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葛藤を描ければよいな、と、そう思って、……その答え探しにしか過ぎなかった私の創作は、……どこまでも自分との対話で閉じていて、それで満足だったし、それでよかった。
明日から仕事だけれど、……結局は、創作も現実逃避でしょう?という声が聞こえてくる。……そんなものでは決してない筈のそれを、私は、自身で汚す。言葉で虐げる。
……私にとって、自身の内側に沈み込む時間は、……どこまでも幸福で、澄んだ聖域のようなもの。息をすることに喜びを感じられる空間。
……言葉で飾っているとか、そういったことを思われることがただただ不快で、……ただただ悲しい。
……欠損した何か、人を模した何か、母体、胎児。そういったテーマに踏み込みかけて止めた震災前の私の創作は、ただただ抉ることしか考えていなかったのに、何故、このようなことになってしまったんだろう。どこから、逸脱しようとし始めたのだろう。
私の創作に、外など関係なく、……ただただ、私だけで閉じてあれば、……それでよかったのに。