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回廊  作者: KG0248
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巫女さん

振り返っても、戻れないことは最初からわかっていた。


最後の一歩がフワフワした感じで、随分と長く感じられたし、押されたような感覚もあったからだ。


それにしても、ここは何処だろう。


ふと、辺りを見回しているうちに、誰かが見ているのに気がついた。


あれは、巫女さん?


大声で「すみません。道に迷ったみたいなんですけど、ここは何処ですか?」と叫んでしまった。


驚かれるかと思ったけど、かすかに微笑んだようだった。


その上、聞こえなかったかのように、すたすたと歩き始めてしまった。


まずい。そう思った私は急いで彼女の後を追いかけ始めた。



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