡単に引き下がるつもりはなさそうだ。

デルミアは無言で馬から降り、相手をじっと睨みつけた。

その鋭い視線に、何人かの男が思わず後ずさりする。


「……通行料を払う義理は無い。だが、ここで手間取る時間も無いんだ。道を空けろ。」


冷徹な声でそう告げると、男たちの中から別のリーダーらしき人物が前に出てきた。

彼は短剣を手に持ち、口元に冷たい笑みを浮かべている。


「そう簡単にはいかねぇな。あんた、ただの旅人じゃねぇだろ。足の運びがまるで違う。剣士は自然と敵の間合いを測る癖がありやがる。面白そうだから、ちょっと遊ばせてもらおうじゃねぇか。」


その言葉と同時に、数人が一斉にデルミアへ向かって突進してきた。

デルミアは素早く袖から拳を抜き、一瞬で飛びかかってくる全員にカウンターを喰らわせた。

そして最初に飛びかかってきた男の斬撃を紙一重で躱し、逆に肘で顎を打ち上げて昏倒させた。


「遊びならよそでやれ。こちらは急いでいる。」


次々に襲いかかる敵を、彼女はまるで踊るようにいなし、無駄のない動きで反撃していく。

相手は人数こそ多いものの、明らかに統率が取れておらず、技量もデルミアには遠く及ばない。

すると先程のリーダーの様な男が剣を引き抜いて構えた。


「その足捌きと攻撃の癖、アンタ『天川流てんせんりゅう』だろ。しかもかなりの使い手だな。」


「ほう、驚いたな。こんな事をしているチンピラの田舎者如きが、剣術の流派を知っているとはな。」


「へっ、好き放題ってくれるぜ。まぁそう言うなよ。聞いて驚くなよ、俺の師匠は元・王国騎士団所属のローブンだ!」


「なっ……!?」


デルミアは、目の前の男が放った言葉に文字通り驚いた。


「へっ!!ブルっちまって声も出ねぇか!俺はその師匠から天川流を教わった。そして、俺は師匠に勝った!その意味がわかるか?……俺はな……王国騎士団より強いってことだよ!!」


そう言って男は斬り掛かってきた。

天川流特有の一撃一撃をつなげる流れを意識した攻撃と隙を見せない足捌きを披露した。

どうやら本当に天川流であるようだった。


デルミアは剣をゆっくりと構え、静かに男を見据えていた。その冷ややかな視線に、男は苛立ちを募らせる。


「何だその余裕は……本気で俺に勝てると思ってるのかよ!」


男は声を張り上げ、地を蹴って間合いを詰めた。

一歩で踏み込むと同時に、剣を上段から振り下ろす。

その一撃は重く鋭いが、デルミアは一歩退きながら、僅かな動きで受け流す。

刃と刃がかすかに触れ合い、金属音が霧の中に響く。


「ほう……貴様”は”受ける余裕もないか?」


挑発するようなデルミアの言葉に、男は唇を歪めた。


「はっ、ただの牽制だ!次はそうはいかねぇ!」


再び間合いを詰めた男は、流れるように連続攻撃を繰り出した。

斜めの切り上げ、横薙ぎ、突き――天川流特有の一撃を繋げる流れを意識した攻撃だ。

それに足捌きも組み合わせ、相手に一瞬の隙も与えないよう迫る。


「どうした、避けてばかりで反撃はしないのかよ!」


男は笑いながら、さらに攻撃のテンポを上げていく。

彼の剣は常にデルミアの周囲を覆うように動き、まるで逃げ道を塞ごうとするかのようだ。

デルミアは無言のまま、ほんのわずかに身を動かして攻撃をかわし続ける。

男の剣筋に隙を見つけようとせず、ただ流れに身を任せているようにも見える。


「これが師匠譲りの剣だ!王国騎士団だってこの一撃で震え上がるんだ!」


男は剣の軌道を変え、突きから横斬り、さらには回転を加えた斬撃へと連続して技を繰り出す。

その勢いは手下たちの歓声を生み、まるで勝利が目前にあるかのような錯覚を与えた。

だが、デルミアは微動だにしない。

その動きはまるで水の流れそのものだ。

攻撃のすべてをいなし続け、剣が届く寸前で軌道を見切り、最小限の動きでかわしていく。

男は次第に苛立ちを募らせた。


「くそっ……なぜ当たらねえ!?」


息を荒げた男は、一気に力を込めて正面からの突きを繰り出した。

その一撃には確かに速度と重さがあり、技量の片鱗を感じさせるものだった。

だが――その瞬間を待っていたかのように、デルミアが口を開いた。


「もう終わりだ。」


男の突きをほんの紙一重で避けると同時に、デルミアの剣が一閃する。

鋭い刃が描いた弧は、男の剣を弾き飛ばし、その勢いのまま彼の首元へ迫った。

デルミアはリーダーの男の動きを鋭く見極めていた。


「……師匠に勝ったと言ったな。だが、その師匠とやらは何も教えていなかったようだな。」


デルミアの声には冷笑が混じり、相手の自信を打ち砕こうとする意図が垣間見える。


「バカな…!!あの程度の隙で……!!」


「貴様の言う『あの程度の隙』の事を、天川流では『致命傷』と言うんだよ。」


「なっ……!!」


反抗的な目はデルミアの見下すような鋭い目により、戦う意志を完全に失った。


「これが天川流だ。貴様が知るものとは次元が違う。」


冷酷な声で言い放ちながら、デルミアは剣を僅かに動かし、リーダーの頬に浅い切り傷をつけた。

男は膝をつき、震える声で言った。


「そ、そんな……嘘だろ……。元騎士の師匠よりも強い俺が……負けるなんて……。」


「そうだろうな。貴様の師匠は『技』を教えたかもしれないが、『心』は教えていないようだ。だからいつまでも半端者なのだ、あやつは。」


「あやつ……?」


デルミアは坂の下で待機させていたルドを連れながら倒れる男達の横を通り抜けた。

そして何かを思い出したかのようにリーダーの男に向かって言った。


「そうだ、手合わせの記念だ。貴様に教えといてやる。貴様の師匠であるローブンは10年程前に私が直々に追放した騎士だ。そして、やつに天川流教えたのはこの私だ。」


リーダーの男は冷や汗とともに目を見開いた。


「なっ……!!師匠を……追放……!?アンタは一体……!?」


リーダーの男の問いかけにデルミアは振り返らずに歩きながら答えた。


「さぁな。……私はしがない、ただの旅人だ。」


その言葉を残し、デルミアはその場を歩き去った。



お読みいただきましてありがとうございます!!

長くなりそうだったので前後編にしています!!

さてこのお話終了後から新章が始まるのでお楽しみいただけたら幸です!!

遅くなってしまい申し訳ありません!!

この作品が面白いと感じていただけたのなら是非ブックマークや評価、いいねの方をどうぞよろしくお願いいたします!!

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