メンテナンスと犬達
「今日はありがとうございました」
「お疲れ! また来いよ!」
あの後、数時間経った後に私はログアウトした。今日はさすがに。すぐに眠りについた。そして次の日インしようすると、十二時までメンテナンスとなっていて出来なかった。
仕方なく、適当に時間を潰す。今日は大晦日だけあって、テレビを見ていたら暇になることはなかった。昼食を食べ、メンテナンスが終わったからログインする。
メンテナンスはバグの修正と新マップと敵の追加、攻撃スキルにクールタイムを付けてダメージを増やすと書かれていた。
私が持ってるスキルだと、ファイアーボムとアクアレジストが二十秒。ストーンバレッツとファイアーボールが五秒、アクアアローとストーンバレットが三秒だった。
連射が出来なくなったのは残念だけど、その分ダメージが上がってるから大丈夫……なはず。確認を終え、いつも通りにクエストを受けにいく。
「パーティー誘っていい?」
「嫌です」
パーティー勧誘は断り街の外……ではなく下水道へと行く。新しく追加されたマップと、新しい敵が出てくるクエストを選んだ。
下水道の入り口は住宅街エリアの奥にあるらしい。買い食いしていると、NPCの子供に不思議な目で見られながら着いた。
入ると少し濁った水が流れていて、道は少し狭い。討伐対象はビックラットと言う鼠。少し進むといきなり下水の中から、茶色のスライムが飛び出した。
ビックラット三体討伐の隣にあった、クエストに書いてあったプレェィグスライムだろう。触手を伸ばし襲いかかってくる。
障壁魔法を使い触手を防ぎ、ストーンバレットを使う。プレェィグスライムに命中して穴を開けた。でもまだ生きていたから、アクアアローで倒す。
プレェィグスライムと何回か戦いつつ、遂にビックラットと戦闘になった。
「ヂュゥ……!」
「《ファイアーボール》《ストーンバレット》」
ファイアーボールで怯みストーンバレットでHPを削る。まだ元気そうだからそこそこ強い。敵の突進に当たりつつもストーンバレッツとアクアアローでダメージを与えていく。
「ヂュアッ……」
二つの魔法が直撃し倒れた。MPちょっとキツイかも。そう思っていると前後から水音とペタペタと言うビックラットの足音が聞こえる。まさか……。
「また囲まれた?」
そう呟くと同時に、ビックラット数体とプレェィグスライムの群れが現れた。MPは六割弱。無駄撃をしていたら、全部は倒せない。
ファイアーボムを放ちビックラット数体を巻き込んで怯ませ、ストーンバレッツで触手を伸ばしているプレェィグスライムを処理する。
二体倒したけど、まだ生きてる方が多い。ビックラットも、私達に向かって突進してきた。
「ヂュアッ!!」
「2……1……《ファイアーボム》」
「チュウッ?!」
ギリギリで、ファイアーボムのクールタイムが終わった。急いでアクアアローでトドメを刺して一体目を処理する。障壁の耐久力がまだあることを祈りつつ、ストーンバレッツをプレェィグスライムに撃ちこの状況を脱するために頑張るのだった。
読んで頂きありがとうございます
クールタイム付けてみました