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八八艦隊育成計画 第二章 皇国の行く末  〜Chapter 2 Future of Red Sun〜  作者: 扶桑かつみ
chapter1

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11/126

chapter01_05 バトル・オーダー

※アジアでの戦略環境の変化がそれ程差がないので「chapter2_5」と同じです。ご了承ください。

 では、ここでは、一旦流れを追うのを止めて、一度この当時の太平洋の戦力を、海軍編成を中心に見てみることにしましょう。



◇日本海軍編成表(1940年冬~41年夏当時)


 第一艦隊:

第一戦隊:「紀伊」、「尾張」、「駿河」、「近江」

第二戦隊:「富士」、「阿蘇」、「雲仙」、「浅間」

第七戦隊:「妙高」、「那智」、「羽黒」、「足柄」

第三航空戦隊:「祥鳳」、「瑞鳳」 駆逐艦3隻

第一水雷戦隊:「阿賀野」 艦隊型駆逐艦:16隻


 第二艦隊:

第四戦隊:「葛城」、「赤城」、「愛宕」、「高雄」

第三戦隊:「加賀」、「土佐」、「長門」、「陸奥」

第十三戦隊:(「高千穂」、「穂高」)

第九戦隊:「最上」、「熊野」、「鈴谷」

第四航空戦隊:「龍驤」、「龍鳳」 駆逐艦3隻

第三水雷戦隊:「能代」 艦隊型駆逐艦:16隻


 第三艦隊:

第五戦隊:「金剛」、「榛名」、「比叡」

第六戦隊:「鳥海」、「摩耶」、「伊吹」、「鞍馬」

第十戦隊:「利根」、「筑馬」、「大淀」、「仁淀」

第十戦隊:5500t型:4隻

第二水雷戦隊:「矢矧」 艦隊型駆逐艦:12隻

第四水雷戦隊:「酒匂」 艦隊型駆逐艦:12隻


 第一航空艦隊:

第一航空戦隊:「蒼龍」、「飛龍」、「雲龍」 艦隊型駆逐艦4隻

第二航空戦隊:「伊勢」、「日向」 艦隊型駆逐艦4隻

第五航空戦隊:(「翔鶴」、「瑞鶴」) 艦隊型駆逐艦4隻

第八戦隊:「古鷹」、「青葉」


 第四艦隊(南遣艦隊):

第十二戦隊:5500t型:3隻

第十二航空戦隊:(「日進」、「瑞穂」)

第五水雷戦隊:5500t型:1隻 睦月型駆逐艦:8隻


 第七艦隊(遣支艦隊):

第十四戦隊:5500t型:3隻

第十一航空戦隊:「千歳」、「千代田」

第六水雷戦隊:5500t型:1隻 神風型駆逐艦:8隻


 第六艦隊(潜水艦隊):

旗艦:「鹿島」

潜水母船:6隻

潜水艦(大型):54隻(6個潜水戦隊)


 海上護衛総隊

旗艦:「香取」

第三航空戦隊:「鳳祥」 駆逐艦2隻

3000t級:3隻 5500t型:3隻

神風級駆逐艦:10隻

小型艦隊型駆逐艦:30隻(半数が予備役)

護衛駆逐艦:48隻(全て予備役)

海防艦:24隻


直轄・他

水上機母艦:3隻

他多数



海軍航空隊


第十一航空艦隊

 第21航空戦隊:

 第22航空戦隊:

 第23航空戦隊:

 第24航空戦隊:


各定数(補用含まず):

 侵攻戦闘機:54 邀撃戦闘機:18 中攻:108 

 陸偵:6 輸送機:6 (飛行艇:18(偶数番号隊のみ))


 


母艦航空隊( )はスペア

 第一航空戦隊:戦:84(18)爆:48(12)雷:48(12)

 第二航空戦隊:戦:60(4)爆:30(2)雷:30(4)

 第三航空戦隊:戦:54(4)雷(偵):6(2)

 第四航空戦隊:戦:54(4)雷(偵):6(2)

 第五航空戦隊:戦:72(12)爆:36(6)雷:36(6)

 第六航空戦隊:戦:9(0)雷:6(0)


他艦載水上機隊多数





◇アメリカ海軍編成表(1940年冬~41年夏当時)


 第二艦隊(大西洋艦隊)


 第三任務部隊(大西洋)

第一戦隊:

「インディアナ」、「モンタナ」、「サラトガ」

第二戦隊:

「ノースカロライナ」、「ワシントン」、

「サウスダコタ」、「アラバマ」

第四巡洋艦戦隊:

「ヘレナ」、「セントルイス」

第一水雷戦隊:「シンシナティー」 駆逐艦16隻



 第四任務部隊(大西洋)

第一空母戦隊:「エンタープライズ」

第三空母戦隊:「ヨークタウン2」、「ワスプ」

第一巡洋艦戦隊:

「ノーザンプトン」、「ソルトレークシティー」、「ヒューストン」

第六巡洋艦戦隊:

「サヴァンナ」、「ナッシュヴィル」

第二水雷戦隊:「コンコード」 駆逐艦16隻



 第三艦隊(太平洋艦隊)

第一任務部隊(太平洋)

第四戦隊:「コロラド」、「カリフォルニア」

第五戦隊:「テキサス」、「ニューヨーク」、「アーカンソー」

第二巡洋艦戦隊:

「ルイスビル」、「シカゴ」、「ニューオーリンズ」

第五巡洋艦戦隊:

「ブルックリン」、「フェニックス」

第二空母戦隊:「ホーネット」

第三水雷戦隊:「ミルウォーキー」 駆逐艦16隻



 第六任務部隊(カリブ艦隊)

第三巡洋艦戦隊:

「ヴィンセンス」、「クインシー」、

「アストリア」、「ミネアポリス」

第五水雷戦隊:「ローリー」 駆逐艦16隻


潜水艦隊

潜水艦41隻




◇英国海軍編成表(1940年冬~41年夏当時)


 イギリス東洋艦隊(在シンガポール)

戦艦:「St. アンドリュー」、「St. デイヴィット」

巡洋戦艦:「アンソン」、「ハウ」

軽巡洋艦:「ダイナー」、「ドラゴン」、「ダーバン」、「エンタープライズ」

駆逐艦:10隻

潜水艦:2隻



 イギリス東方艦隊(在インド洋)

戦艦:「リヴェンジ」

軽巡洋艦:エンタープライズ級1、フィジー級1

駆逐艦:3隻

潜水艦:9隻



 オーストラリア、ニュージーランド艦隊

重巡洋艦:「キャンベラ」、「オーストラリア」

軽巡洋艦:リアンダー級:3隻



 ◇オランダ海軍編成表(1940年冬当時)

「デ・ロイヤル」、「トロンプ」、「ジャワ」

駆逐艦:7隻

潜水艦:8隻



■各艦概要 抜粋

 時代が変わったので、それにより変化した艦艇についておさらいの意味も込めて日本艦(正確には「八八艦隊計画艦」)に関して要目の抜粋を紹介しておきます。

 基本的には、全艦垂直防御の改善、バルジの装着、高出力機関への換装、対空兵装の強化、上部構造物の刷新など高度なレベルでバランスの取れた高速戦艦たるべく、史実の長門以上の徹底したものになります。



■長門級戦艦

長門  就役  1939年1月 第二次改装終了

陸奥  就役  1939年9月 第二次改装終了


基準排水量:40200t 全長:224.94m 全幅:34.6m

機関出力:136000馬力 速力:29.0ノット

41cm(L45)2*4 14(L50)1*18 12.7(L40)2*4

舷側装甲:305mm 主甲板装甲:127~170+70mm



■加賀級戦艦

加賀  就役  1939年10月 第二次改装終了

土佐  就役  1940年3月 第二次改装終了


基準排水量:48500t 全長:242.1m 全幅:36.8m

機関出力:150000馬力 速力:29.0ノット

41cm(L45)2*5 14(L50)1*18 12.7(L40)2*4

舷側装甲:279mm(15”) 主甲板装甲:163+50mm



■赤城級巡洋戦艦

赤城  1936年10月 第一次改装終了

愛宕  1937年1月 第一次改装終了

高雄  1937年3月 第一次改装終了


基準排水量:49500t 全長:260.4m 全幅:37.2m

機関出力:160000馬力 速力:30ノット

41cm(L45)2*5 14(L50)1*14 12.7(L40)2*6

舷側装甲:254mm(12”) 主甲板装甲:127+50mm



■紀伊級戦艦

紀伊  1938年4月 第一次改装終了

駿河  1938年5月 第一次改装終了

尾張  1938年11月 第一次改装終了

近江  1938年12月 第一次改装終了


基準排水量:57000t 全長:282.0m 全幅:38.4m

機関出力:160000馬力 速力:29.0ノット

46cm(L45)2*4 14(L50)1*14 12.7(L40)2*6

舷側装甲:330mm(15”) 主甲板装甲:178+50mm



■富士級巡洋戦艦

富士  1939年7月 第一次改装終了

雲仙  1939年10月 第一次改装終了

阿蘇  1940年4月 第一次改装終了

浅間  1940年6月 第一次改装終了


基準排水量:60500t

全長:286.0m 全幅:38.6m

機関出力:180000馬力 速力:30ノット

46cm(L45)2*4 14(L50)2*8 12.7(L40)2*6

舷側装甲:330mm(15”) 主甲板装甲:178+50mm



■葛城級巡洋戦艦

葛城  就役  1937年9月 第一次改装終了


基準排水量:58500t

全長:282.0m 全幅:37.4m

機関出力:180000馬力 速力:31.0ノット

41cm(L45)3*4 14(L50)2*8 12.7(L40)2*6

舷側装甲:330mm(15”) 主甲板装甲:163+50mm



■艦隊編成補足


 アジア・太平洋地域の各国の海軍力は、だいたい先述のような感じです。

 

 八八艦隊の中核たる16隻の戦艦と、それに付随する多数の補助艦艇を有する日本海軍の戦力がいかに巨大かが分かると思います。

 なお、補助艦艇については、シーレーン防衛艦艇を除けばせいぜい史実の一割増し程度しか建造されていません。

 これはひとえに、八八艦隊の戦艦の多さが艦隊の規模そのものを巨大にしてしまっているのです。

 

 また、英国は世界中に戦力を分散しているので、戦力の集中度と言う点ではライヴァルなき今、世界一と言えるでしょう。

 

 なお、自慢の彼女たちの徹底したお色直しも全て終了しています。

 さらに新キャラもとい新造艦の登場も間近です。

 

 艦隊の規模的には、史実と比較すると戦艦がほぼ二倍で、空母が二割増し、護衛艦艇が別枠であって、他の戦力が一割増しです。

 艦隊維持費的には、最低でも史実の5割増ぐらいが必要になります。

 

 これ以外の戦力的な補足を入れるとすると、日本は世界最初の戦略空軍たる海軍航空隊が、そろそろ立派になり始めています。

 国力が史実の約2.5倍程度、軍事予算が史実の2倍程度ですので、戦艦に予算が食われても、さらに予算があるので史実の1.5倍程度の部隊が出来上がっています。

 つまり、部隊数的には、第11航空艦隊は完全編成の4個航空戦隊(各3個航空戦隊(実働約150~200機)編成)程度が存在している事になります。

 

 また、空母が集中された艦隊が存在するのは、別に航空主兵が実現されたのではなく、漸減作戦の航空艦隊構想が実現した訳でもありません。

 これは、太平洋戦争の戦訓を踏まえて、遠距離侵攻の際の制空権奪取と敵地攻撃を効率的に行うための、「移動洋上基地」の効果を期待するためです。

 また、戦艦や水雷戦艦艇などのように集中すれば、戦力としてそれなりに役に立つだろうと言うごく常識的な判断によります。

 そして、日本には正規空母の集中運用をしてなお、艦隊護衛用の小型空母も確保されています。

 (お金持ちっていいなぁ(笑))

 こうして航空艦隊は、艦隊と敵地の制空権を奪うのが主任務になり、その任務上搭載機の約半数は戦闘機と言う事になります。

 つまり、史実の攻撃力重視と違っています。

 これは、八八艦隊健在の世界では、水上での主攻撃はあくまで砲雷撃が担当する事になり、空母は主に防御が担当となるからです(オールファイターズキャアリアを意味するわけではありません。)。

 

 さらに、米軍を撃滅した日本海軍にはもう漸減戦術思想は薄くなり、単に大艦隊をまとめて敵に叩き付ける決戦方針に変化しているのも理由です。

 あと、集中することによる維持管理の簡便化も期待されて集中配備されています。

(平時の集中配備の理由は、戦艦も水雷戦隊も同様。)

 なお、「伊勢」級が空母にされているのは、軍縮会議の結果日本の戦艦の数が多すぎ、その削減の代わりに空母への改装が別枠で認められたからです。

 3万トン級(搭載機60機程度)の中型改装空母になっています。

 また、「蒼龍」は多段空母から全通甲板式の近代的な空母に生まれ変わっています。

 

 そして、この巨大な艦隊の建設・維持に莫大な国費が消費されている事は間違いなく、まさに日本の命運を握っていると言えるでしょう。

 


 次に米国は、不景気のさなかでも、日本海軍に徹底的に沈められた艦艇を、条約枠内で何とかやりくりして建造されています。

 不景気でも軍艦が建造出来る理由は、戦時計画の資材が余っている事と、戦争で多くの艦艇が失われそのため艦艇の維持費が大きく浮いているので、予算が削減されてなお、その分が艦艇建造費に回す事ができると言う皮肉が原因しています。

 また、軍縮条約と不景気のせいで補助艦艇は史実ほど整備されておらず、太平洋戦争から5年が経過したぐらいでは、復活できそうにありません。

 それでも、仏伊よりも有力な軍事力を保持していますが、国そのものが国内に逼塞している以上、戦力として計上できるものはあまり存在しません。

 また、太平洋と大西洋の双方に戦力を配置しないといけないので、外国の脅威となる程の軍事力は太平洋には存在しません。

 

 ですが近年、欧州が戦雲急を告げる事で、経済に拍車がかかりつつあるので、軍事予算も上昇傾向にあり、回復の兆しが見えつつあります。

 それに、当面は日本、太平洋方面は真っ正面からの対抗は不可能ですし、それよりも雲行きの怪しい欧州・大西洋を注意しています。

 

 なお、第二次世界大戦が始まっても、不景気まっただ中な上にルーズベルトによる軍需復活がないので、両用艦隊法やヴィンソン・プラン、スターク案が予算として通ることはありません。

 

 また、これがよくある火葬戦記なら戦艦を多数失ったことで、なぜか航空主兵に目覚め、猛然と空母を建造し出すところですが(笑)、この世界では軍縮条約で戦艦以外の建造もしばられており、しかも米国経済は、まだまだ回復していないのでそのような事はありません。

 それに、1930年半ばに経済が一度崩壊しているので、造船所の多くが閉鎖され、カーチスなど大きな航空機会社以外はかなりが倒産して、空母の大量建造や艦載機の開発どころでないかも知れません。

 


 そして日本の次の対戦相手に指名されてしまった、大英帝国です。

 

 編成表に上がっているのは、戦艦以外は史実の大東亜戦争直前と同じです。

 そう、八八艦隊世界での英国は、厳しい予算の中から史実よりも9隻も多く、しかも強力な戦艦を建造しています。

 

 ラインナップ的には、各4隻ずつある「インヴィンシブル」級と、「St. アンドリュー」級です。

 あと「フッド」級が計画通り4隻就役しています。

 以前も紹介しましたが、「インヴィンシブル」級は、4.8万トン級の16インチ砲3連装3基搭載の巡洋戦艦で、「St. アンドリュー」級は、4.8万トンの18インチ砲3連装3基搭載の巨大戦艦となります。

 

 それ以外にも、史実とほぼ同じだけの旧式戦艦も存在しています。

 質、量共に日米の同時期の戦艦に決して引けを取らない強力なものです。

 さらに空母ともども新造戦艦も建造中です。

 これらを含め24隻程度の戦艦を保持しているので、戦雲急を告げれば、極東にも八八艦隊に対抗するために数隻の大型戦艦を派遣している可能性は高いでしょう。

 もちろん、これは「見せ金」であって、英国が本気で戦争しようとしている訳ではありません。

 もし戦闘が発生しても、通商破壊を行うか、日本の前衛艦隊を少し叩いたらインド洋に後退するのが基本戦術となるでしょう。

 

 ただし、空母の建造については、戦艦建造が優先されるのでI級空母の量産数は抑制される事になります。

 

 オランダについては、特に記述すべきことはありません。

 日本に戦艦や空母を投入されたら、彼らに対抗するすべはありません。

 

 以上、とにかく日本海軍が圧倒的です。

 他の勢力は大同団結しても、歯も立たない状態です。

 


■東亜解放とマレー沖海戦 ▼

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