花弁
葵の部下であるイナリをいびり倒し、葵直々に制裁を下されたパーティとチョコ。
これからその仕返しにと目論む4人の前に現れた魔王軍に恨みのあるという男。
その男に命を狙われて逃げていたところ、ぶつかったのは魔王軍幹部のきしめん。
4人は2人にから逃げることとなってしまった。
「おっかしーなー。あいつらこの辺に出て来ると思って先回りしたのに・・・」
魔王軍に恨みのある男が待ち伏せしていると4人が走って来た。
「来たな!!」
すると、その奥からきしめんも走って追いかけて来ている。
「あれはきしめん!!俺はツイてんな!!あのチビらのついでにきしめんも潰してやる!!」
近づいて来た時に足を出してチョコを引っ掛けると、勢いよく回り4人とも転がった。
後から来たきしめん目掛けて持っていたナイフを刺そうとしたら、腕を持たれて壁に叩きつけられた。
「ふん。雑魚が。暗殺のつもりか?俺を殺そうなんて100年早いな」
きしめんを睨み付けていると、後ろのアスタ達4人が起き上がって逃げようとしている。
すぐにきしめんも気付いた。
「逃がすか!!」
「ぅわ!来た!!」
4人が再び走って逃げ出す。
「くそ!馬鹿にしやがって!!」
男は悔しがりながらまた走って追いかけた。
アスタ達が逃げるときしめんが後ろから追いかけてくる。
また男が先回りしてアスタ達にナイフを振って攻撃する。
「こっちだ!!」とアスタが先導して方向転換する。
その突き出したナイフの前にきしめんが現れた。
「またお前か!!でしゃばんな!!」
イラつきながら男に向かって殴り掛かると相手に避けられる。
きしめんは殴りかかった勢いのまま、倉庫に突っ込んだ。
「うわ!!」
「はっはー!馬鹿め!!」
男は倉庫の扉を閉めて鍵をかけて捨てると、中から轟音が響く。
たった2発目で倉庫のドアが破られた。
「ば、化け物かよ!?相手してらんないわ!」
怒りに満ちたきしめんからバレないようにアスタ達を追いかけて行った。
「殺す!!」
きしめんはターゲットを増やして走り出した。
キャメリアがペンを壁から壁に宙を渡して線を引く。
「あ!もうインクが無いわ!!」
「もっと買っとけば良かった!!」
そこにきしめんが来た。
「そこにいたか!!」
猛突進でアスタ達目掛けて走るきしめん。
「わぁぁぁあ!!!」とみんなで驚くが、シャロンがチラチラと足元の線を見る。
「こんなもん丸分かりだ!!」
きしめんは足元の針金を飛び越えて拳を振ろうとしたら、4人は一気にしゃがんだ。
すると、上に書かれたノーティーエッグズの薄めの線に気づかず顔面に当たり、きしめんの巨体が足から飛んだ。
ノーティーエッグズ【ひっかけペン】
このペンで空中に線を引くとバリケードを張れるよ!
足元に引いたりしていじめっ子の足を引っ掛けるのもアリだね!!
「お前ら見つけ・・・ぶ!!!」
きしめんの巨体はそのまま対面から来た男にぶつかって下敷きにした。
「見たか!この野朗!」
「シャロンが視線でひっかけたんだけど!!」
「上の線引いたのは私よ!!」
パーティの3人が小悪党で小物なセリフを吐いて消えた。
「そんなことより早く行こう!!起きちゃうよ!!」
チョコの提案でそそくさと逃げる4人。
「チクショウ・・・あいつらどこ消えた?」
きしめんが起き上がるが、下敷きになった男は脳震盪を起こしていて、起き上がれなかった。
その様子を見て「ふんっ」と鼻を一つ鳴らして4人を探しに歩き出した。
4人が物陰に隠れる。
「とりあえずあの輩は死んだな」
「思い切りきしめんの下敷きになってたもんね・・・」
チョコが冷や汗をかく。
「ねぇ、どうする?」
「何か打開策を考えないと・・・」
腕組みして悩むアスタが閃いた。
「そうだ!アレを使おう!!」
「アレ?」
アスタが取り出したのはハンテンボクの花弁だった。
「なるほど!!」
キャメリア、チョコ、シャロンに1枚ずつ花弁を配る。
スイッチを入れてポケットに入れると全員が葵の姿になった。
「ふっふっふ・・・四天王には、四天王を!!」
怪しく笑いながら4人の葵が散った。




