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月桂樹の冠,  作者: 叶笑美
メリリーシャの街
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それぞれの組織

街中のポスターを魔法で剥がしてふらふらになるシャロンをチョコが受け止める。

「大丈夫?シャロン」

「うぅ・・・アルバトロス・・・」

「ア、アルバトロス・・・」と呆れながらチョコが言う。

「ねぇ、アスタ!これ気に食わないんだけど!!」

「何が?」

怒るキャメリアの手元を見る。

「チョコのポスターの枚数が多いんだけど!!」

「あ、本当だ」

「うそ!?」

チョコがシャロンを捨ててキャメリアの手元から奪って確かめる。

「私達のが魔王軍をこらしめてるのに何でチョコばっかなのよ!もしかしてこの街の有名人だから?」

「ええー!そんなの困るよ!!僕は少なくていいのに!・・・てか無くていいよ!!」

「どういう事情かは知らんが、これは腑に落ちないな!これを新たに貼ってる魔王軍を見つけて問いただしてやる!!」

アスタ達は最初にいた場所に戻るとやはり魔王軍が新たにポスターを貼っていた。

「おい!お前ら!!」

パルフェの部下の女子2人が振り向く。

「何?」

「ねぇ、このポスターの子達じゃない?」

「お前らに文句言いに来たんだよ!!」

「ポスター貼らないでって言いに来たの?悪いけど、仕事なのよ」と1人がクスクス笑う。

「違う!!そんな事じゃない!!」

その言葉に驚く。

「違うの?」

「じゃあ何よ?」

アスタがチョコのポスターを見せた。

「このポスター!何でチョコの枚数が1番多いんだよ!?お前らを苦しめてるのは俺らだろ!!」

「どういう苦情よ!!」

「知らないわよ!こっちは上から渡されたの貼ってるだけなんだから!」

「その受け身な姿勢がいけないんじゃないのか?ええ?魔王軍さんよ!!」

「そうよ!1人1人がそんなんだから上手く連携取れないのよ!!」

「仕事内容理解してやらないとダメだろ!!」

「そうだそうだー!」

4人が口々に言う。

「う、うるさいわね!」

「ちゃんと連携くらい取れてるわよ!!」

うるさくするパーティにきしめんの部下も合流する。

「どうした?」

「あ!やっぱり剥がしたのはお前らか!!」

アスタがポスターを見せる。

「今苦情言ってんだよ!」

「何でチョコが1番多いのよ!!」

その苦情にはきしめんの部下も表情を歪めて腕組みして答える。

「はぁ?んなもんちょっと考えたらわかるだろ!」

「お前らみたいな雑魚よりブラックサレナのが有名だからだよ!」

チョコを除いた3人がショックを受けて絶句していた。


ある路地ではプルチネッラの仮面を付け、白いフードを被った人物がチョコのポスターを手にして見ていた。

別の路地ではオールバックの男がケータイでチョコのポスターを片手に仲間に電話をかけていた。

「ランブル、朝早くから悪い。街中に賞金首を掛けられた4人のポスターが貼られてるんだが、その内の1人がnovaだ」

またある路地では天然パーマの男が仲間に電話をする。

「この賞金首の出資元は魔王軍だ。今のところ四天王は見かけてないが、部下達が動いている。それと、nova含めポスターの本人達も剥がすのに動いている」

またオールバックの男が話す。

「biancoも気付いて動いていると思うよ。きっと幹部の右腕のマセドアンあたりが動いてるだろうよ」

天然パーマの男、biancoのマセドアンも電話で話す。

「rossoは見かけてないが、きっと勘の良いベットとか動いてるだろ。あいつの勘は異常だ。俺が動いてる事も知ってるだろう」

マセドアンが4人の声のする方向を覗き見る。

「どうする?幹部のピエロさんは動くか?それとも、俺1人でやろうか?」

マセドアンがピエロという幹部からの返答を聞く。

「・・・わかった。今回は俺1人で動くよ」

マセドアンはケータイを切った。

オールバックの男、rossoのベットが一枚だけ剥がされた跡の壁を触りながら電話口に言う。

「これは俺の勘だが、roséが動いている気がする。ああ、いつも俺と武器の取引きをするプルチネッラの仮面を付けたピアニーという男だ。できればクラインを起こして向かわせて欲しいが・・・」

電話の向こうからrossoの兄弟の声が聞こえる。

「わー!ポルコ!!お前何してんだ!?それ餌じゃ無くて挽いたコーヒー豆だろ!!」

「誰だ!餌をコーヒー豆に変えるなんてイタズラしたの!!」

「お前が劇的に見間違えただけだ!!早く回収しろ!!」

クラインの怒鳴り声が聞こえてきた後、爆破音まで聞こえた。

「うわ!何この臭い!?臭!!」

「チェルヴェッロ!!コーヒーメイカーにベタの餌突っ込んだな!?」

「兄ちゃんのバーカ!!」

流石にランブルが怒鳴る。

「お前らいい加減にしろ!!・・・悪いな、ベット。クラインが行くとこの拠点はアホ兄弟の手で無くなると思う」

ベットが頭をかく。

「・・・わかった。1人でやるよ」

「無理はするなよ」

ベットが電話を切ってため息をついた。

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