表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
doll  作者:
3/8

3,


葛藤を描ければよいな、と、そう思って、……その答え探しにしか過ぎなかった私の創作は、……どこまでも自分との対話で閉じていて、それで満足だったし、それでよかった。


 明日から仕事だけれど、……結局は、創作も現実逃避でしょう?という声が聞こえてくる。……そんなものでは決してない筈のそれを、私は、自身で汚す。言葉で虐げる。


 ……私にとって、自身の内側に沈み込む時間は、……どこまでも幸福で、澄んだ聖域のようなもの。息をすることに喜びを感じられる空間。


 ……言葉で飾っているとか、そういったことを思われることがただただ不快で、……ただただ悲しい。


 ……欠損した何か、人を模した何か、母体、胎児。そういったテーマに踏み込みかけて止めた震災前の私の創作は、ただただ抉ることしか考えていなかったのに、何故、このようなことになってしまったんだろう。どこから、逸脱しようとし始めたのだろう。


 私の創作に、外など関係なく、……ただただ、私だけで閉じてあれば、……それでよかったのに。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ