表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
回廊  作者: KG0248
5/125

再び森へ

今日中に帰らなければならない理由もないので、もう一度「森」へ行きたいと話すと、馬鹿にした口調で


「暇な人ねぇ。そんな時間があるってことは、無職?」


「いえ、自宅で仕事をしているだけです。今日は散歩していたんで」


「それにしても、帰らなくていいの?独身かな」


「一人暮らしですけど、両親は近くに住んでますよ。彼女とかいないけど」


「お金は持っているのね」


「いや、そう何日も滞在できるほどでも。ただこのまま帰ってもすることがない」


「なんだ。やっぱり無職なのね」


「誤解されてるね。でも本当に自宅でしている仕事で時間はある程度自由に使えるんです」


「ところで婦警さん、年幾つ?」


「女性に年聞くなんて失礼よ!」


「俺24、どう見ても、年下に見えるけどなぁ」


「確かに年下。一個下。ああ言っちゃった」


「へへ」


「なによぉ」


「いや、ちょっと好みかな」


「とにかく駐在所に戻って調書作るから」


「え、駅じゃなく?」


「そう。おとなしく帰らない不審者は、きちんと取調べをします」


「ゲ!」


それから駐在所まで、あれこれ話しながら連れて行かれ、途中財布の中に10万円ほどあるのを確認した。これなら2,3日泊まれるなと皮算用して宿屋を教えてもらおうと考えているうちに駐在所に着いた。


駐在所では、あとあと何度も顔を合わす川村巡査部長が待っていた。



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ