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回廊  作者: KG0248
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追いつけない

追いつけない


それにしてもなんて速さ。


とにかく追いついて、ここが何処かを聞かないと。そう思って追いかけ始めているんだが追いつけない。


少し近づいたかと感じたら、また引き離される。そんな感じで10分以上も歩いただろうか。


人家が見えてきた。あそこへ向かっているんだろうか。


家への上り道が見えてきた。


どんどん近づいていく。


さぁいよいよ話が聞けると上り始めたが、見えなくなっていた。


「え、どこへ?」


家の前まできたが誰も居ない。


仕方がない。家の中へ声をかけた。


「すみません。どなたかいらっしゃいませんか?」


「・・・・・・はい」野太い男の声がした。


現れたのは、中年の男性だった。


「何か用ですか」


「いえ、道に迷ったらしくて、ここはどこでしょう?」


「あんた、どこから来たんだ」


「あ、私歩いてたら森の中でして・・・・・・」


「ああ、ああ、じゃあ駐在に電話するから、ちょっとそこに座りなさい」


「は、警察ですか?」


「そうだよ。迷子なんだろ」と電話をかけ始めた。


・・・・・・


「そう、また出たんだよ。迷子。大人だ。あんた年いくつ?」


24歳と答えると、その後しばらく電話をしていた。


・・・・・・


「で、あんたどこに住んでるの?」


私は、○○県xx市と答えた。すると、


「ここは、△△県だよ。ずいぶん遠くまで来たね」と笑って言われた。


「さっきまた出たって言ってましたよね。よく迷子が出るんですか」


それには答えず、


「駐在から人がくるから、お金貸してもらって帰りなさい」


とだけ言うと農作業があるからと言って出て行ってしまった。


巫女さんを見かけたということと、彼女を知らないかと聞くことも


忘れていた。




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